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人間嫌いな彼女の不思議な一日

中間管理職に疲れて、人間嫌いになっていた彼女のお話。

コトハ:いつもなら、おいしいものを食べて、自分を奮い立たせてたのだけ
    ど、その時はもう限界で。

    どう言っても、何度言っても理解しない、理解しようとしない。
    みんな、自分が理解したいようにしか読みとらない。
    とか。

クロミ:あるわな。。

エカキ:同じこと言ってるはずなのに、
    一緒に聞いていたはずなのに、
    全員別々の捉え方してましたとか。

サンポ:掃除のおばあさんたちの中にも、「譲歩」という言葉をご存知ない
    方々がいらっしゃいました(笑)

コトハ:あぁそうなの!偏見なんだけど、若手がごねるならまだしもよ?
    ずっと年上の人たちが、わがままゆうから、余計にイライラして
    たの、
    若手の言い分に耳を傾ける器もないのかうちの先輩たちは!
    とか。
    自分のこと棚にあげて、人間嫌いまっしぐら。

    である朝、気がついたら
    「末の娘が熱を出したので」
    と嘘をついて休みの連絡を入れていたと。

サンポ:たまにはそんな嘘もありなんじゃないの?^^

コトハ:あんな連中の仲裁はもううんざりだ!
    って、朝食の片付けしてたら、
    お気に入りのマグカップが割れるしで(泣)

サンポ:あるわ。。

エカキ:そこでマグカップが身代わりになってくれたんだね。

クロミ:どゆこと?

コトハ:ファンタジー的に表現すると、マグカップが割れて、
    パラレル移動したんだと思う(笑)

    その後、飼い犬の散歩がてら、久しぶりに町をゆっくり歩いていた
    のね。

    目の前をうちの会社が扱っている商品を身につけた若い女性が、
    「おばぁさーん!お荷物お忘れではないですかー!!!」
    って、走り抜けていったのを皮切りに。

    次から次へと、ささやかな
    「人間ていいよね」劇場が目の前で繰り広げられたのよ。

    カフェの店員さんが、「いってらっしゃい」とお客さんを送り出し
    ている様子とか、どれもとてもささやかなシーンなんだけど。

    海外からの旅行者に、身振り手振りで説明している、おばちゃんと
    か(なんとなく伝わっている様子w)

    カフェに入れば、たまの休みに家族と旅行に来ている風の家族連
    れ。お父さんが店員さんに何かを訪ねているのは、いっしょにい
    る、奥さんや娘さんを喜ばせたいからだって、遠目でもわかる。

    あのお父さん、会社では部長クラスで仕事もできるんだろうけど、
    忙しい分、奥さんや娘さんとの会話がちょっとぎこちないな。
    お父さんのやる気にむしろひいちゃうとかもわかるんだけど。

クロミ:あぁ、わかるこの歳になると、親父のいたたまれなさが理解でき
    る。

サンポ:私らの親の世代なんて、まさにね。
    愛情表現とか、愛されることに恐ろしく不器用な人だった。

コトハ:私の勝手な妄想ストーリーなんだろうけどね(笑)

    会社のいけすかない先輩も、家ではああなのかなとか。
    そんなこと思ったり。

    次から次へと、笑顔だけど、ちょっとせつない人たちが
    眼に映るの。

    いつものスーパーに至ってもよ。
    あれ?人間てこんなに優しかったっけ?って。

    で、いつもより手の込んだ夕飯を出したらね。
    時間があったし、自分が食べたかったからだけなんだけど、
    いつもは自分の話ばかりする家族が、みんなそろって
    「ママ、何かあった?大丈夫?」って(笑)

    次の日からは、普通に満員電車でイラっとしたりするいつもの毎日
    だったんだけど。

    あの、不思議な一日がなければ、今の私はいないんじゃないかって
    くらい、妙に印象に残ってるんだよね。

    みんなにもあるんじゃない?そういうの。

サンポ:あるかも。

クロミ:あるね。

エカキ:「セロ弾きのゴーシュ」みたいことあるよね^^

・・・

私たちの雑談を読んでくださってありがとうございました。

今日もお疲れ様でした。
または、今日も不思議な一日(?)をお過ごしください。


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