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美しい文字③姿勢を正すと良いことだらけ

日本語はタテに書くようにできているはずだ。


横書きのノートの場合、ブツッ、ブツッ、と
文字から文字への流れをとめなければならない。


タテ書きの場合、
指揮者がタクトを振るように
筆圧の強弱を変え文字から文字へ上から下へ流れるように書く。
とても気持ちがいい。


ひらがなを美しく書けないと思ってる人は
まずタテ書きで、紙からペン先を離さずに
練習してみることをおすすめする。



そして次に


姿勢を重視させていただきたい。


絵を描く時も。
食事の時も。
ゴルフの時も。
料理の時も。


食事やゴルフなどは、横道にそれるので
今回は省こうと思う。


私は、うまく何かをこなしたい時には
姿勢を気にするようにしている。


きれいな字を書くだけなのに姿勢まで?. . . と
軽んじることはできない。


姿勢を正すと視野が広がり
ノート全体が把握できるからバランスも取りやすい。


とにかくいいことだらけなのだが
姿勢を正すだけで字が変わると言っても
大袈裟ではない。


猫背の場合、腕が縮こまってノートと至近距離になり
腕の可動域が狭まると、ペン動作の自由度が減る。


すると近視眼的になってしまい
一つ一つの文字、筆圧、文字間、文間、全体的なバランスがまとまりのないノートができあがる。


人それぞれだが、綺麗だと感じる文字がゴールだとすると、少なくとも私は姿勢が大いに関わっていると思っている。


毛筆の場合は、背筋を伸ばし肩甲骨で書くようにイメージする。


毛筆でなくても、腕の可動域が広がることで自由度が増し、文字から文字へのアプローチは流れをつかんでストーリー性を生むようになる。


映画もテレビも、近寄ってしまうと
番組や物語の構成も意図も伝わりにくい。


スクリーンから遠ざかることで全体を把握でき、演者の表情やストーリー展開で重要なキーパーソンも見えてくるし、作り手が伝えたい意図も掴めてくる。


私の中の理想の文字を映し出すには、広い視野が必要なのだ。


余談だが
背筋を正す意味は他にもある。


とても重要だ。

背筋が伸びると顔も上に上がる。

下から上に顔をあげるだけで
人はポジティブに前向きになっていくそうだ。


前の記事でも書いたが、文字は人が出る。
書く文字もポジティブな人が書く文字になっていくわけだ。


下を向くと、過去の反省点や考え事で頭がいっぱいになり内省がはじまったりする。


ふと上を向くと、空の雲の形の変化や、樹木の高さが意外と大きかったことに気づく。


街を歩いてみると、ビルの上の方に美味しそうな飲食店を見つけたりもする。


極論だが
下向きだった日常も、好転する可能性が出てくるかもしれない。


性格や人生を変えるのは、一苦労だが
姿勢や文字を変えるのは、そこまでに大ごとではないはずだ。


しかし私も日頃から気をつけていることがある。


スマホだ。


どうしても下向きになっていく傾向になる。


私の姿勢は昔に比べるとずいぶん改善され悪くはないが


スマホに夢中になったり
疲れたり気が抜けたりすると
猫背になってしまう。


猫背は、百害あって一利もない。


どうすれば姿勢のいい人になれるのか。


それは


「姿勢の正しい人になる」
という前向きな意思表明だ。


そうすると、人の自分の猫背が気になりはじめるから
自分を正してみようという気持ちに変わってくる。


でも飽きて
気にしなくなってきたりもする。


でも不思議なことに
こうなりたい、と意識することで


鏡を見た時、
ショーウィンドウの前を歩いた時に


ハッと気づくことが多くなってくる。
誰かが教えてくれているかのように。

変わりたいと思わなければ、何事も始まらないのだ。


文字を書く姿勢は
「変わる意識」の手始めとして、オススメしたいと思う。

最後まで読んでくれて
ありがとう。

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