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【Shopify Tips:33】Shopifyでの顧客情報削除について

ユーザーが何らかの理由によりストアから自身の情報を消去したい場合、ストア管理者は正しく削除を実行することが必要になります。

この記事では顧客データの削除方法をご紹介するとともに、Shopifyの管理画面を見ながら、実際に削除を行った場合どのような処理が実行されるのかを確認して行きます。

この記事で解決できること
・ユーザーからデータを削除する要望が届いた
・「個人データ削除」と「顧客情報を削除する」の違いがわからない
・ユーザーの削除方法がわからない

個人データ削除

まずは、「個人データ削除」から確認していきます。

個人データ削除とは

個人データ削除とは、ユーザーのプロフィール情報を削除することです。
「個人データ」に含まれる内容は以下の通りです。

・氏名
・住所
・メールアドレス
・IPアドレス
・クレジットカード番号

その他、売上データなど個人を特定しない情報は削除されることはありません。

個人データ削除の方法

ユーザーの管理画面へ遷移し、「個人データを削除する」を選択します。

以下のポップアップが表示されます。内容を確認して「個人データを削除する」を選択します。

その後、顧客管理画面の表示は以下の通りとなります。

画面に記載がある通り、「個人データを削除する」を選択したあと一定期間は実際の個人情報が消されることはありません。処理の遅延期間はユーザーの状態によって変わります。

・ユーザーが、過去6ヶ月以内に注文を行なっている場合
→チャージバックに備え、180日間処理は保留されます。
・ユーザーが、過去6ヶ月以内に注文を行なっていない場合
→消去の要求を行ってから10日後に情報が削除されます。

上記の期間内であれば、個人データ削除は「リクエストをキャンセル」よりキャンセルすることができます。

また、直ちに情報の削除を行う必要がある場合はShopifyサポートへ問い合わせることで削除を実行してもらうことができます。

削除が実行されたあとは、以下のような表示となります。

①顧客氏名 ②顧客メールアドレス ③顧客住所 が伏せ字化されていることが確認できます。
メタフィールドやタグなどの情報はそのままとなっています。
以上が「個人データの削除」です。

顧客情報を削除する

次に「顧客情報を削除する」について見て行きます。

顧客情報を削除するとは

「顧客情報を削除する」と「個人データ削除」が異なる点は以下の通りです。

・「顧客情報を削除する」を実行した場合、ユーザーの情報は顧客ごと完全に抹消されます。
・削除したユーザー情報は復元することはできません。(キャンセル不可)

削除できないユーザーについて

以下に該当するユーザーは顧客情報の削除はできません。

・ユーザーに注文履歴がある場合は削除不可
・GDPR消去要求により、お客様に保留中の伏字化 (情報の秘匿化) がある場合は削除不可
・ユーザーが有効なサブスクリプションを契約している場合や、過去にお客様がサブスクリプションを契約していた場合

顧客情報を削除する方法

ユーザーの管理画面へ遷移し、「顧客情報を削除する」を選択します。

以下のようなポップアップが表示されます。

必ず、削除するユーザーに間違いないかを確認し「顧客を削除」を押下します。
するとただちにユーザーは削除されます。(伏せ字にもならず、完全に削除された状態となります。)

削除の権限について

「個人データの削除」を行うためにはストアの権限が必要です。項目が見つからない場合は、スタッフに権限を付与できるアカウントに権限を付与してもらう必要があります。

上記の「個人データを削除する」の権限が必要です。

まとめ

ユーザーのデータ管理はストア運用に取ってとても重要なポイントとなります。「削除したつもりが削除していなかった」「削除すべきでないアカウントを削除してしまった」などのミスがないように、確認をして実行するようにしましょう。

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