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朝凪 20240311


天地の神にぞ祈る
朝なぎの海のごとくに波たたぬ世を

「祈るなんてくだらん。自分で動け。」

そう言って
細い腕で薔薇の花びらを拾っていた友人を
忘れられません。

祈るだけでは立ち行かないことを
動かなくては誰も助けられないことを
いたいほどわかっていてもなお
わたしはまだ祈ることをやめるわけにはいかないのです。

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