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そこに温度があるから、言葉は刻まれる。

つい最近、Wasei Salonメンバーとたっぷり時間をとって、1年の振り返りワークをした。

そこで他のメンバーからかけてもらった言葉たちを、ここ数日反芻しながら来年のことを考えている。

これらの言葉は、もしかしたら、これまでに本や記事で目にしたことがあったかもしれない。

だけど、今これほど噛み砕いて考えようとしているのは、きっとそれらの言葉に温かい温度があったから。

私の言葉を受け取った上で、メンバーの方々それぞれの経験から紡ぎ出してくださった言葉は、その時の表情や声色も含めて、しっかりと心に刻まれている。

過去を振り返ってみても、自分の心に刻まれている言葉たちは、そこに温度があった。

一一一

「見る前に跳べ!」

小学校の時の担任の先生が、卒業式に黒板に書いてくれた言葉。

新しい一歩を踏み出すことが怖いとき、ふと思い出して力をくれる。

「お前は人によって態度を変えるのか?」

中学生の時、大好きだった担任の先生の言葉。

言われた時は「うっ…」となったけれど、その分ずっと忘れられない言葉になった。

もちろん、接する人によって自分の違う一面が出ることはある。だけど、誠実であることはいつでも大切にしたい。

「他の誰かになろうとしなくていいよ」

大学4年の頃、尊敬する先輩に言われた言葉。

周りの優秀な人を見ては、「あの人みたいになりたいなぁ」と言うのが口癖だったから、この言葉を聞いてハッとなった。

大人になった今でも自分に言い聞かせている。

「Let's get excited about unknown things.」

アメリカで出会った恩師からの言葉。

この先どこに住むかも、キャリアも見通しが立たなくて不安だった時期に、「未来がわからないから面白いんだ」と発想の転換をくれた。

「自分だけがヒーローになろうとしてない?」

組織の課題を解決できず、悶々としていた時に夫からかけられた言葉。

「そうか、自分だけで解決しようと力が入りすぎていたんだ。もっとみんなのことを信じて対話しよう」と目が覚めた。

一一一

耳障りの良い言葉だけではなかったけれど、その裏側には温かい温度があった。

だからこそ心に刻まれ、今も折に触れて思い出すのだ。

温度のある言葉は、何よりの贈り物なのかもしれない。

だから、かけてもらった言葉に、自分の経験のエッセンスを織り混ぜて、贈り物のバトンを渡せるようになりたい。


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