見出し画像

潜在意識に眠るあなただけの宝物を見つけよう!_本来の自分を生きる人生の旅へのお誘い:その3

潜在意識シリーズ、3番目の投稿です。

今までの投稿をまだお読みになっていない方は、こちらからご覧ください。

前回は、本当の自分自身を生きる旅に出るための最初の準備として、

1. 旅のフィールド(潜在意識)を理解する

について話をし始めました。今回はその続きになります。


自分にとっての”大事”に基づいて現実は作られる

前回の記事では、私たちの現実を作り出しているものは、潜在意識であるという話をしました。

では、膨大な広がりを持つ潜在意識が、今この目の前に立ち現れている一つの現実へと集約されていく、その背景にはどういった仕組みがあるのでしょうか?

実は、私たちの潜在意識レベルで”何が重要視されているか”によってその方向性が定まっていきます。

心理学用語では、”有用性”、という言葉で表現されます。自分という生命体にとって、何らかの益がある、と捉えられているものに照準が定まるようなシステムが備わっているわけです。

何が自分にとって大事なものとして認識されているのか、その大事という価値観に基づいて、潜在意識によって現実が選び取られていっている、ということをまず理解する必要があります。


誰一人として同じ現実を生きていないという事実

この原理を示す例として、よく引き合いに出される実験があります。

目を瞑ってもらった状態で、”あなたにとって大事なものは赤い物です”と声がけをされた人は、目を開くと自然に赤いものが目に入ってしまう、という現象が起こります。

画像1

赤い物=大事、と認識されことによって、潜在意識は自然と赤い物を探すスイッチが入ってしまう、ということです。

自分が聞いた一言によって、一瞬前の自分とは、現実の捉え方が変化してしまうのです。

尚、この時の”大事”認識は一過性のものであって、その後、ずっと赤いものが気になって仕方なくなる、わけではありません。


もう少し現実に即した例として、6人の人が、ある部屋の中にいる状況を思い描いてみてください。

画像2

目の前にある現実がたとえ同じものだとしても、6人が体験している現実は、全く別のものです。

ある人は、壁にかかっている絵画に目が向くかもしれないですし、ある人は部屋の中に漂うアロマの香りに気を取られるかもしれません。

部屋の広さを認識する人、調度品の価値を推し測る人、そこにいる人たちはどんな人なのかを推測する人、自分の居場所を見つけようとする人...

その現実は、それぞれの人の顕在意識、潜在意識に、どんな”大事フィルター"があるかによって変わってきます

そして、この大事フィルターは、その人が今までにしてきた体験、環境他、時空を超えて引き継いできたものも含めた、諸々の記憶の中で、”大事”というフラッグが立ったもの、によって、構成されています


"大事フィルター"の恩恵

一人一人の持つ"大事フィルター"は膨大な数に及びます。

そして、そのほとんどが潜在意識の中にあり、自分では認識できていません。

ただ、そのことによって、得ている益もたくさんあります。


例えば、私という生命体の生命維持活動は、全て潜在意識が担ってくれています。

画像3

それこそ、生物にとって生命維持は何よりも”大事”な優先事項だからです。

身体は、顕在意識ではその全容を捉えることが絶対に不可能な、緻密かつ複雑なネットワークシステムですので、情報処理速度において圧倒的に劣っている*顕在意識にはとても任せておけないわけですね。

(*潜在意識の情報処理速度は顕在意識の8万倍とも言われています)

心臓を動かそうとか、体液のphを調整して、とかいちいち考えなくてもこうして生きていられるのはとてもありがたいことです。


”大事フィルター"の弊害

一方、この大事フィルターのおかげで、”人生が思い通りにならない”と悩む人も数多くいらっしゃいます。

画像4

自分の理想の人生を創造する、というプロセスにおいては、不必要、あるいは邪魔だとみなされてしまうような”大事フィルター”が機能してしまっているケースです。

中でも、"危険回避"の大事フィルターは強力です。

過去に自分が経験した恐怖は、2度と経験したくないものとして潜在意識にインプットされ、その状況に再度陥ることがないようにと強力に作用します。

すると、進みたいのに進めない、受け取りたいのに受け取れない、といった健在意識と現実のギャップが生じてしまうのです。

その対応策として、潜在意識を書き換えたり、潜在意識にある心的ブロックを外すことによって、人生をもっと思い通りに生きよう、ということを提唱する方もいらっしゃいます。

それも有効な方法の一つではあります。

ただ、潜在意識という膨大な領域にある無数のブロックを一つ一つ取り扱っていくのは、いつ終わるとも知れない気の遠くなる作業に思えませんか?


”大事フィルター”の可塑性と志向性

実は、あなたの中にある無数にある大事フィルターは、全て、ある一つの方向性を帯びています。

それは、潜在意識という大海原の波に揉まれている最中に、進むべき道を示してくれるような、いわば北極星のようなものです。

画像5

それに気づくことで、あちこちに向かって脈絡がないように見えていた大事フィルターの木目が揃い、よりスムーズに潜在意識の波を乗りこなしていくことができるようになるのです。

次回はこの話の続きをしながら、

2.目的を定める 

について、解説をしていきたいと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?