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ひなまつり 20240303

宿の確定申告も終わり、ホッとしています。

今回は初めてのe-taxでの提出。

いつも税務署に行って職員さんに教えてもらいながらの提出だったので、できるか不安だったのですが、やってみればなんてことはない。

大抵「できる」とおもえばできてしまう気がしています。

出来上がりのクオリティに関しては何とも言えませんが。。

だから、なんにしても最初から「できない」とはおもわないようにしています。

できるとおもって、とにかくやる。それだけ。

それでもどうしてもできない時は、それはわたしの役割ではないので、素直に他のひとに託します。

適材適所、アウトソーシングです。

今日は上巳の節句。ひな祭り。

実家には立派な7段のひな飾りがありました。

毎年2月中旬になると、母親や妹と一緒におひな様を蔵から出して、いそいそと飾り付けました。

実家のひな人形は、みんな穏やかな顔をしていて、わたしは友達に一年ぶりに会えたみたいに、おひな様たちがそこに居ることをそっと喜んだものでした。

本来ひな祭りは、厄払いの儀式だそうです。

昔はこどもがある程度の年齢まで何事もなく生き延びられるように、人形(ひとがた)に厄を移し、川に流していたのだと。

今も有名な神社さんでは、流し雛行事ってありますよね。

命の危険にさらされることが昔に比べれば少なくなった今では、厄落としというよりもむしろ、願い事を乗せて流すようです。

わたしはといえば、大きくなるにつれ、おひな様への興味も薄れ、家の中にはひな壇を出すスペースもなくなってゆき、しだいにひな人形を飾ることもなくなりました。

そんな我が家でしたが嫁入り前の数年は、人形に息をさせるために毎年座敷を片付けておひな様を飾るようにしていました。

ひな人形のお顔を見ると、小さな頃と同じように、懐かしい友達に会えたような気がして、しばらくその場に座って来し方を振り返ってみたり。

「大きくなっちゃったねぇ」

大人になってからは、災厄も不幸も、奇蹟も、しあわせも、すべてをその身に背負うことが許されるようになりました。

それでも、その日だけは、丸腰の自分が誰かに守られているという圧倒的な感覚に揺さぶられるのです。







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