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大人の塗り絵/③せかいのお守り塗り絵~ケルティック・ラビリンス

前回の「息づくオセアニア」に引き続き「幸せを呼ぶ せかいのお守り塗り絵/ 大野 舞(デナリ)」から2枚目の塗り絵です。

ケルト、ラビリンスと言えば…

作品タイトル「ケルティック・ラビリンス」通り、線画には迷路のようなケルト文様が描かれ、その中に少女、ドラゴン、ユニコーン、妖精、蹄鉄、などが配置されています。

「ケルト」と聞いて私が一番に連想するのはやはりケルト文様です。それも石(石板)に刻まれ風化した、少し寂しげな情景が頭に浮かびます。また、「ラビリンス」で思い出されるのは、ギレルモ・デル・トロ監督によるダークファンタジー「パンズ・ラビリンス」の世界です。過酷な環境の中、迷宮へ入り込む少女の悲しいお話ですが、この線画でも中央に少女が描かれています。

「ケルト」と「ラビリンス」-この2つからのイメージをもとに、今回の作品は全体的に少し沈んだ色調にすることに決めました。

石板とアイルランドの緑

配色のアイディアとしては、まず石板をヒントに背景をグレーにして、中央のケルト模様は白抜きにすることに。あまり暗くなり過ぎないようライトグレーを使用しました。少女、ドラゴン、ユニコーン、妖精は、落ち着いた無彩色の中、存在を主張し、生命感を伝えるよう、明るめの色としました。

もう一つのアイディアは、緑の多用です。これは、ケルト文化が色濃く残るアイルランドの色彩を意識しました。少女の服は明るい緑、両側のケルティックノット(始まりと終わりのない1本の紐の模様)などのパーツは深い緑とし、濃淡をつけて塗りました。

背景のグレーが明るめなので、白抜きのケルト模様が目立つよう、縁取りして完成です。

ケルト模様をどう塗るか、ところどころ試行錯誤しましたが、それも含めて楽しい塗り絵でした。

※こちらのブログ記事で作業の詳細をご紹介しています。
 「カラーリストによる大人のぬり絵ブログ」


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