見出し画像

本当のこと(終戦記念日に)

英霊の写真が訴えかけること

僕の住む集落にある神社には、第二次世界大戦においてこの地域から出兵した英霊の写真が飾られている。
飛騨に移り住んだ時から神社の片隅でひときわ存在感を示すその写真であったがあまり関心を示すこともなかった。
確か「黄泉がえり」という映画のロケでこれらの写真が使われた…ということがあり、どちらかというと「映画に使われた」ということが僕の印象についてしまったこともあるかもしれない。

歳をとる毎に集落での役も就いて、元旦祭や例大祭、春・秋祭りへの参列する機会も増えこの集落の英霊を目にする機会も増えてきた。
実は昨年の大晦日のこと。年明けには僕が区長を拝命しているために少し早めに元旦祭が行われる神社に入り新年の挨拶やら色々と頭の中でリハーサルしていた時、ふと英霊の皆さんと目があった。今までも写真と目があうことはよくあったのだけれど、なんかいつもと違う。
それぞれの目が訴えかけてくるという感覚。ちょうどクリスマスに緊急事態条項についての講演会に出席していたからかもしれない。
「同じことを繰り返すなよ…」そんな思いを感じた。
僕は元旦祭が終わってから改めて考えようと写真を撮ってその時は終わった。

結局、元旦祭が終わってもその写真を見返すことはなく、緊急事態条項については色々学んだものの英霊の写真とはそのまま目を合わせることはなかった。

それから3ヶ月がった集落の春祭り。再び英霊たちと対峙する。
皆さん見るからに若い。そしてその目には何かを訴えかけてくるチカラがある。
彼らはどんな思いで戦地に赴いたんだろうか?
家族を守るために知らない土地で知らない人と殺し合いをしなければならないという精神的にも肉体的にも過酷な状況。
それぞれに色々な、ドラマと言っては軽いのかもしれないけれど、ストーリーがあったことだろう。

では、そもそもどうしてこの戦争は起こってしまったのか?
そんな事、今や小学生でもわかる。というか僕も小学校で学んでいるし、その後は映画やドラマなどでも過去の戦争には触れている。
だけど、今となってはその教育自体の内容がだいぶ歪められていたんじゃないのか…と。きっと同じことを思っている人は少なくないはず。

あ、なるほど、彼ら英霊が僕に写真から訴えてきたのは
「本当のことを知ろうとしないと、見ようとしないと、また間違った道を進むよ」ということなんだろう。
彼らの時代は情報をキャッチする手段がほぼなかったから、真実を知ることは難しい。おそらく亡くなってから「あ、そういうことか…」という後悔があったのだと思う。自分の立場に置き換えたら実に無念な話だ。

そのスマホは真実に触れることができる最高のツール

でも今はスマホで簡単に世界中の情報にアクセスすることができるから、少なくとも真実に一時的に触れることはできる。
ただ、真実を知られたら都合の悪い人も間違いなく存在するので情報統制や虚偽のニュース配信などで、澄んだ川の底を荒らすように泥水で煙に巻いたりしながら真実から遠ざけたりと、僕自身いろいろやられてしまっているから、これはまたこれで真実にリーチしてそれを受け入れるという流れはなかなか難しい。

現に田舎でこういう話をすると「N○Kはそんなこと言ってなかったぞ」とか「○日新聞でも見たことないぞ」とか言われる。政治家が「ぶっ壊す」と言っていたけれど逆に政治家がぶっ壊れていく状態…

普段情報リテラシーやエビデンスなど横文字を使って理論武装してくる人ならこのあたりの話は通じるかなぁと思うと「陰謀論」の一言で片付けられちゃう…。
きっと情報の振れ幅が物質的価値観のプラス側にしか働いていないんだろう…

