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「鏡」と「洗濯槽」と「深呼吸」

「今のあなた、あんなに嫌がっていたお姑さんに、そっくりよ(笑)」
「やめてよ(笑)」

作業場として借りている部屋の、
通りに面した窓から聞こえてきた会話です。

車の量は少ないので、道ゆく人々の会話が断片的に聞こえてきます。
文筆家さんなら、素敵なショートストーリーにできるんだろうなぁ。

夫婦は似てくるというけれど、
好きだろうが、好きじゃなかろうが、
その存在をずっと意識していると、
うつし鏡のように、似てくるものなのかもですね。

そういえば、10代の学生さんと、デザインワークショップをしていた時。
(全員ではなかったけれど)多くの学生さんが、
自分の将来を、自分の親または祖父母の暮らしぶりに似たものになる前提でいました。

別の場で、40代以上の参加者(女性)さんに、
「いずれ自分も母のようになる」
前提で話をされる方も少なくありません。

・・・確かに、遺伝事情で、似ていることはあると思うのですが、
果たしてみんなそうなるのだろうか?

私が若い頃に会っていた60代(戦争体験あり)の親戚と、
現在60代(高度成長期が青春期)の親戚。
正直、似ているようには思えない。

前述の学生さんとのワークショップでは、
「安心してよ、あなたたちは私のような中年にはならない。
 医学も美容もどんどん進歩するから、私のようなシミはできないし。
 むしろ『おばさんになりたくない〜』とか意識してると、
 若くてもおばさんになるんだからね(笑)」
「え〜?(笑)」
と、笑わせてみたけれど。
(数年未来のツールがワークショップのテーマだったので、
 発想をもっと自由にしちゃって欲しく、煽ってみた^^)

「自分もいずれ母のようになる」
という思い込みやら(母が理想でそれが望みであれば良いですが)
「自分は〇〇ではないから」(私の場合、鼻が低い〜とかですw)
などという理由から、
自分自身を、わざわざ望まない何かに似せていくことが
実際にありそうだと、ふと思ったのでした。

・・・とはいえ、
これからまたどんどん時代(価値観)が変わって、
技術も進歩して、
ツールが変わることで、生活習慣も変化していくことからして、
多くの人が、自身の親よりも進化した大人になるはず。

みんな、前例のない歳の重ね方をしていく。
ような気がしています。

「ああなりたいな」という憧れの存在が、
親であったり、SNSでフォローできる相手であったりするのも
素敵だなと思う。

特にモデルが見つからないのであれば、
わざわざ、「なりたくないモデル」に注視して、
望まない自分になってしまわないように。
(うっかり似てしまわないようにw)
素敵なモデルを探すか、
自分オリジナル設計を試みた方が良さそうです。

白雪姫の義母(王妃?)のように
「鏡」に問いかけて、ガッカリするよりも。

「鏡」にうつった、ありのままの自分に
「ま、いっか!いい感じ〜」って、笑いかけてるくらいの方が
なんか、いいですよね(アホっぽい?笑)

よく、ヘンテコな夢を見て、noteに書いたりしているのですが、
冒頭の会話を聞いたときに、
ふと以前見た夢を思い出して、今日は書きました。

渦潮に巻かれている感じのグルグル感の夢の中。
「え?あれ?ここ洗濯機の中?」
と気づいて、、洗濯機の中から脱出!
で、目が覚めるっていう夢だったのですが(笑)

その洗濯槽の中、鏡だったんですよ。

巨大なうねりに、抗えないこともあるけれど、
大きな波が必ずしも光の方向へ流れていくとは限らない。
自分の心が指し示す、光の方向を見失わない様に、
深呼吸。

あ、夢の中だったから、洗濯されてても呼吸はできてましたw

(個人的な徒然失礼しました、読んでくださってありがとうございます!)


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