縫い目をほどいて別のサイズに仕立て直せる服っていいなと思う。
結び目は頑なでも、チョン、と切ってあげると、するすると糸が抜けていく。あのほどけていく様子は見ていて心地よかった。
友人のおばあさんが、浴衣をお直ししていた微かな記憶です。
親の世代から無意識に引き継いでしまった「価値観」服。
この服の結び目を解いて自分らしいサイズに仕立て直す、という時期が人生の中には幾度かあるんじゃないかと思う。
これからの若い人たちは、そもそも、他の誰かの価値観を纏わずに、生きていくような予感もする。
だから、こんな面倒な作業(手放しやら内観やら)を繰り返す世代は、私たちで最後かもしれない(笑)
なんにせよ、一度仕立てたらおしまい。
ではなくて、
時代や自分の魂の成長に合わせて、何度でも仕立て直せる服のような、心持ちで、機嫌よくいたいと思います。
(画像は「ほどける」がテーマだった時の習作です)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?