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【アンコンシャスバイアス大賞インタビュー vol.3】小さなコラボの連続が「自分ごと」につながる

2023年1月31日、第1回「アンコンシャス・バイアス大賞」の授賞式をオンラインでおこない、4つの受賞作品を選出しました。

アンコンシャスバイアス大賞とは…
Colorbathが2022年から取り組む「おずもなラジオ」発のリスナー参加型プロジェクト。「アンコンシャスバイアス(無意識に持っていた、物事への凝り固まった視点や考え方)」への気づきを、恥ずかしいものや直さなければいけないものとしてではなく、他者とのコミュニケーションに役立てていこうというメッセージを込めている。

みなさんからお寄せいただいたメッセージを読み、対話をしながら、私たちもこの賞を続け、社会にインパクトを届けていく意義を噛み締める時間となりました。

そして今回「総合部門」「社会メッセージ部門」「途上国ラベリング部門」「行動変容部門」の受賞者4名の方に、インタビューを敢行。

エピソードの背景や後日談だけでなく、Colorbathと出会ったきっかけや、今後の歩みまで、さまざまなお話を伺うことができました。

第2回「アンコンシャス・バイアス大賞」は、来たる4月に実施予定。
日常生活の中で「当たり前が変わった瞬間」に想いを馳せるきっかけにしていただけたら嬉しいです。

■まめさんの応募作品

私のアンコンシャス•バイアスは「休憩時間、残業、休暇の捉え方」です。私は休憩とか休暇に怠惰なイメージがありました。なので、特に大学院生の時は、休日ってなに??みたいな感じで、毎日朝から晩まで研究室に篭っていました。今考えると、ひたすらやることで安心感だったり、やってる自分に酔っていたんだと思います。
大学院卒業後、会社に勤め始め、10時と15時にみんなでお茶する時間と18時以降の帰宅後の時間、休日が出来ました。でも、仕事以外の時間も仕事したいなー、というか、すべきなのかな?と思ってました。ですが、上司に「休憩する時は休憩する!そして、仕事の時間になったら集中してやる!残業したり、休憩時間を使わなくても仕事が終わるように効率よく進める!そして、休日には本を読んだり、色んな経験をした方が、後々仕事の為になるし、人生が豊かになるよ!」とアドバイスをいただきました。
確かに、休憩時間に上司や先輩と会話することで、コミュニケーションが取りやすくなって仕事する時に円滑になったり。休日に農家さんのところに行ったり遊ぶことで、いろんなアイデアが浮かんだり。なにしろ愉しく仕事に取り組めるようになりました。
今まで社会人って窮屈なイメージがありましたが、北海道の広い大地でのびのび生活や仕事ができるって、最高に愉しい!!!

北海道にあるイチゴの種苗会社ではたらくまめさんは、今回の「アンコンシャス・バイアス大賞」の授賞式にも参加。「休む」「働く」に対する捉え方の変化を具体的に書いたこのエピソードは、どんな働き方をしている人に対しても「考えるきっかけ」を届けてくれるものだと感じ、「社会メッセージ部門」に選ばさせていただきました。

まめさんは、働いている会社のお茶の時間に同僚のみなさんと雑談コミュニケーションをとったり、北海道ならではのレジャーを楽しんだり、オンラインイベント、Podcastや本、動画などでインプットするチャンネルを複数持ったりと、リフレッシュしつつも人生の糧になる方法を探求しているそう。

そのラインナップにColorbathが運営するラジオ番組「おずもなラジオ」もあると聞き、とても嬉しかったです。

■Colorbathとの出会い

まめさんとColorbathとの出会いのきっかけは、大学3年生のときのネパールフィールドワーク。当時インターンをしていた福本朱理さん(まめさんとは同じ大学出身)の誘いもあり、参加したそうです。

手前が福本さん、後列左端がまめさん

その後、コロナ禍の2020年に、Colorbathが実施していた「ナンデモ座談会」などのオンラインイベントに参加。なかなか人と話せない生活が続くなか、キャリアや人生哲学の話をじっくりできた経験が、印象に残っていると話していました。

フィールドワークやオンラインプログラム、最近ではwebの記事やPodcast番組など、Colorbathでは日々たくさんのコンテンツを世の中に提案しています。

わかりやすく、見やすく、参加しやすく...。
そういったことを意識しつつ、出会った方が、自ら学び、人生の糧にしてくださる余白を残すことも、大切にしてきました。

まめさんのお話からは、Colorbathを通した出会いを、自分の中で言語化し、落とし込み、次のステップにつなげていった時間が垣間見られて、胸が熱くなりました。

■「村民」として

また、まめさんは、Colorbathが昨年11月に実施した、ネパールの「シェアビレッジ」への村民募集に対し、いち早く手を挙げてくれたお一人でもあります。

農業やガーデニングについて話す「お土会」にも深く携わり、一緒にコミュニティを創っていく心強い存在。

まめさん自身は、高校2年生の際に研究発表のため赴いたタイでの、苦労しながらもつながりあえた経験が印象深く、シェアビレッジとして、現地の人とつながる機会があればよりよくなっていくね、というアイデアもいただきました。

世界と日本をつなぐことや、一見自分とは関係のなさそうなことを「自分ごと」に惹きつけること。それは、今まさにColorbathとまめさんが小さなコラボを積み重ねているようなカタチで、実現されていくものなのだと思います。

今回送っていただいたエピソードをきっかけに、これまでのColorbathとこれからのColorbath、そしてまめさんのことをより深く知る、充実した時間になりました。

まめさん、ありがとうございました*

【第2回アンコンシャス・バイアス大賞エピソード募集中】

「アンコンシャス・バイアス大賞」とは、日本・ネパール・マラウイの3カ国を拠点に教育とソーシャルビジネスに取り組むColorbathが主催する、「3分で参加できる」エピソード応募型企画です。

今日、世界は変わらないかもしれないけれど、ささいなきっかけを掴めば「物事の見方」は変化します。物事の見方が変化すれば自然と、次に何をすればいいか見えてきます。

日常生活の中で、または誰かと会話をしている中で、「はっと気づいたこと」「自分の持っていた当たり前がわかったこと」はありませんか?

・一見ミスや失敗と思えたことが、時間が経つと違う意味合いを持って現れたこと。
・感情が揺さぶられたけれど、その分学べたこと。
・誰かと話していて、考え方の違いを乗り越えて、理解し合えた・つながれたと感じたこと。

みなさんにとってのそんな瞬間を、ぜひ私たちに教えてください。

一緒に味わい、シェアしていきたいなと思います。

▼応募はこちらから