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周りを巻き込むために必要な「楽しむ」意識

この企画は、東京ヴェルディカレッジ2期生で行ったグッドプラクティス賞プレゼンにおけるカレッジ生の発表を記事化したものです。グッドプラクティス賞とは、それぞれのカレッジ生が一年間行ってきた活動を通して自身がどのように成長することができたのかを言語化し、プレゼンを行うものです。自らの成長を言語化することで、どの部分が良かったのか、逆にもっと伸ばすことができる部分を改めて知ることができました。本記事では、ヴェルディカレッジnoteを書いているプロモーションチームではなく、ホームタウンチーム配属の平石森人さんに書いてもらいました。

執筆者:平石森人(ホームタウンチーム)


カレッジを通した活動

私はホームタウンチーム配属ということで、配属先では主にグリーンパートナー獲得に向けた営業活動やホームタウンDAYに向けた集客施策の提案といった活動に力を入れて取り組んでいました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、地域のお店に訪問してのポスター貼りやホームタウンエリアでのイベント実施といった、ホームタウンチームらしい活動の回数は少なくなってしまいました。しかし一方で、あらゆる活動を通して結果がすぐには出づらいホームタウン活動の難しさを感じつつも、現状課題に対して明確なアンサーが無くあらゆる打ち手を試す必要があったため、「効率的に作業を進めること」の大切さを学びました。

平石さんデスク


力を入れた活動

その中で最も注力した活動は、ヴェルディホームゲームでのキッズパーク運営です。
カレッジに入学してから数ヶ月経った時の私は、講義での学びを現場での活動に活かすことが出来ておらず、目に見える結果を出せていない状況にモヤモヤした気持ちを抱えていました。そこでそれまでの講義でとったメモを見返していたところ、ある講義のメモにあった「チームで活動するときに、相手が50%しか力を出していなくてリーダーの自分が150%出して補っているなら、150%出して補いながらも『楽しそうに動く』。そうしていると周りの人が寄ってくる。」といった言葉に目が留まりました。自分がカレッジに入って身に付けたいと思っていた「周りを巻き込む力」を磨くにはこのマインドが必要不可欠だと感じ、そこからのカレッジでの活動では、「楽しそうに動く」というマインドを意識的に持つことを心がけました。

平石さん3


「楽しむ」意識

この「楽しそうに働く」ことで「周りを巻き込む」ということを早速実践したのが、ヴェルディのホームゲーム運営です。私はホームゲーム時に開かれるキッズパークの運営メンバーとして関わっていたのですが、そこではカレッジ生以外のメンバーも運営に関わっており、各メンバーのモチベーションに差があるという課題がありました。なかには「やらされている」という意識で運営に関わっているメンバーもおり、キッズパーク全体の雰囲気の低下に繋がりかねないと感じました。そこで私は講義での学びを思いだし、まずは自分が思い切り楽しみながらキッズパークの運営をすることにしました。

平石さんチャート


「楽しむ」ことによって周りが変化

自分が楽しみながら動いていると、それまであまり声を出さずに暗い雰囲気で子ども達に接していたメンバーも、徐々に声を出しながらテンションを上げて活動してくれました。自分の意識や行動ひとつで各メンバーのモチベーションが徐々に上がっていっていることを肌で感じることが出来ました。それまでの私は、活動に対してモチベーションが低いメンバーが周りにいると「どうしてそんなにやる気がないんだ」「もっと協力してくれよ」と相手に怒りの矛先を向けてしまうことが多々ありましたが、その矛先を自らに向けてまずは自分が楽しそうに動くというマインドを持つことで、他者に対しての無駄な怒りやモヤモヤを生み出しづらくなるということも自分自身にとって大切な気付きになりました。

平石さん4


カレッジでの一年間を通して

カレッジ入学時に掲げていた目標の全てを達成すること、明確な結果を出すことが出来なかったためカレッジでの活動に対して全く悔いが無いとは言い切れません。しかし、カレッジでの活動のなかで自らの実体験から生まれる気付きや学びをいくつも得られたことは自分自身にとってかけがえのない経験になったと感じています。前述した「効率的に作業を進めること」や「楽しそうに動くこと」が大切だということは誰もが分かっていることで、当たり前の事として捉えられがちです。ただそんな「当たり前の事として捉えられがちな事」だからこそ「忘れられがちな事」になり得るものです。私は今春から新社会人になりますが、日常の忙しさを言い訳にはせずに、カレッジでの活動を通して得た気付きや学びを意識し続けながら働いていきたいと思います。最後になりますが、カレッジの活動に関わっていただいたヴェルディクラブの選手、講師の皆さま、そして活動を支えてくださったクラブスタッフの皆さまへ感謝を伝えさせてください。一年間お世話になりました。本当にありがとうございました。

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