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【ROOTS-名古屋サロン】Vol.2 東京に、名古屋を感じるコミュニティサロン、作りました。

前回のnoteでは、ROOTS-名古屋サロンができるまでと、
記念すべき第1回目を開催したところまでを記しました。

今回は第2回目からの回の変遷と、参加者による視点の違い、3月から4月の年度が変わるタイミングで起こった出来事について記していきます。

仲間が増え、広がりが生まれる

第1回目では、名古屋市に関する基本的なことを学びました。
市内に電車やバスなどが走っていても、やはり車が生活の基盤になっていたり、夏は暑く冬は寒い独特の気候や、地方自治体が東京事務所を置く訳なども知ることができ、これから進めていくために必要な、名古屋の基本情報を知ることができました。
第2回目では、新たに数名が加わり、前回の振り返りもしつつ、ROOTSでプロジェクト化できそうなことを探っていきました。
話の中でも、名古屋の若者が名古屋についてどう思っているのか、なぜ名古屋を出たがらないのか、一度出ると戻ろうとしない理由を知りたいという声が上がりました。
第3回目では、さらに人が増え、用意した会議室に収まらないぐらいになりました。この回から女性の参加者も加わり、女性目線での話が増えていきました。

いつしかたくさんの意見が飛び交う場へと成長していました。

-名古屋は圧倒的No.1の2次産業(男性は放っておいても男性はどんどん入ってくる)
-出会い、合コン、街コン施策が必要?
-サービス業が少ない(オシャレな場所、アフター5の場所がない)
-就きたい職に出会えない人も一定数いる
-東京にしかない職を求め出ていってしまう
-結婚出産しても働き続ける前提の東京vs. 結婚出産で家に入る名古屋
-結婚出産後も働き続ける受け皿がある東京の会社vs. 戻る場所が用意されない名古屋
-親の影響が強い
-そもそも女性に名古屋から出て行ってほしくない。出て行った人に戻ってきてほしいわけでもない
-女性がどうやったら出ていかないかという施策がない
-出ていかない産業を模索?
-まずは、女性の意見を聞くところからはどう?

第3回目からの意見を抜粋

第4回目は、参加者だけでなく、名古屋市職員の数も増え、さらに加熱していきます。
名古屋市さんからも、行政と事業者、事業者と事業者をつなぐような活動をしていきたいといったコミュニティ創造の話が出たり、
私たちも、今までのROOTSで培った知見などをまとめて、「名古屋、なりたい自分プロジェクト(仮)」を提案してみたりしました。
この頃には、毎回必ず参加してくださる方が知っている人を連れてきてくれるような回になっていました。

-結婚して子供が産まれたら、キャリアを諦める前提の人が一定数いる
-豊田市の30代女性は就労意欲が著しく低い
-成人式の日程はトヨタカレンダー次第
-稼ぐ旦那と結婚してネイルサロン経営か保育士、子育てパートタイマーが勝ち組
-名古屋にいる女性は、働き続けることへの疑問があるかも・・・
-名古屋を出た人が、名古屋に戻ってきたくなる名古屋にしたい
-名古屋にいると未来が見える
-名古屋を出た人が戻る理由は親
-なんでもできるけど、何もできない名古屋市
-全国に先駆けて新しいことはしない(できない)
-突出したものがない
-突出しなくても生きていけるのが良さでもある
-変える必要ない
-民間給与は全国より若干低め
-家賃は大阪などと同じくらい(駐車場代を考慮する必要あり)
-若い女性は貯蓄率が高め
-自分の住みやすい環境は自分で作れる
-女性が主体的に活躍できる魅力が乏しい社会
-将来くる産業構造の変化に対応する受け皿が必要になるのでは?
-400万円程度の仕事はあるため、十分暮らしていける
-わくわくする仕事が少ない
-女性がその道に進みたいインセンティブがない
-男性視点からの行政は限界にきている
-街作りに女性視点がない
-もはや男性じゃないとできない仕事はない
-出世コースがマネージメントしかない(専門性で上にいけない)
-職種の選択肢が少ない
-女性のキャリア形成を可視化し、公平性を担保したい
-出産、育休をリスクとしか考えていない経営者が多い
-育休後、同じ職種、職場に戻りづらい
-そうなると、やはり選択肢を増やすための第三次産業か?
-第三次産業は男女は関係ない
-市役所でもものづくりとITのコラボ、ICT補助金、スタートアップ支援を実施

第4回目からの意見を抜粋

この時の熱量はすごく、いつ何かのプロジェクトが生まれてもおかしくない状況で、私たちもこのまま進んでいくものと考えていました。

年度が変わると色々変わる

4月に入り、第5回目を開催した時のことです。名古屋市の担当も新たな方が着任され、今までの流れを事前に説明し、いつも通り会議室を押さえ、資料を準備し、会場で待っていたところ、参加者2名、名古屋市役所2名、運営2名で開始の時間を迎えました。当初は後から遅れて参加者が増えると考えていましたが、増えたのは1名だけでした。後から不参加の理由を聞いてみたところ、新年度ということもあり、バタバタで参加できなかったり、今までの加熱ぶりをみていると、自分一人がいなくても大丈夫ではないか?とのことでした。確かに盛り上がりという点で、これがそのまま継続すると思っていたので、集客が弱かったり、出欠を取っていないなどの反省すべき点がありました。
一方で、人の少ないサロンでは、一人一人の発言や意見を掘り下げたり、じっくりと話ができるという点で、改めて人数のあり方や運営を見直す機会となりました。

運営スタイルの変化
今までは、私たちが名古屋にゆかりのある人を集め、トピックを用意してきましたが、6回目からは、名古屋市のお困りごとをみんなでディスカッションしていくことにしました。参加者も、今までの方々に加え、課題に対応できそうな事業者の方々にも参加をいただき、課題に対してより活発なディスカッションを展開するサロンへと変化しています。

運営の反省と変化を繰り返しながら、ほぼ毎月開催中のROOTS-名古屋サロン。
次回のnoteでは、名古屋市が抱える課題について記しながら、これまでのまとめと今後のROOTSについて記していきたいと思います。

最後に。。。
ROOTSのようなコミュニティの運営は、共助のような関係が不可欠です。互いに少し助け合うことで、全員が少し楽になると感じています。そこには無理のない範囲での役割が生まれ、更にインセンティブが加わることでコミットメントが出てきます。DAOは正にそれを組織にした単語です。今後もそういったコミュニティが認知され、広がり、つながっていくことで、経済的にも共助のコミュニティを作ってまいります。



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