終戦記念日に伝えたいこと

気づいたときには既に遅い…を実現する「陰謀論」

でもね、これって戦争に関することだけじゃないですよ。
日本のニュースが報じない海外では当たり前になっていることが「陰謀論」と呼ばれ、ある程度時間が経って情報のパーツが揃ってくると、政府やマスコミが言っていたことが間違いだったことが証明されてくる…
気づいたときには既に遅い…(終わりじゃないけれど…)ということって色々ありますよね。
猛威を振るった某ウィルス対策だって、食や農業の危機だって、そして今まさに直面しているウクライナ・ロシア危機だって…
だけど、そこに向き合おうとしなければいつまで経っても陰謀論のままで、結局必殺の「気づいたときには既に遅い」

やっぱり「本当のこと」は自分で確かめて、自分の責任で選択しなくちゃならないな…と強く思います。

真実の情報にリーチするためのスタンス

前職の時、グローバル人材育成補助金という経産省の補助金があって、東京から元外務省官僚(今やとても有名な情報戦略家)を招いて、4回くらいに渡って研修をしてもらったことがあった。
インバウンド対応に関する研修だろうかと思ったら、蓋を開けてビックリ、まさにフェイクニュースに惑わされず真実の情報にリーチするためのスタンスというか心構えというか、情報リテラシーの基礎の基礎を学ぶ場だった。
その中で印象に残っている点を数点紹介します…

①定点観測から見えてくる情報
成功している経営者ほど、定時のルーティンの中から情報を得ている。
会社朝礼に出て社員の顔を見ていれば具合が悪かったり気持ちが病んでいたりする社員を事前に知ることができたり、
売掛金の入金日が前後にズレたときに異変を感じて貸倒れを事前に防ぐことが出来たりという定点観測。
世界に目をやればアメリカ海軍のHPで軍艦の配置が分かるが毎日定時にウォッチをすることで「今日はいつもより地中海に軍艦の配備が多い…」と世界情勢の異変や緊張を事前に感じることができたりもする。

②新聞は全紙に目を通す
いや、そりゃ無理だろ…と思いますが、講師の先生曰く「代表的な新聞5誌あるとしたら、ざっとタイトルだけ眺めると殆どが似通った内容。そういう情報を一つ取り上げておいて、その中で違う切り口で書いている情報をピックアップすると、似通ったことを書いている4誌をひとまとめにして、違う切り口で書いている1誌を読み比べればそれでOK」ということだそうです。
新聞ではやらないけれど、ネット検索ではよくやります。

③全ての事象には必ず得をしているヤツがいる
この研修で受けた中でこれが一番重要だと思ってます。
世の中を騒がしたニュースで、ワイドショーや週刊誌だと枝葉の部分で盛り上がっちゃってますが(だって日本人はゴシップネタが大好き)誰が得をしているのか?って癖をつけていくと表面的なニュースやワイドショーはどうでも良くなります。

某ウィルスでは誰が一番得をしたんでしょうか?
ウクライナーロシア危機は誰が一番得をしたんでしょうか?
種子法廃止、種苗法改正では誰がいちばん得をしたんでしょうか?
様々な規制緩和で本当に得をするのは誰なんでしょうか?
郵政民営化で得をしたのは誰なんでしょうか?
→既に管理運営権は外資系に流れています〜
税制改悪で得をするのは誰なんでしょうか?

緊急事態条項のこと

NO MORE 緊急事態条項

戦争の話に戻ります。
終戦記念日に、やっぱり考えなくちゃならないのは緊急事態条項。
皆さん、緊急事態条項って聞いたことありますか?

政府与党による改憲草案やプレゼンテーションを見ると耳障りの良いことしか出てきません。(自民党の改憲草案はココから見れます
→緊急事態条項については草案の24〜25頁の上段にあります。

改憲のポイントは
①自衛隊の明記(いわゆる憲法9条の改正)
②緊急事態条項
③合区の解消(いわゆる一票の格差の是正)
④教育無償化の明記

①は「う〜ん、たしかに前から言ってたよなぁ。戦争は放棄するし、武力の行使はしないって書いてあるから、まあいいか〜」って軽いジャブを打ってきてます。
②実は政府が通したい本丸がココ。草案は難しくかつ分かりにくく書かれているので一瞬納得しそうになりますが、この条項をグリップできるだけの信頼性が現体制にどれだけあるのか?っていう話です。
※間違った理解をされるとマズイので、下にある「緊急事態条項の危険性について」のリンクをぜひご覧ください。
③一票の格差を是正します〜、これはいいんじゃない〜って無難な項目を入れつつ、でもこれって自民党有利ですよね〜
④教育無償化って、ちゃんと甘いものもご用意しています…って本当に甘いのかなぁ?ホントは苦いんじゃないの〜?

