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幻の『兵庫県民歌』追跡記録

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1947年の制定後、半世紀にわたり県から存在を否定されて来た幻の『兵庫県民歌』を追う。(表紙画像はPhotock使用)
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東京芸術大学附属図書館の信時潔文庫が先月から所蔵資料のデータベースを公開していた。もちろん『兵庫県民歌』の直筆譜も画像付きで収録されている。

http://jmapps.ne.jp/geidailibnobutoki/det.html?data_id=1572

神戸史学会『歴史と神戸』322号に寄稿を掲載していただきました。

http://www.kobe-sigakukai.com/nc/htdocs/index.php?key=jodnv0tty-28#_28

昨日のイベントの記事が神戸新聞に掲載されました。

https://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/201705/0010154196.shtml

イベント『兵庫県民歌の誕生』5月3日(水・祝)開催

イベント『兵庫県民歌の誕生』5月3日(水・祝)開催

 5月3日(水・祝)の14時から15時30分に伊丹市立図書館本館でイベント『兵庫県民歌の誕生 -関西初の県民歌と作詞者・野口猛-』を開催します。

イベント概要 2017年が『兵庫県民歌』の制定70周年に当たることを記念し、この『県民歌』が誕生に至るまでの経緯と制定後にたどった数奇な運命を紹介すると共に『県民歌』の作詞者であり晩年を伊丹市で過ごされた野口猛さん(1906~1972)の生涯と事績を次

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ひつじぐさ -野口猛遺稿集-

ひつじぐさ -野口猛遺稿集-

本日(2017年3月1日)、amazonのKindle Direct Publishing(KDP)でかねてからこのノートで取り上げて来た『兵庫県民歌』の作詞者・野口猛さんの遺稿集『ひつじぐさ』の電子版が発売された。

ひつじぐさ -野口猛遺稿集-
附・新憲法公布記念 兵庫県民歌 (作曲 信時潔) 楽譜

この遺稿集は野口さんの三回忌に当たる1974年5月に夫人の止之子(としこ、1915〜201

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兵庫県民歌(インストゥルメンタル)

作詞:野口猛 作曲:信時潔

00:00 | 00:00

旋律は2015年12月31日に著作権保護期間満了。

《楽譜》 http://bit.ly/1PzoR6Q

※事前に聴いていただいた方からは「第17~22小節の伴奏に不審な箇所がある」とのご指摘もいただいていますが、作曲者の自筆譜と印刷譜に相違が無いことが確認したので原曲通りに入力しています。

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一、
わき立つ喜び 日本のあけぼの
長夜の眠りは 覚めたり今こそ
大道(だいどう)

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半月後に兵庫県民歌の楽譜と音源を公開するため、各方面と最後の調整中。大変厳しい意見を突き付けられるが、信時潔にどうしても付いて回る「右翼“だけ”に激賞される作曲家」と言うイメージに一石を投じたいと率直に訴える。

国立国会図書館に寄贈された兵庫県民歌の楽譜が国会図書館サーチで表示されるようになった。野口猛さんの著者典拠データも作成されている。

http://id.ndl.go.jp/bib/026623228

国会図書館サーチに兵庫県民歌の楽譜が登録された(書誌情報作成中のためまだ利用不可)。 http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I026623228-00

ご遺族の意向で複数の図書館に寄贈した『兵庫県民歌』の楽譜のうち、姫路市立城内図書館(中央館)への寄贈分が蔵書として登録されたのを確認。表題は「新憲法公布記念 縣民歌」。

http://www.city.himeji.lg.jp/lib.html

幻の『兵庫県民歌』追跡記録 -最終章-

幻の『兵庫県民歌』追跡記録 -最終章-

 新年初日から当ても無く不定期で続けて来たこの連載であるが、今回を一つの区切りとする。
 もちろん「歴史から“抹消”された『兵庫県民歌』の復元と存在の周知」と言う連載の目的はまだ端緒に就いたばかりだが、今後は製作中のウェブサイトへ情報発信を移行し次のステップとなる“復活演奏の実現”を目指したい。

■おわりに──時代が歌の理念を求めている 筆者が『兵庫県民歌』の存在を初めて知ったのは、昨年の6月だ

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兵庫県民歌が1947年に制定されていた事実を知ったのは1年前だった。初めは「憲法」を正面から歌った歌詞は今の時代に受け入れ難いのではないかと思ったが、1年経った今では正反対に時代が68年前に作られたこの歌の理念を求めているのではないかと思える。