【イタリア旅行記🇮🇹3日目②:モデナ】世界遺産で有能すぎるGoogle翻訳と地元のおばあちゃんに感謝
モデナ大聖堂
今日1番の目的地。モデナ大聖堂に到着!
早速、憧れ焦がれたイタリアロマネスクの雰囲気にグッときて泣けてきたので、
冷静になるためにまずは聖堂の周りをぐるぐる。
4、5世紀に司教座が置かれてから再建を経て、今の聖堂の姿は12世紀初期につくられた現聖堂。
「今こそ西洋美術の日頃の勉強の成果を発揮する時がきたー!
ロマネスクの怪物たちを読み解かねば!」
という意気込みとは裏腹に、嬉しすぎると頭は真っ白になるみたいで、
ただただ、ぐるぐるしながら、冴えない頭で写真を撮る時間を過ごして。
(今写真を見返すと、なぜあそこを撮らなかったんだろう。。。がたくさんなのが悲し)
1000年近く前の姿がこんなに美しいのかという感激と、
外壁にたくさん見つけられるロマネスクの不思議な生き物たちが可愛すぎる
というシンプルな感想だけしか思い巡らないことに無力さを感じて。
「日頃の勉強が全然足りない」と、聖堂に怒られているようで、反省。
聖堂内へ
モデナ大聖堂は世界遺産だけど入場料もないし、
敬虔な信者さんも訪れる場所ながら、観光客にも優しいのが嬉しいところ。
聖堂内は、煉瓦造りの簡素な壁面と小さな窓から入る光とが
ロマネスクらしいひんやりとした重厚感を演出していて気持ちがスッとします。
内陣は2階部分、クリプト(地下聖堂)は半地下という立体的なつくり。
一見シンプルなようで、複雑な内部構造は意外だな〜と見回しながら、
まずは上の内陣に登ってみます。
上部の内陣
クリプト(地下聖堂)
さて、階段を降りて下へ向かいます。
クリプト(地下聖堂)の正面から。と言っても、この聖堂では地下ではなく、何段か下がったくらいの半地下です。
ここはこの教会でもっとも大切な聖人のお墓で、
今までとは少し緊張感が変わります。
この教会に眠っているのは聖ジミニャーノさん。
300年代の人で、モデナで司教を務めた有名人です。
その逸話については棺のそばに置かれた説明をGoogle翻訳先生に訳してもらって、こんな感じ。
年々上がっていく翻訳の精度、恐るべしです。
今までは何か分からずに見ていたものも、iPadをかざせばすべて読めるなんて、
本当に旅の仕方が変わった。
この場所は信者さんにとってはとっても大切な空間であり時間なので、
邪魔をしないようにと思って目立たぬように見ていたのですが。
突如おばあちゃんがまさかのイタリア語で話しかけてきている!という状況に。
何とか耳を傾けていると、どうやらこの聖堂について絶対見るべきものを教えてくれているよう。
来る前に勉強したと言ってもイタリア語については本当に初歩の単語レベルなので、絶対わかるはずないよなーーって聞き始めたのに、
旅ってなんか不思議で、じんわり言っていることがわかってしまうという。笑
おばあちゃんがいうには、
「ここに眠る聖ジミニャーノはすごい人で、みんなが彼に会いに来るんだよ」的なことから、
「横にある人形たちは聖ジミニャーノの奇跡を表てるんだ」ってことと、
「その横の文字たちはすごく古いもので貴重なものなんだ」的なこと。
多分こんなことを話してくれて。
絶対にどう見てもアジア人の私がイタリア語を話せないってわかっていながら、
こんなに一生懸命話してくれるのを聞いていたら、何だか嬉しくて。
地元の人の大切な場所にお邪魔している邪魔者なのに、
本当に寛大な心で迎えてくれるイタリア。ありがたい。
これが旅のいいところなんだよね。
跪いてお祈りしている信者さんもいるので、
そろそろ、邪魔をしないよう外に出ます。
12:30 見学終了
かれこれ2時間くらい堪能して気がつけば12時も過ぎているので、
ここで一度お昼に!
事前に調べていた地球の歩き方によると、半日あれば見られると書いてあり
実は午後過ぎにはボローニャに戻ろうと思っていたのですが、
付属の美術館や塔などまだ教会周りすら見終わっていない。。。という状況。
今日1日モデナで過ごすと肝を据えて、
とりあえずおいしいランチ探しに行きます!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?