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今年の目標を立ててみる

 みなさん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。という、通り一遍の挨拶が意外と大事だなあと、この歳になってようやく気づいたこがわです。去年は1月4日に父親が死んでから、あっという間に過ぎた。特に良い年でも悪い年でもなかったけれど、健康に関してはほとんど虚弱体質と言っていい年だったな…。

 まあ、そんな2023年は去って、2024年。どういう年にしようか、そんなことを考えてみようかと思ったけれど、僕は元から策を練るタイプじゃないので、行き当たりばったり、出たとこ勝負といういつものスタイルで生きていこうかなと思います。

 ただ、そうは言ってもなにも決めていない訳じゃない。個人的に掲げることはある。それは、「Re:リーディング」。これは大江健三郎の言葉で、知っている本を改めて読み直すという作業のこと。大江健三郎は、「その時にはわからない、空振りやファウルのような読書でも、いずれそれがわかる時が来る」と言っていた。そう言われると、確かに読んだ当時にはまだわからなかった読書というのは、ある。僕の場合、トルストイがそうだ。僕は「ドストエフスキーは大好きだけど、トルストイはちょっと合わないかな」と思ってきたのだが、それは20代前半の頃だ。今ならわかるかもしれない。昨年は苦手だった谷崎潤一郎、安部公房、中上健次を面白く読めたし、トルストイの魅力もわかるかもしれないという期待を持っている。

 それとは別に、好きだった本もまた引っ張り出そうと思う。特に一昨年12月の引っ越しでかなりの本を手放してしまったので、昔に読んだ本を手に入れるところからやらないといけない。

 ひとまずはトルストイの新訳を探している新年となった。

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