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#6 Collective Intelligence [ウェブマーケティング/クリエイティブプロデューサー/総合プランナー・コネクタ/未来コンセプト] 4min Knowledge Sharing

開催日: 2020.05.19 19:10~19:45
参加人数:9人


企画趣旨


オンライン化が進み異業種の交流の機会が減少している。一方で未曾有の危機に瀕した今だからこそ知の共有が必要なっている。
この企画は、異なる業種につく六人をあつめ3つの質問の答えを4分間で話してもらいナレッジシェアを行うことで異なる視座を見つける企画です。

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運営方法


各業界、各当事者が
「1 何が変化し」
「2 どういった対応を取り」
「3 何が新たな課題/好機として現れたか」
の3点を中心に5分間でナレッジシェア。

質問項目 ナレッジシェア


【ナレッジシェア】

[ウェブマーケティングの人]


人類が進んでいた都市化(リソース集中)の流れに疑問符が出てきている印象。
もともと3.11の時に場所のリスクを感じ、就業場所の分散化(好きな場所・好きな時間で働く)を進めていたので自分の会社に大きくネガティブな影響はない。
地方の複数個所にあるサテライトオフィスもこれまで以上に活きている。
あらゆる業務のDX化と地方分散を進めていたのが功を奏した。

ネガティブな意味での特別な対応は特に取っていない。
反対に、地域活性化事業に長年関わっていたり、地方との繋がりの強かった弊社としては、むしろ追い風と感じていて、これまでは、移動コスト等で断念していた案件をマイナスが出ても良いので積極的に受託OKを出している。
以前からECを持っていたがあまりアクティブでなかった地方のクライアントが、このコロナショックをそのECで救われたことによって、更なる強化やコンサルティングの依頼が来るという事例や、早急にECへの移行を行いたいという相談が相次いでいる。

クライアントが急激にオンラインmtgに慣れてくれて、自分が東京に張り付いている必要性が薄れたことが非常に大きなチャンスと捉えていて、
以前より進めていた地方でのプロジェクトの加速や、古民家を有効活用する事業等も検討している。


[クリエイティブプロデューサーの人]


オフラインイベントはできなくなった。
ライブ、空間、飲食などはプロジェクトの75%は中止 or 延期
撮影を伴わない映像事業のみがノーダメージだった。

商業施設の開発など、3年後以降に開業予定のプロジェクトは逆にそのタイミングにはコロナが落ち着いているという前提があるため、緊急事態宣言中も粛々とプロジェクトが進行。

一方で、コロナ関連で入ってきた仕事も多い。
例えばライブハウスの配信システム構築や、ハイブランドの商談を遠隔で実施するための仕組み作り。


その延長線上で、対症療法ではなく体験の価値そのものを作り直すプロジェクトの創出にも需要があり、現在は受託というよりも企画提案型のビジネスに転換した。キャッシュリッチな大手の決済スピードが尋常じゃないほど速い。

飲食業界の変化が最も速いため、他業種の動向を読み解く上で参考になる。

高級店が「自分達の価値を下げる」と考えていた取り組み(出前、レシピ公開、メディア露出)に手を伸ばしている。人気店がそれらを最大限インテリジェンスを発揮して実施した結果、店舗営業の売上を超えた事例もあり、応用力が問われている。顧客のニーズも急変しているので業態転換での成功というのも容易ではない。普段からどれだけ自分達の価値の本質を考えているか。


渋谷など都市部の飲食店は終わっているが、住宅部の飲食店はむしろ伸びている。

ex.六本木、渋谷には人がいない一方で住宅街の麻布十番、中目黒の人口密度は高い。浦和、錦糸町、吉祥寺などの郊外も同様


[総合プランナー・コネクタの人]


mtgは全てオンラインになった。偉い人の巻き込みには若干苦労している。

リアルイベントや、店舗などの場を最終的な出力先としていたサービスプロダクトの世の中事化の段取りとコミュニケーションの変更。大きくは戦略変更まで求められる。

仕事スタイルを意外とはやく変えられた企業が多かった。なにがは不要不急なの?など何が”必須(エッセンシャル)”なのか?を常に考えている。

普通の人がストレスなく使えるくらい簡単なオンラインプロダクトを日々探している。
簡単で普通の人が使えるものはなんだ?と社外の人も含めて話し合っている。
mtgの発言が一部だけになってしまわないように全員参加するオンラインmtgを開く。

地方の人を巻き込むなどオンラインだからこそできることを考えている。

オンラインでできることとオフラインじゃないとできないことを常に意識する。
エッセンシャルであるか?は本当に重要になるのではないか。


[未来コンセプトをつくる人]

新規事業支援が一旦ストップ。
対面式・ワークショップが開催できない。
オンラインでできるツールを開発中。

未来に対しての考えが去年の秋ぐらいから雰囲気が変わってきてる。
よりリアリティのある未来像が求められるようになり、正直にテクノロジーが進んだ世界の悪い面も描いて欲しい(不安の可視化?)という要望もあり、リサーチの視点が大きく変化。
現在は、不安社会をテーマに未来の世界がどうなるかを予測して発信している。

【質疑応答】


Q.事業会社はどんな提案を求めている?
A.(アフターコロナの話だと、)垂直立ち上げのコロナ対策事業。いち企業が持っている知見は限られているため、足りない知見の補完と推進力が欲しい。
今までは心理的なハードルで実現しなかったものが、形になりやすい。

(不動産だと、)
インバウンドは明らかに減っているので、1回の利用をいかに高い単価にするかを考えないといけない。つまり、価値を高められるようにそもそもの定義からし直さないといけない。(一事例として)より具体的には、新しい公衆衛生から問い直したりもしている。

Q.地方ビジネスの変化はある?
A.今まではECは売り上げを立たせるためにではなく、とりあえず作っている会社が多かった。コロナの影響で業者への卸しが止まったため、ECに力を入れ始める会社は多くなった。

(地方飲食店の話)
テイクアウトにシフト。売り上げが店によって違う。データを分析して分かった違いは、商材ではなく「今までお客さんとどんな関わりをしていたのか」。困っているなら助けてやろうって気持ちが顕著に現れた。人情をもっと表せるコミュニケーションはなにかないのか?

「三法良し+環境良し・未来良し・作り手良しの六法良し」が大切になってきている。

Q.新しいテクノロジートレンドは?
A.去年まではITの行き過ぎによってデジタル不信(個人情報取られちゃうetc)が起こるなど”揺り戻し”があったが、今年は”弱者を助けるテクノロジー”が注目されている。その流れはコロナで加速するんじゃないかな。

Q.欧米はアジアよりコロナショックが大きい?
A.(自分の印象だと、)大打撃。アメリカでは多くの人が解雇されていっている。その点日本はまだわりと前向き。

Q.IR(統合型リゾート)の検討状況は?
ラスベガスサンズが日本のレースから離脱した。表向き10年のライセンス期間に対して条件が合致しなかったことを建前にしているが、実態的にはコロナの影響によりキャッシュの捻出が厳しくなったことが原因と思われる。

2020年にシンガポール、2022年にマカオでライセンスの更新がありそれぞれ数千億の持ち出しが必要な中、三段積みで日本への投資という形が取れなくなったと思われる。(日本の銀行が協力的ではないという背景もあり)


終わりに

本日も貴重な知見の共有をありがとうございました!時代の変化をキャッチアップする良い機会となりました。

次回は、5月20日(木) 19:00~19:50 です。引き続きよろしくお願いいたします。

ぜひ、フォローもよろしくお願いします!


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