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後期活動報告 〜ファンデベロップメントチーム〜

10月より始まった後期活動。
本稿ではファンデベロップメントチームの活動を振り返っていきます。

執筆
メディアプロモーション部:斉藤 一稀

協力
ヴェルディカレッジファンデベロップメントチーム:中野 佑紀

① ファンデベロップメントチームとは

現在東京ヴェルディは、大学生以下の年代、いわゆる『若年層』の集客を課題としています。一度はスタジアムに来てくださった方の中にも同じことを感じている方もいるかもしれません。ヴェルディに関わらずですが、多くのチームで観戦層は高齢化しています。私たちは若いサポーターを増やすことで、多くの方に多くの時間をヴェルディと共に生活して欲しいと考えています。家族ができても、子どもができても、年をとっても、みんなで楽しめるチームになりたい。そのためにも、大学生以下の若い世代のサポーターを増やしていきたく思っています。そこで、ファンデベロップメントチームでは、同じ世代の我々がニーズを深く理解することで、皆さまに満足していただける企画を作っていきます。

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Jリーグ観戦者 年齢分布の推移

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Jリーグ観戦者 平均年齢・年齢分布(クラブ別)

(出典:Jリーグスタジアム観戦者調査2018 サマリーレポート
https://www.jleague.jp/docs/aboutj/funsurvey-2018.pdf )

以上の課題とビジョンから、活動目的は以下の項目を設定しています。

・クラブとして課題を抱える若者集客の部分で、同じターゲット世代の我々がニーズを深く理解し企画につなげる。
・来期の集客企画の前段階として出口調査等によりデータを集め、若者集客における勝ち筋を見出す。
・ヴェルディの試合に若者を多く呼び、そこからサポーターを増やしていくこと。

② これまでの活動成果

活動は週に一度全員で集まりミーティングを行いました。

10月:アンケート調査とその分析、イベント内容の思考

まずは昨年10月に行われたホームゲーム2試合でアンケートを取り、新規層が初めてスタジアムに来たきっかけやリピートするようになった要因の分析を行いました。

アンケート内容
・2019年と2018年シーズンの来場回数
・ヴェルディの試合を見始めた理由
・継続して見に来る理由
・これから友人を誘うにあたりあったらよいと思うもの
・プレゼントされたら嬉しい物

集計したアンケートを分析し、初めてスタジアムに来たきっかけは『友人又は家族に誘われた』という人が多く、その後オンライン、オフライン上でコミュニティが形成され、更に『応援の楽しみ方を見つけた』、『特に応援したい選手ができた』など自分なりの楽しみを見つけリピートするようになることが多いということがわかりました。

以上の分析から、ファンデベロップメントチームでは、『コア層が初心者層を誘うきっかけ作り』『リアルなコミュニティ形成』を軸として11月のホームゲームでの学生招待を開催することとなりました。

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ファンデベロップメントチームでは、既存のサポーターに新しく友人をたくさん誘ってもらうため、ある施策を考えました。
それが【学生限定】お誘いキャンペーンです。

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【学生限定】お誘いキャンペーンは対象となる11月のホームゲーム2試合において、誘った人数に応じて豪華景品をプレゼントするというものです。

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誘った人数が多ければ多いほど景品は豪華になっていきます。

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また、このキャンペーンを開催するにあたり、告知にも力を入れました。


以上のように、Twitter・noteで告知をしました。

また、これらのSNSでの告知だけに留まらず、カレッジ生自身で年間チケットを所有している学生サポーターへ電話のよる告知を行い、より多くの人にキャンペーンの開催を知って貰えるよう努力をしました。

11月:イベントの開催

11月を迎え、16日(土)の徳島ヴォルティス戦と24日(日)のFC岐阜戦でキャンペーンを開催しました。

試合当日は、メインゲートすぐ横に学生招待ブースを設置しました。初めて来た人がヴェルディについて少しでも興味を持って貰えるようヴェルディの同年代の選手を詳しく紹介したチラシを配りました。
ハーフタイムまでに人数を集計し、試合終了後に景品のプレゼントを行いました。
2試合を通して、多くの学生サポーターの方々が新しく友人を誘ってくださいました。

その数は目標数には届きませんでしたが、SNSで来場に満足できたという声を見かけることができて良かったと思います。

12月:11月度活動の振り返り

12月は、11月の活動を通して個人、チーム全員で感じた学びと課題について話し合いました。

チームとして上手くいった点は2点です。
1点目は、オンライン、オフライン問わず活発に話し合いを重ねることが出来たことです。例えば、話し合いに参加できなかったとしても、話し合いの内容をまとめ、上手く共有することができました。
2点目は、限られた条件の中で目標を達成する難しさとそのアプローチの難しさを体験できたことです。現在実施している施策への理解を深め更にどのような施策は有効になりそうか一歩踏み込んだ分析ができました。

③活動を通しての課題

活動を通して感じた課題は2点です。
1点目は、『施策をやりきれなかった』ことです。
事前の告知として、学生サポーターへの架電やカレッジのSNS、メンバー個人の大学での宣伝を施策の開始時に行おうと決めたことの半分程しか実施することができませんでした。

2点目は『主体性が低かった』ことです。話し合いは活発に進み意見は出るものの、最後にまとめたり行動に移す場面であるメンバーに頼りきりになってしまいました。メンバー1人1人がもっと主体性を持ち、責任をもって最後まで役割を全うできなかった部分に後悔を感じます。

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④今後に生かせること

活動を通して今後に生かせると思ったことは、KPIツリーを用いた企画設計です。

KPIツリーとは、Key Performance Indicatorの頭文字を取った言葉で組織目標達成の度合いを定義する「ものさし」のこと。この小さな「ものさし」を一つ一つ達成していくことでKey Goal Indicatorの頭文字を取ってKGIと呼ばれる組織の大目標を実現します。

これを用いて企画設計を行った事で、目的とやるべきことが明確になりました。そのため、今後もKPIを用いた企画の設計は有効になると感じます。

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⑤まとめ

これまでの活動を振り返りファンデべロップメントチームの中野は、

「企画を通して、ヴェルディの現状と、一から企画を作り、人を巻き込むことの難しさを知りました。
課題として、主体性を持って最後までやりきれなかったことを挙げましたが、失敗を恐れずチャレンジできる環境があった中で、一人一人が与えられたタスクを熱量を持ってやることで、11月のホームゲームでの企画成果も変わったと思います。
活動を通して、東京ヴェルディには形として何も残せなかったですが、多くの学生サポーター獲得のため、これからも精一杯活動していきたいと思います。」

と語りました。ファンデべロップメントチームの今後の活動に注目です!

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