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【11/26 BTCチャート分析】ビットコインの更なる急落。マイニング業者の損益分岐ラインを死守できるか

『COINTANK Daily Trade Tips』は前日のチャートからトレードのポイントを振り返るコンテンツです。前日のチャートからトレード手法のポイントをテクニカル分析に基づいて振り返りながら解説しています。

【使用したテクニカルチャート】
BTC/JPY(bitFlyerの価格) TradingView

【インディケーター】
■RSI
期間:14日 ソース:終値

■出来高プロファイル
固定期間出来高

■出来高

25日の急落。一時40万円を割れる瞬間も

23日~24日は、470000円を底値として、推移しながらも徐々に上値を切り下げていく展開となりました。

そして25日には底値を割り、40万円まで一気に急落しました。

上図でも表している通り、現在の15分足相場ではヘッドアンドショルダーボトムを付けており、かつネックラインが上向いています。

ビットコインの価格はここ数週間で急落しているため、徐々に買い圧力が増して生きていることがわかります。このため、40万円付近が底値として機能するか注目する必要があります。

現在、じりじりと価格が上昇していますが、470000円にはポジションが大量に積まれており、以前までサポートラインだったこのラインは、現在レジスタンスラインとして機能しています。470000円付近での価格動向に注視するようにしましょう。

また、未だ下落トレンドは継続中であり、トレンド転換が起こったわけではありません。底値を付ける期間はしばらくあると考えられますので、慎重に底値を見極めるようにしましょう。

価格急落。そしてRSIがビットコイン史上最低水準に

現在短期間で大きな下げ幅を記録しているビットコインですが、RSIの値は15付近で推移するなどかなり売られすぎの状態にあることがわかります。

急落の原因として様々な情報が存在しますが、その一つにビットコインキャッシュのハードフォークに当たって繰り広げられたハッシュ戦争が挙げられます。

これにより送金が不自由になるなど、仮想通貨の基礎となる仕組みの部分に不具合をもたらしました。そしてビットコインキャッシュ自体の先行きに不透明感が漂ったことが考えられます。

不安に思った投資家が仮想通貨全体に不安感を感じ、一斉に売ったことで70万円を割る最初の急落が起きたのだと考えられます。そして70万円台で足場を固めていたファンド勢も、70万円を割って下げていく下落相場をみて損切売りをしたことで、その後一段と下げ幅を拡大させたのだと考えられます。

また他の原因として、マイニング業者が挙げられます。ビットコインの価格が下げていくにつれマイニングの損益分岐ラインを割ってしまい、活動を維持できなくなったマイニング業者が、保有しているビットコインを売りだしているからです。マイニング業者が保有する仮想通貨の量は膨大で、彼らの動向は市場に大きな影響を与えます。

加えて、2017年にポジションを積み上げた個人投資家が、目先の急落を見て投げ売りをしていることが考えられます。個人投資家は、トレンドの流れに左右されやすく、特に急な値動きが起った際にはそれにつられるように取引する傾向があります。

ビットコインキャッシュのハードフォークに関連する問題をきっかけに、投資家にとって仮想通貨全体に対して不透明感が漂ったことは事実です。そして不安に思った様々な種類の投資家が、各々の事情で保有する仮想通貨を売却するという流れが起きてしまっているのです。

マイニングの損益分岐ラインを割り続けた状態だと、更なる大幅下落やトランザクションが承認されないなどの障害が引き起こされることとなります。今後の価格動向に注視する必要があります。

■Writer■
まっつん
14歳のころから株式投資を始めており、FXトレード歴は3年。トレードビギナー時代には3か月で全財産70万円を失う経験を経て、プロトレーダーのもとでトレードを学び始める。3年以上トレードをして得た実経験や、バカラやブラックジャックの仕組みを研究したことで得た知見、大量の書籍から得た有益な情報を掛け合わせることで独自のトレード方法を開発。仮想通貨には2016年(当時1BIT=4万円)から投資しており、当時はリップルに集中投資を行う。また、100本以上の仮想通貨にまつわる記事を作成していた経歴をもち、仮想通貨に対する知識も経験も豊富。現在は、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、リップルを保有中。

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