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シチリアロングトレイルを歩く #6 Magna Via Francigena(マグナ・ヴィア ・フランシジェナ)

朝陽が綺麗です。

おはようございます 気持ちの良い朝です
朝食をいただきます 寝起きでつらい

ビュッフェスタイルってついつい食べ過ぎてしまいますね。

元気の出る朝ご飯でした!美味しいものをいただけて大変嬉しいです。
今日も歩けそう~ありがとうございます!

お部屋に戻り準備していると、マルちゃんからのワッツアップ。
「おはよう!歩き始めたよ。もう出た?」と。
「まだホテルで、もうすぐ出発するよ」と返信。
ゆっくりしてられない!追いつかれる、追い抜かされる~!と準備をして出発します。

チェックイン時にいたレセプションの方が朝もいたので、夕飯美味しかったとお礼を言って、少し会話をしてチェックアウト。彼女も、カミーノ楽しで!と見送ってくれました。

猫も見送ってくれました

居心地の良いホテルでした。

もっとゆっくりしたかった~
マルちゃんも出発しているので急ぎましょう

今日は出だしからガッツリ登ります。

線路を超えて 電車来ないかな~
今日もワンちゃんが付き添ってくれます
どこまで付いてくるんだろう 

川を渡って、登っていきます!

きっと足長マルちゃんは追いついてくれると思うので、後ろを気にしながら進みます。

マルちゃんを待って、ゆっくり歩いているワケではない
家があまりない、丘陵地

奇岩が増えてきましたね。皆さんのシチリアのイメージにはもしかするとないかもしれませんが、この奇岩とその岩肌に張り付く街というのが、今回のトレイル歩きで私たちにできたシチリアのイメージです。

次の街に到着

グググっと上がった先に街がありました。
アックアヴィーヴァ・プラータニ。
2度渡ったプラータニ川の名前を冠した街です。
さすがに昨日ここまで歩ていたら随分疲れたでしょうね。
カサーレ マルガリータでの宿泊で正解でした。

宿もやってるから次は是非泊まってね~とショップカードもらいました

宿とカフェと売店が一緒になったお店でお水を購入。スタンプも押してもらいました。

街を出そうなところで休憩 まだマルちゃんの姿はありません

コルレオーネのマフィア博物館で貰った、オレンジを食べます。美味しい!街を抜けて展望の良い分岐路へ。

登坂
ここからステラがみえます

そこで振り返ると。

あれは!

来たっ!マルちゃん!遠くにマルちゃん発見!ここで待とう!

「イェーーーーイ!」

ついに合流です!(早いもう追いつかれてしまった)

首傷めたようです 
さっきの街で食べもの買ってきたよ。
私たちもその店寄ったわ。

流石、背が高くて、トレランやってそうなぐらい細身。早い!

さぁ。ここからがこのトレイルのハイライト!ここをマルちゃんと一緒に行けるなんて!思い出になるなぁ。

良い道です

色々とお話ししながら進みます。
イタリア人で、ミラノ近郊の街の出身で今もそこに住んでいます。
お仕事はスペイン語の先生、イタリアでスペイン語を教えるという訳ですね。

こんな道を歩きながらお話します

なので、語学が堪能、先生なので英語が聞き取りやすく、分かり易く話しをしてくれます。めちゃくちゃ喋ってくれるし、長い脚でストライドが広い!早い!早い!

caoは、もう駆足状態(笑)そして、景色を見ていない・・・

凄く前向きで気持ちの良い性格の彼女の話に、夢中になってしまいます。

夢中になりすぎて写真を撮り忘れそうに

ホントいろいろな事をお話したんですが、
今回彼女がこのカミーノ(巡礼路)を歩いた理由は、1年ほど前に彼を亡くしてしまったからだと。
突然の心臓病。
「人生は何が起きるかわからない。だから今を一番楽しく生きるの!」
「前々から思っていたけど、今回本当にそれに気づいたのよ!」と。

共感する私たち。
本当に一緒にいて楽しい人だ。こんな人になりたいねと思いました。

ふたりとも、ハイライトのこと完全に忘れてます

さてさて、ハイライトは足早に進みます。

撮影してもらって
こんな道を歩きました 稜線みたいで気持ちが良いです

ステラの街が見えてきましたよ。

しゃべり続けるふたり 景色見た方が良いよ・・・
このトレイル上の、奇岩中の奇岩。
奇岩に寄り添う街ステラです。

ステラに続いていくトレイルが、このカミーノの歴史を物語っています。
何千年も前から、多種多様な人種が歩いたであろう、道。

看板発見

歴史を感じながら進みます。

この景色が見たかった!
遠くから見えていた奇岩の街、ステラに到着。

意外と街に人は少なく静か。

ホントこの街もジブリ
もうセルフで写真を撮るしかない
ステラに入る時にこの前テレビで「いきがい」って日本語を知ったよ
この言葉素敵だね と言われて驚いています

お昼を食べる場所を探して歩いていると、史跡博物館を発見。入ってみます。
マルちゃんがいるから、イタリア語で色々聞いてくれます。

奇岩の頂上にも行けると説明してくれた

昔はもっともっとたくさんの人が住んでいて、盛大なお祭りもあったようです。「いまはちょっと寂しいのよね。」と館長。

途中、昔はギタリストだったんだと話掛けてくれた英国出身のおじさん
ベンチから見る景色 すてき

お昼を広場のベンチで座って食べます。

記念撮影
通路を抜けていく風が気持ち良い

ステラの街を出て、次の街へ進みます。

振り返るとステラの奇岩
奇岩と一緒に

次の街が見えてきましたよ。

カンポフランコです

今日はこの街に泊まります。

マルちゃんはもう一つ先の街まで行くので、この街でお別れ。

マルちゃんが向かう先はこんな感じ

街の外れまでお見送りします。

また会えるかなぁと

この先の情報はワッツアップで送ってくれるそう。
良い人だ。

最後に写真を一緒に。

ホント楽しいお話をありがとう!

