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コーラ職人コーラ小林の「日本を、飲む。」2023年4月「千葉・大多喜の花と蒸留粕」

2023年3月、コーラ小林は千葉・大多喜にあるクラフトジンの蒸留所「mitosaya」にいた。

以前から親交のある「mitosaya」の蒸留家・江口さんを訪ね、構内の植物、特に花を使ってクラフトコーラシロップを作ろうと思っていた。

コブシやウグイスカズラを摘む。

コブシの花を摘む様子

十分な量の花を摘み終わり、江口さんに蒸留所を見学させていただく。
すると、その際に、様々な植物の蒸留粕が存在することが判明。
併せてこの蒸留粕をコーラの原料とすることで、面白い味を引き出せるのではないかと話が盛り上がり、事態は急展開。

実際にその時に仕込んでいたレモンの蒸留粕とカイズカイブキの蒸留粕を提供いただき早速製造に取り掛かった。

カイズカイブキはイブキビャクシンの園芸品種で、ヒノキ科ビャクシン属の常緑小高木針葉樹。ジンの特徴的な香りの要素となるジュニパーベリーと同じビャクシン属に属し、特有の香りを持つことから、日本産のボタニカルとして注目されている。

乾燥したコブシの花

収穫したコブシとウグイスカズラの花は一度乾燥させてからシロップに漬け込むことにした。

すでに蒸留を経た原材料を使用していることから、有効な香り成分はもう無くなってしまっているのではないかという予想もあった。

だが、その予想に反し、出来上がったクラフトコーラは、飲んだ瞬間、口の中で花が開くようなふんわりと香る味わいと複雑な香りを併せ持つものだった。

「カス」が生まれ変わった瞬間だった。

そこで、今後も「粕」をテーマとしたクラフトコーラをリリースしていくことが決め、「伊良コーラ new brew」と命名。mitosayaさんとの取り組みがその第1弾となった。

can-panyにて

そして、今回はmitosayaさんが新しくオープンする都市型のボトリング工場『CAN−PANY』で缶へと充填した。伊良コーラの缶が販売されたタイミングということもあり、良きタイミングに恵まれ、新しい挑戦が始まった今回の旅であった。

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