SNSの使用法に国が口を出すな!

TwitterのDM機能を使って、小学6年生の女子児童が誘拐された事件の原因として、
総務大臣が携帯各社(4社)に『安全な利用が出来るように』と是正を通達した。

事件が起きた原因は、

Twitterが悪いのか?
それともTwitterのDM機能があることが悪いのか?

度々、児童誘拐や監禁、殺人事件の発端がSNSで出会った見知らぬ者同士による事件や出会い系サイトによる未成年者の被害が起きて来た。
その度にSNSの使い方が問題視され、未成年者が使用すること、その未成年者を狙い犯罪行為に至ること、未成年者を保護監督する親に注意換気すること等々テレビやマスメディアを通じてニュースになってきた。

それでも減らない被害と犯罪。

そもそも事の発端は、SNSがある事でもTwitterがある事でもない。
判断能力の希薄な未成年者が、携帯端末で実態の判らない不特定多数の人間と無闇に関わる事が大問題なのだ。

何を根拠に、その人間の書き込む文章に信憑性や信頼出来ると思えるのか?
そんな事は大人ですら確信の持てるものはない。

この文章を書いている”わたし”の事ですら、真実の生活実態や人格を知らせる術もなければ、誰も知る由もないのだから。
いくらFacebookが実名性と云っても、その『実名』も『偽名』で登録してしまえば、戸籍上の『本名』でなくとも良いのだから、事実を民間人が知ることなどは個人情報保護法で出来ない。

そうであるにも関わらず、携帯事業が総務省の管轄だからといって、総務大臣がメディアを使って携帯大手4社に対策を講じるように明言して良いのだろうか?

『国として重く受け止め取れる対策を講じましたからね!』

そういう国民(民意)に対するアピールなのは分かっている。
だが、それが民間企業に何かあれば、直ぐに『圧力を掛ける行為』というのが非常に気に食わない。

アプリというのは、ツール(道具)でしかない。
いわばカッターナイフやネジを絞めたり弛めたりするドライバーと同じような物だ。
用途は使う人自身の手に掛かっている。

カッターナイフと云えば、紙を引いて切る物。
種類によっては金物まで切れる硬刃な物もある。

ドライバーも同様に、ネジを絞めたり弛めたりと云っても用途は実に幅広く、マイナスドライバーはネジに対してだけ使うだけでなく、筐体のツメを外したりブロック塀をハツったり…と使い手に任されている。

どれも『犯罪』に使用する用途では製造されてはいない。

要するに物の使い方を間違えるな!

どういう用途や目的でもって、その道具を使うのか?使い方も知らないままに、ただ『面白そう』という好奇心だけで触ればケガをするのは当たり前。
小さい時に包丁でトントンするのが楽しそうと思い、正しい持ち方や切り方を知らなければ、手や指を切ってケガをする理屈と同じだ。

”包丁”は食材を切る物、人を刺す物ではない。
”カッターナイフ”も、人を切る物ではない。

であるなら、SNSだって同じことだ。

今時は、人を傷つけるのに”道具”という物体は必要もない。
底意地の悪い、陰湿な根性と、それを表現する文章を無機質なデジタル文字で、たった数文字打ち込めば、心理的に追い詰め感情的に煽れてしまう。

LINEで、どれだけの子どもや大人が毎日傷ついているだろう。
Twitterで、どれだけの世界が動いて、誰と誰が繋がり傷つけ合っているだろう。

大の政治家、大の教皇ですらTwitterを使って世界中の人々を動かすような時代だ。

それなのに、女子児童が誘拐に遭ったからと云って、一政治家が大臣という立場を利用して企業へ使い方を考えろと勧告するのは、横暴極まりない。
そこまで口出しをされては、自由にモノを作り発想する事が阻まれてしまうではないか。

見知らぬ者を安易に信用するな。
インターネットの中には、ほとんど『真実』などないと疑え。
個人情報保護法を信用するな。

自分で自分を守るもの
それは自分の揺るぎないこころ

私はそう思う。

横暴極まりない政治家の言動行動が目に余る。
国民の行動に干渉するな!
職務怠慢のせいで虐待認定児童が死亡してから、再発防止策を講じる机上の議論に税金を使うな!

いい加減にしろ!

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