さてさて、本日は21キロ歩き、着いた街の名はカンポフランコ。

予約した宿を探して歩きます。
今日は、貸家を予約しました。
住所はこの辺りだけど、なかなか見つかりません。

ここだと思うんだけどなぁ

ぐるぐるしていると、近くのカフェのマスターが出てきて、
「ホテル?」と言いながら上を指差します。
おー、看板には今日の宿の名前。

分かり辛いよ!

「Yes!!!!」

「オーナーの携帯知ってるから、電話してあげるよ。」と。
ホント優しい人ばかり。
「5分後に来るってよ。」と。

「ありがとう!」

ウィンクして店に戻っていきました。
カッコいいな。
自然にウィンクとかしてみたいわ。

5分後、宿のオーナーが来ました。
マダムです。

中に入れてもらい、カミーノ歩いてるんだね、とお話し。
一通り、説明を受けます。
英語はできないとのことで、スマホ翻訳アプリ。
イタリア語と日本語を通訳してもらいます。

パスポートを見せると、
「日本人に泊まってもらうのは、初めてよ!」と。
なんかこちらも嬉しい。

街のインフォメーションもあり、
「この街は、バーはあるけど、レストランはこの時季閉まってるのよね。」
「でも、ちょっと歩くとスーパーはあるから。」と。

キッチンがあるので、自炊するよと。伝えるとオッケーと言ってマダムは帰っていきました。

綺麗なキッチン

シャワーを浴びて、すこしゆっくりしていると、マダムからワッツアップが。
「家にお米とトマト缶があるから食べる?食べるなら今から持って行くよ。」と。

なんて嬉しいご提案。
「ありがとう!食べます!」と返事をすると、ちょっとしてマダムがまた来てくれました。

トマトリゾットを作れるように持ってきてくれました
わざわざチーズまで付けてくれました

「作り方は箱の裏に載ってるからね。足りないものはスーパーで買ってくつると良いよ。」
「OK!まかせて、こういうのは得意なの!」と翻訳機能を使って会話し、テラスから見送ります。

街の中央なのかな

そうそう、このテラスからの眺めが最高でした。
今日通ってきた、ステラの街を遠くに見れて、街の中心部にあるので人が賑わう(賑わうと言っても知れてますが)噴水のある公園を見下ろせます。
ずっとボーっとしていられます。

寛ぐ人 自分の家ではないぞ

お部屋も可愛いし、ソファーもめちゃくちゃ気持ち良い。
お部屋のサイズも手ごろで、キッチン、リビング、ダイニングがほぼ一緒。
なんだろう、おばあちゃんの家に来たみたい。
懐かしい安心感に包まれた宿です。

さて、スーパーに買い物に行きましょう。

ちょっと街の外れにあるので割と歩きます。
ブラブラと歩いて街を散策。

ビール飲めるかなぁとお店をのぞいていると
お客さんの一人が親切に案内してくれて ビール買えました

スーパーから戻って宿に戻る前に、バーに寄ってビールを。
街に溶け込む感じで一杯。

ここ道路だよね!?テーブルがありました 車近いよ

ちょっと公園でものんびりしてみます。

気候も良いし、雰囲気が最高。

住人みたいに溶け込もうとしている

健康の為か、ウォーキングをする年配の男性二人。
公園の端から端を行ったり来たり。
きっとこの街で生まれて、この街でずっと生きてきた友人なんでしょう。
話も尽きない。
良いなぁ。

さて、戻って自炊です。

リゾットのソースつくるよ~
このトマトソースおいしかった

頂いたお米とトマト缶(瓶)でリゾットを。

リゾット完成 見た目よし!

買い足したサラダ、オリーブ、ちょっとした総菜。

家でディナー

そして、ワインも忘れずに買ってきましたよ!今日は白でグリッロ。

シチリアの白はグリッロね
たまにはテレビをつけて、おばーちゃん家でゆっくりしてる感じ

楽しい夜です。

え、まだあの二人の男性、歩いてるよ!

ホントこの街は、今回の旅の中で、一番のお気に入りになった街。
カンポフランコ!

石畳もいいね!

街の中央は賑わっていましたが、スーパーに行く途中など、廃屋が結構たくさん。そして、住んでる方も年配の方ばかり。
イタリアの抱える問題の一つ、日本よりも深刻な高齢化社会。
もしかするとこんな素敵なカンポフランコもステラの街も、何十年後には無くなっているのではと、心配になってしまいました。
なにか良い方法はないのでしょうか。
日本も過疎化の激しい街で若い人が戻ったり入ったりして、盛り上げていますが、イタリアでも同じようにできてる街もあれば、そうでない街もあります。新しいアイデアを絞り出す時ですね。
強く思いました。

奥の方にいくと、道が狭く、住んでなさそうな家がある

次の街に向かいます・・・












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