これらが国民投票になるって流れだから、ココは一回表面的なニュースや耳障りの良い言葉に流されずに、一緒にちゃんと現状と事実と向き合いませんか?

あと「GHQが作った憲法だから我々が改憲するのは当然だ」的な事を言って改憲を正当化する議員さんも与野党関わらずみえますが、ちょっと論点ズレていますよね。問題になってくるのは改憲の内容ですから。

緊急事態条項についてとてもわかりやすく書かれいるのぜひココからご覧ください!
このYOUTUBEチャンネルでもわかりやすく説明しています。

自分から真実にリーチしていくことが重要

緊急事態条項についてどう思うか、こんな話にくい話をお酒のチカラも借りつつ何人かに聞いたことがあります。
A.「え、マジで!それはヤバいよね。でも戦争にはならんでしょ〜」
B.「国家緊急権は海外にもあるからね〜、ちゃんと機能すれば問題ないんじゃない?」
C.「そりゃ改正したほうがいいよ、俺は国や家族のために戦いに行くよ!」

こんな答えがマジて返ってきました。
まずAについて。
実は僕もこんな感じでした。いわゆる「実は無関心」「実は他人事」シリーズ。たぶん多くの人がこんな感じだと思います。でもね、調べるほどに「ヤバい」って言ってるだけじゃなくてなにか行動に移さなきゃマズイって思います。だから、遅いかもしれないけれどこの記事を書いている…ってことです。

そしてBについて
ちゃんと機能するか?って話です。機能させるのは現状誰ですか?
ドイツにはワイマール憲法の中に国家緊急法があり(ナチスドイツが独裁になったやつです)、それがあることの危機感を感じているドイツ在住の女性が日本に向けてメッセージを送っています。YOUTUBE、twitter(X)共に消されていて今はニコ動のみ。消されているところも含めなかなか説得力があります。
その動画はこちらからどうぞ!

最後がCについて
これね、いちばん繰り返しちゃダメなやつです。
全ての英霊が必死に止めてますよ。
今いっときの感情で変な男気見せちゃダメです。

これってわかりやすく言うと

可愛い女の子が町で男の人に絡まれてました。
「この人に襲われています、誰か助けて〜」
それを見た男気溢れる青年がとりあえず絡んでる男をぶん殴って取っ組み合いの喧嘩になって、お互い歯が折れてブサイクになった挙げ句、お巡りさんに連れて行かれました。
警察で事情聴取すると、絡んでいた男の人は無銭飲食をされたお店の人で「お金を払ってくださいよ」って言っていただけ。女の子はつまり嘘をついていたんですね。でも可愛い子だったから下心と男気が一緒になってぶん殴って、お互い歯まで折れちゃった。
きっと見て見ぬふりをする人もいたでしょう。そういう人はAですね。
知ったような顔をして煽り立てるやつもいたでしょう。これはたぶんBですね。
そして、悲しい男気を見せちゃったのがCです。

さて、誰がいちばん得をするんでしょうか?

だからやっぱりちゃんと真実を見るようにしてから動かないとマズイですよね。有事中ならそういう判断もつかないかもしれませんが、今は幸いまだシミュレーションの段階です。
自分から最近起きた色々な事柄の真実にリーチする訓練をしていくことが大切かと思います(自戒も込めて…)

いちばん身近な戦争事例を考える

ウクライナとロシアの間で起こっていることについて。
世の報道や風潮ではウクライナ(善)・ロシア(悪)ですよね。
まあ、戦争をやっている時点で(善)はないんですが、別の言い方をすれば
ウクライナ(西側)・ロシア(東側)って感じです。
ウクライナを善とする勢力は西側諸国。だからウクライナ中心の報道になります。日本はどっち?言わずもかな西側です。

