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うつくしくない日など一日もない 20240325

「書くことが祈りだった」

その言葉を受け取ったのは、ずいぶん昔のことだから、もう誰の言葉であったのか忘れてしまったけれど。

その言葉はわたしにとっては、首がもげるほど頷けることの一つです。

誰に向けるでもない、ただ記すことへの信頼は、そのまま自分自身と自分以外の誰かへの手紙となります。

わたしはきっと、「元気でいますか」と問うように、ものを書いて居るのだとおもいます。

ここ数日、雨や霧の日が続いていて、流れる空気がとてもしっとりとしています。

憂鬱、というよりも、落ち着く気持ちの方が前に出て、いつもより多めに休憩をとりながら、ひとつひとつのことを丁寧にこなしてゆく自分がいます。

昨日は友人から、いい言葉をたくさん聞きました。

特に、涙という字の成り立ちの話から、自分の個展のことを語ってくれたくだりはとてもよかった。

いい話を聞くことは、福をわけてもらっているのとおなじ。

窓に伝う雨粒が涙のように見えて、うつくしくない日など一日もない、とおもいました。

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