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寝ている息子を見ながら愛を叫ぶ

私の息子は寝相が悪い。
ふと見ると枕元にいたり、足元で逆さに寝ていたり。
布団から出て床で寝ていることも日常茶飯事だ。

そんな息子が、今朝は久しぶりにきれいな寝相で寝ていた。
その寝姿は大人と同じで、背中も心なしか大きく見えた。

大きくなったなあ...

来年から小学生になる息子。
11月には就学前検診があり、2月に小学校で説明会があるらしい。
11月なんて、あっという間ではないか。

子供はいつか巣立っていく。
昔から、それを嘆く大人にはなりたくないと思っていた。


大人から「大きくなったね」と言われるたびに
その言葉の裏に、寂しさが隠されているのを感じていた幼少期。
大人を寂しくさせているという罪悪感は
「大人になることは良くないこと」と勘違いする一因になった。

息子には、そんな想いを抱かせたくない。
けれど。

日々成長する息子に、心が追い付かない時がある。

1か月前はもう少し、ぷくぷくしたほっぺただったよな。
あれ?何も言わなくても着替えているぞ。
ママにくっついてくる時間が減ってきたな。

寂しいと思っちゃいけないと思いながら
少し前にはあった息子の可愛さが変化していることに
もの悲しさを感じてしまうのだ。

「ママ、赤ちゃんの時の僕と、今の僕、どっちが可愛い?」
そんな言葉を言われたことがある。
「赤ちゃんの時も可愛かったけれど、今が一番可愛いよ」
そう言葉を返している。

今のあなたが、一番愛しい。

息子にちゃんと伝わると良いな。
そのためにも、今の息子をしっかりと見ておこう。

今は、一瞬で過去になるけれど。
それでも私は、言葉や態度や視線で。
たくさんの愛を伝えていきたい。

愛しい想いが伝わるように。
あなたは愛されているんだよと伝えたい。
今そこにいるあなたが
どれだけ私たちを幸せにしてくれているのか。
少なくとも私たち両親にとってあなたは
何ものにも代えがたい、最高に大切な存在なのだ。

ただそこにいるだけで、あなたは尊い。
本当に、生まれてきてくれてありがとう。

息子の背中を眺めながら、
そんなことを思った今朝のひとときでした。


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