今回のこの戦争をリアルタイムで知っていましたか?
恥ずかしいことに僕はこのあたりの世界情勢を全く知りませんでした。
だから2022年2月24日にロシアがウクライナを攻撃したって聞いた時は驚いたのと同時にプーチンならやりかねん…という感じでした。

あれだけ情報リテラシーを学んでおきながら「知らない」ってダメすぎますよね。でもその後YOUTUBEで色々調べてみると、前述の新聞の見方じゃないけれど他とは違う切り口の動画がいくつか出てきました。
「ちょっと待てよ、今に始まった話じゃないぞコレ」
戦争は双方に正義が存在するのですが、どうも西側にはあまり正義がないんじゃないのか?なんて考えるようになります。

僕のメンターでもある方がまとめてくれた、ウクライナーロシア情勢の経緯です。

【2014.9.5】
ウクライナ、ロシア連邦、ルハーンシク人民共和国、ドネツク人民共和国においてドンバス地域における戦闘停止に合意したが、ウクライナが反故にし失敗
【2015.2.11】
改めてミンスク合意2がフランス、ドイツ仲介の下で調印される
【2019】
戦闘停止を公約に大統領に当選したゼレンスキーだったが公約を覆し
【2021.10.26】
ウクライナはトルコ製ドローンを親ロシア武装集団との紛争において使用。プーチンは停戦を呼びかけるもウクライナ側はこれを破棄
【2022.2.24】
ロシアがウクライナ攻撃

メディア報道はこの2014〜2021までの経緯をなかなかしませんでしたね。
ある意味西側の情報統制なんでしょうが、まさにこれがプロパガンダ戦争。
見事に巻き込まれちゃっています。
この期間、僕の実家の八王子の駅前やいろんな都市部でウクライナの国旗のもとに募金が行われていました。僕はその募金が武器に使用される可能性があると考えると協力出来ませんでしたが、ウクライナから逃げてきた方の報道とかを聞いていると一瞬気の毒だな…と感情的になってしまいます。

さて、何処が男気の見せ所でしょうか?
日本政府は最大で1.1兆円の復興費支援を決めた…と。

ちゃんと調べたの?それって本当に日本の意見?
誰のための復興支援?

誰のせいなの?

やっぱり冷静に真剣にこの国未来を見据えた選択を考えなくちゃなりません。
誰が?総理大臣が?政府が?野党が?国会議員が?
いやいや、僕ら一人一人がです。

選挙、こういうことも加味して選びましたか?
次はちゃんと選ぼう〜って次の選挙いつですか?
衆議院が解散せずに任期満了を待つならば2025年まで大規模な国政選挙はありません。
この間が結構危ういですけど、でも誰のせいかって言ったら国民の総意ですから、僕らのせいになるわけです。

2023年8月15日 終戦記念日

終戦記念日恒例の「あなたは靖国神社参拝行きますか?」シリーズ。
「国会議員が言っちゃマズイんじゃないですか?」
という滑稽な問答がまた始まります。

戦犯者を祀っているからNGっていうのはもはやケチつけているレベルの話だと思います。戦争してきたってことは殺し合いをしてきたってことですから、もしかしたらあなたのおじいさんを撃ってしまったかもしれないけれど、あなたのおじいさんもきっと誰か日本人を撃っているんだろうねって話です。
そして戦争に行った人はだれも戦争したくて行ったわけじゃないし、人を殺したくて引き金を引いたわけじゃない。ただ、そうすることが正しいと、家族を守ることだと信じてやったわけです。※戦争をしたくてたまらない人たちももちろん一部いるとは思いますが…
そう考えると、家族や国を、誰かを守るために自分の意志を捨てて、地を這いつくばって戦った人によって僕ら日本人の今があるのだから、そんな英霊に慰霊するのは当前のことだと僕は思います。

靖国神社には行けませんが、集落の神社に飾られた英霊の写真に想いを向けながら、「本当のこと」を学び、伝え、まずはなんとしてでも緊急事態条項を通さないためにできることをしていこうと強く思うのです。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?