『集客』に着目した東京ヴェルディBSチームへの施策提言
先週の第8講講義内容紹介では、東京ヴェルディBSの茂怜羅 オズ氏と、篠原 千賀子氏が登場しました。(以下リンク)
そこで設定された、
①スポンサーへの貢献
②新規スポンサー獲得
③ビーチサッカーを観てくれる人をどう増やすか
④ファンクラブの拡大と増加
⑤選手の環境向上(アスリート社員雇用など)
⑥スクールの生徒さんを増やして競技人口を増やしていく
⑦専用ホームピッチの所有
「これに関連する課題をグループごとに選択し、課題解決プロセスを示す」という課題に対してカレッジ生が3度目のプレゼンに挑みました。
第1部 プレゼン
プレゼン例
グループA.集客に注目して
③に着目し、東京ヴェルディBSの試合観戦客を増やすことを第一の目標に設定。単純ではありますが、東京ヴェルディBSの平均来場者数と東京ヴェルディ(サッカー)の平均来場者数を比較すると100倍もの差が存在します。サッカーとビーチサッカーの親和性が高いことも考え、まずは『サッカーファンであり東京ヴェルディサポーター』というターゲットを中心に集客につなげていくことにしました。
ターゲットをビーチサッカーに取り込むための施策を3つ提案します。
1つ目はファンクラブの一元化です。つまりサッカーファンがビーチサッカーに触れる機会を創出することで、ファンを取り合うのではなく共有し、双方に利益を生み出します。具体的な内容はファンミーティングの合同開催、ファンクラブ特典のリンク(グッズやサインなど)、サッカー・ビーチサッカーの試合予定をメルマガ・HPで掲載するなどです。
2つ目はスペシャルマッチの開催です。ファン感謝イベントとしてスペシャルマッチをタチヒビーチで開催します。そこに前園真聖氏などの往年の名選手や東京ヴェルディ(サッカー)の選手を招き、東京ヴェルディBS選手らが対戦します。こちらも東京ヴェルディ(サッカー)のサポーターにビーチサッカー、東京ヴェルディBSの魅力を知ってもらい、ビーチサッカーの入り口としての機会を創出するのが目的です。選手の誘致費用はクラウドファンディングによる調達を考えています。
3つ目は公式戦土曜開催です。東京ヴェルディ(サッカー)の試の多くが日曜開催であることから、予定が被らないようビーチサッカーの公式戦を土曜開催にします。これによりビーチサッカーへの流入の可能性をアップさせます。ただこちらは東京ヴェルディBSの力だけで実現できるか不明なのでアイデアベースです。
第2部 発表へのフィードバック
篠原氏
「ありがとうございました。とても参考になるものが多かったです。②のレジェンドチームのイベントは、声をかけることはできますが予算によりますね。クラウドファンディングで集めるなど資金集めが必要かと思います。➀に関してはサッカーとの協業はいいと思います。ただヴェルディBSのファンには、他のJクラブのファンで毎回見に来てる方もいます。そこを全て一緒にしてしまうのが少し不安ですね。」
画像出典:Instagramより
オズ氏
「ありがとうございました。今篠原さんがほとんど言ってくれた通りですが、他の競技と関わってやっていきたいと私たちも考えています。ただ1つ問題があります。連盟と意見があまり合わないんです。試合の開催場所もできれば色々なところでやりたいですが、砂を運ばないといけないですし。ヴェルディというよりも日本サッカー協会とかともっと何とか取り組まないといけないと思う話でした。」
画像出典:Daily Times
『茂怜羅オズ(ビーチサッカー)が気になる!wikiやプロフィールを調査』
現場のリアルな目線から繰りだされる言葉を聞き、まだまだ我々が理解していない点も多く、何かやろうと思っても難しい面が存在することを実感しました。
最後には佐川氏からの振り返りもありました。東京ヴェルディ(サッカー)側でもファンクラブの統合など実は考えている施策もある、と触れました。
また全体に対しては、アイデアの出し方は良くなってきているから、次は利益のマネタイズや人の動かし方の部分も突き詰めてほしいとより一層の奮起を促しました。
前期が終了し、まもなく後期配属先が決まるこのタイミングで学生達も気を引き締めることができました。
noteでまとめる講義内容としては、次の第10講が最後になります。
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