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僕の睡眠薬遍歴

 ギターを抱えたまま、SoundgardenのOutshinedをかけて眠っていた。まるで10代の頃に戻ったようだ。そのくらいギターを弾いている。しかしさすがにタオルケットもなにもかけずにギターを構えて眠ったので風邪をひいた。本当に今年だけで何回も風邪をひいている。年齢的に、今まで跳ね返してきたものが無理になってきたのだろう。

 小説もゴリゴリと書いている。いつも小説を書く前は必ず読む、作・大塚英志、画・藤原カムイの『アンラッキーヤングメン』も読み終わったことだし、8月は書く機械になってやる!
 
 さてところで、今回の題材は睡眠薬。なんだか違法な香りがしますが、合法です。

 僕は15歳の夏から睡眠薬を飲んできた。それまでの僕は入眠するという技術が欠けていて、夜はよく家族が息をしているかどうか不安で確かめるのをやめられなくて眠れないという子供だった(だから同じエピソードを持つオジー・オズボーンのことがよくわかる)。

 睡眠に上手く入れないと、不安なことばかりが頭を過る。よって、薬を手に入れるまでの僕は「ラジオを延々と聞いて、本を読みながら寝落ちする」以外になかった。

  初めての睡眠薬はいわゆる睡眠導入剤で、なんだったのかは覚えていないけれどそれなりに効いた。ただこの頃はまだ、睡眠薬なしでは眠れないというほどではなかったと思う。

 本格的に睡眠薬に頼るようになったのは2004年、21歳になる秋のことだ(ところで余談だが、僕は思い出話を語るときに〇〇歳の頃と言わず西暦で語ると友達に指摘された)。

 当時の僕は恋人と別れて東京に帰ってきて、あまりの精神のダメージで心療内科病院に入院していた。僕を東京に呼んでくれたオーストリア人のダンさんは待っていてくれた。

 この病院で処方された、ブロバリン(現在発売中止)、ロヒプノール、ベゲタミンA(現在発売中止)というのはとてもよく効いて、それからはベゲタミンAが販売中止になるまでこの3種類のお世話になっていた。ベゲタミンAが発売中止になってからインプロメンを処方してもらったが、これは地元のMくんとの映画で爆睡してしまい、それ以来、飲んでいない。 

 しかし当然、強い薬には落とし穴があって、まず自然睡眠ができなくなった。また、睡眠薬を飲むと(というかロヒプノール)あまりにもお腹が減るので満腹にならなければ入眠できなくなる。しかしいい点もある。それは薬を飲むのを定時にすることで、1日の終わりを明確にでき、その消灯時間を逆算して行動することによって時間を支配できることだ。

 それでも、睡眠薬を飲むとMくんや妹から心配されてしまうんで、なんとか断薬の方向に持って行きたい。

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