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確かに私の青春だった

今日は、iPadの記事を書こうと思っていたけど、あるnoteの記事をみて、急に思い出が蘇ってきたので、そのことを書こうと思う。

最近、自分のnoteを見直すため、積極的に他の人のnoteを読むようにしている。そんな中でこの記事に出会った。これを読んですぐ、誰のことを話題にしているのかが分かった。私も同じバンドが好きだったから。いや、今でも好きだけど。

いつから好きになったのか、はっきりとは覚えていない。何せ、最初に買ってもらったCDはKANさんの「愛は勝つ」の私が、なぜビジュアル系に傾倒していったのかも、もう覚えていない。(彼らは自分たちはビジュアル系じゃないって言ってたけどね)

ただ、気がつけばなかなか取れないチケットを買うため、ファンクラブに入っていた。大学生の頃からライブに行くようになった。東京ドーム3daysだったら、3日間通った。

初めては東京ドームだった(と記憶している。いや、代々木だったか??)舞台の右横の上の方。初めてで周りを見ながら、手をあげたりするところを必死で合わせているうちに終わった。確か、一人で行ったと思う。一緒に観に行く友達はいなかった。

そのうち、同じバンドが好きな人が集うネット上の掲示板を見つけ、そこで出会った人と一緒にライブに参戦するようになった。ひとりで見るよりずっとずっと、楽しかった。静岡の方まで一緒に遠征した。有名な幕張や函館には行けなかったけれど、横浜にも行ったし、代々木にも行った。思えば、人見知りの私が、知らない人と現地で初めて会って、一緒にライブを見る。彼らのおかげで、新しい出会いへ一歩踏み出す勇気がでた。

何にあんなに引きつけられたのだろうか。今でも実はよくわからない。でも、彼らの雑誌のインタビューや、ファンクラブの会報、DVDやCD etc.彼らに触れるほど、彼らのことが好きになっていった。メンバー全員がそれぞれラジオをやっていたとき、私は自分の部屋でラジオを聴き、それをMDに録音した。(MD!!!)クールに音楽をやっている彼らの、垣間見えるプライベートを知ることができるラジオは、本当に好きだった。

彼らを追いかけていた頃、私はフリーターの時期があった。今でいうとニートで、アルバイトをしていた。某採用試験を受験しては落ちる、という繰り返しの日々の中で、彼らを追いかけることが、私の唯一の楽しみだったと言っていい。

無事に就職してから、徐々にライブに行く時間もなくなり、ファンクラブを退会してしまった。でも、振り返れば彼らはいつも真摯に音楽を作っていて、それは私にとっての安心だった。今でも、私の家には彼らのCDがたくさんある。

Apple Musicで最近また、彼らの曲をよく聴いている。

彼らを追いかけていた日々のことを思い出すと、あのエネルギーはどこから来ていたのだろうか、と不思議に思う。敬愛、共感、応援、憧れ、尊敬、どれも当てはまりそうで、ちょっと違う。でも、彼らが好きだったことだけは間違いない。私の10代後半〜20代前半は、確かに彼らと共にあって、彼らのおかげでライブに行くなんて考えられなかった私の世界が広がった。

確かに、彼らは私の青春だった。

【8/7-8/20 14日間連続投稿チャレンジ 5日目】



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