第2の雲上の女神「ペルー100ソル金貨」について
日本で人気トップ3に入るコインに雲上の女神があります。
ヨーゼフ1世の在位60年を記念して発行され通称「雲上の女神」として非常に人気の高い金貨です。
4-5年前は安値圏で放置されておりましたが、押し目待ちに押し目なしの状態で高値を切り上げてTOPコインの地位を確立しました。
実は第２の「雲上の女神」と言われているコインに「ペルー100ソル金貨」があります。
このコインも同様に安値圏で放置されておりましたが、2023年8月のオークションで一気にレンジをブレイクアウトしてきました。
上昇のイメージとしては、大陽線それも陽の丸坊主でレンジをブチ抜いた印象です。
ポテンシャルが高いコインの上昇の初動、上に動き始めたと感じましたので考察してみたいと思います。
ペルー 100ソル金貨は1950年から1970年にかけて約20年間ペルーで発行された大型金貨です。
紋章と女神を描いた美しいデザインが特徴的で雲上の女神に通じるものがあります。
・約90,000枚発行（20年間）
・直径は3.7センチ（大型）
・46.8グラム
※1.5オンス（1オンス＝31.1グラム）
・金の含有量90％ 金の含有量は1.35オンス（約42.1グラム）
※現在の金1グラムの価格は約10,000円（税込）とすると、このコインの地金価格は42万円ほどになります。
（円建てゴールドは調整中で10,000円を割っていますがわかりやすく10,000円としました。）
このコインの魅力は発行枚数の少なさです。
下記は年号別の発行枚数です
1950年 1,176枚
1951年 8,241枚
1952年 126枚（超特年）
1953年 498枚（特年）
1954年 1,808枚
1955年 901枚
1956年 1,159枚
1957年 550枚（特年）
1958年 101枚（超特年）
1959年 4,710枚
1960年 2,207枚
1961年 6,982枚
1962年 9,678枚
1963年 7,342枚
1964年 11,000枚
1965年 23,000枚
1966年 3,409枚
1967年 6,431枚
1968年 540枚（特年）
1969年 540枚（特年）
1970年 425枚（特年）
直近のオークションレコード（2023.8月）
直近のオークション（2023年8月）は正直ビックリしました。
一例を上げますと、1961年 MS68 最高鑑定 28,320ドル（BP込）をつけ一気にレンジをブチ抜いて高値更新してきました。
輸入消費税や為替レートなど加味すると約467万円ほどになったという事実です。
他の年度でも同様に高値を一気に更新しております。
人気に火が付き始めた初期は、循環物色で特年、普通年関わらず同時に価格が上昇し価格に差異がない又は勢いで普通年の方が高いなど現象は生じる事があります。
しかし、時間の経過とともに発行枚数が少ない特年がより上昇するのは当然です。
他のコインで比較してみました。
★ヤングエリザベスPR70UC（ULTRA CAMEO）の現在の市場価格
1980年 10,000枚発行 約210万円
1981年 5,400枚発行 約170万円
1982年 2,500枚発行（特年）約350万円
1984年 8,000枚発行 約140万円
★エンジェル100フラン
外見だけだとよく見かけるお手頃価格の人気コインですが、年号によって超一級品が存在します。すべてMS64で比較してみました。
（市場価格）約91万円（※ドル円150円で計算、輸入消費税含む）
（市場価格）約2,178万円（※ドル円150円で計算、輸入消費税含む）
（市場価格）約792万円（※ドル円150円で計算、輸入消費税含む）
ヤングエリザベス（1982年発行）が他の年度（1981年、1984年）の2倍上の価格で取引されていることからも明らかです。
※1980年は発行枚数10,000枚で1981年、1984年より価格が高い理由はPR70ULTRA CAMEOに関して鑑定枚数が少ないためです。
エンジェル100フランに関しても価格差が凄いです。
また、ナポレオン100フラン（1869年発行）にしても同様で発行枚数が一番多く他の年度より2割近く安く取引されているイメージです。
アンティークコイン投資で成功するためには⓵希少性➁グレード③人気度の3要素が重要です。
この要件を当てはめると1952年、1958年、1953年、1957年、1968年、1969年、1970年の（超）特年の該当のコインを保有するのがベストの選択です。
また、予算が許せば最高鑑定、準最高鑑定レベルを5年以上、できれば10年黙って保有しておくことをお勧めします。
かなりのリターンが期待できるのではないでしょうか。
既に保有されている方は手放してはダメです。上昇波動に入ったばかりだらかです。
インフレ傾向は明らかで通貨価値が目減り（特に円）している現在、ヘッジのために現物資産に交換しておくことが重要です。
この「ペルー100ソル金貨」はその意味で最適ではと思います。
[2023.11.04追記]
先日、海外オークションで ペルー100ソルの中でも現状一番レアなコインが出品されました。
MS65※最高鑑定落札額63,000ドル
（BP込）×1.1×150円=10,395,000円
※2021年10月時点では同年発行同グレードはBP込みで48,600ドル（×1.1×150円=8,019,000円）でしたので、注目度の高まりに比例した上昇率。
このコインの将来性を非常に感じさせてくれる落札額です。
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