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旅立ちと出会いの季節に聴きたい歌(懐かし成分多め)

別れ、旅立ち、卒業、就職、新たなチャレンジ…。
慣れ親しんだ場所を飛び出して、新しい環境に身を置くことには嬉しさも寂しさも、期待も不安もつきまとう。
そんな時ちょっと勇気をくれたり、沢山泣いて心を浄化させてくれたりする曲ってありますよね?
今回は私が出会いや別れの季節が来るたびに思い出す曲や、旅立ちの時に聴きたくなる応援ソングなどを紹介したいと思います。

「魔法のコトバ」 スピッツ

キャッチーなメロディ、美しいアルペジオ、甘酸っぱくちょっぴり切ない歌詞、草野マサムネの伸びやかな高音…これぞ「スピッツ」という感じで大好きな曲。羽海野チカさん原作の美大を舞台にした青春群像劇『ハチミツとクローバー』の実写映画の主題歌でもあります。

どうしようもない寂しさや悩みを抱えながら忙殺される日々を送る中で、はなればなれになってしまった"君"と二人だけに通じる合言葉を繰り返し唱えて、その"魔法のコトバ"の力を借りて何とか気持ちを奮い立たせる。
特に好きなのが2番のサビ。

魔法のコトバ 口にすれば短く
だけど効果は 凄いものがあるってことで
誰も知らない バレても色あせない
その後のストーリー 分け合える日まで

相手は恋人なのか、親友なのか、思いを伝えられなかった大切な人なのか、魔法のコトバとは何なのか語られることは無いけど、2人の絆を感じて前向きになれる素敵な曲です。

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「東京」 くるり

ストレートな歌詞と力強いサウンドに痺れる「くるり」の1stシングル。
気だるい雰囲気漂うAメロとボルテージの上がるサビのコントラストに、何度聴いても胸が熱くなる名曲です。
故郷にいる恋人への出せないままの手紙のようでもあり、想いを書き留めた日記のようでもあるセンチメンタルな歌詞にグッときます。

都会での忙しい毎日の中で、ふとした時に薄れかけていた記憶に色が蘇って、無性に懐かしく恋しくなる気持ち。
でもひとたび声を聴いたら会いたい気持ちが抑えられなくなるかもしれないという不安。
徐々に会いたい気持ちが募ってくる様子が、1番と2番のちょっとした歌詞の違いに表れているのが個人的にツボです。

(1番)今夜ちょっと君に電話しようと思った
(2番)ついでにちょっと君にまた電話したくなった

物理的な距離や毎日の仕事、社会人としての責任といった様々な障害があって、会いたいと思ってもそれが簡単には出来ない現実、懐古と葛藤…。
そういう複雑な感情が、歌詞だけでなく岸田繁のボーカルとサウンド全てに込められているからこそ、こんなに感情を揺さぶられるのだと思います。
寂しさや孤独に押しつぶされそうな気持ちに寄り添ってくれる、大好きな曲です。

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「時には昔の話を」 加藤登紀子

1987年の大ヒット曲「百万本のバラ」のカップリングとしてリリースされた曲ですが、ジブリ映画『紅の豚』のエンディングテーマとして有名ですね。
作中に登場する飛行艇乗りたちのマドンナであるマダム・ジーナを演じられた加藤登紀子さんの、まるで語りかけるように歌うそのボーカルが印象的な名曲。
元々大好きな曲ですが、年齢を重ねるごとにこの曲の言葉ひとつひとつが心に染みて泣けてくるんですよね…。

見えない明日を むやみにさがして
誰もが希望をたくした
ゆれていた時代の熱い風にふかれて
体中で瞬間(とき)を感じた そうだね

この曲の歌詞に昔の自分を重ねて思いっきり感傷に浸りつつも、最後には今を力強く行きていこうと励まされる、そんな曲です。

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「手紙」 フジファブリック

叙情的な歌詞と何度も口ずさみたくなるポップなメロディ、変態的とも評される変幻自在のサウンドが融合した唯一無二のバンド「フジファブリック」

"元気でやってますか 笑えてますか"という語りかけから始まるこの曲は、タイトル通り今は会えない誰かに宛てた「手紙」
別れは辛く切なく、思い出しては涙をこぼすけれど、いつかはその寂しさにも慣れて新しい場所でまた大事な誰かと出会う。
それを悲しいことと捉えずに、前向きな変化としてこの「手紙」に託した素直な言葉に胸が熱くなります。

さよならだけが人生だったとしても
きらめく夏の空に君を探しては
ただ話したいことが溢れ出てきます
離れた街でも大事な友を見つけたよ
じゃれながら笑いながらも同じ夢追いかけて
旅路はこれからもずっと続きそうな夕暮れ

2009年のクリスマスイブ、”さよならさえも言えずに”悲しすぎる別れを経験したフジファブリック。
オールドファンとしては、この歌詞からどうしても『彼』の不在と、もう二度と会えない友への思いや決意を感じて、涙無しで聴くことは出来ません。
ただ、山内総一郎の素朴な歌声とドラマティックなメロディーに励まされ、心を奮い立たせてくれる曲であることは間違いなく、応援ソングとしてもオススメの一曲です。

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「Seasons Of Love」 ミュージカル(映画)『RENT』より

どんな苦境でも乗り越えていく勇気をもらえるという意味で外せないのがこの曲。

『RENT』はオペラ『ラ・ボエーム』を現代風にアレンジしたミュージカル作品。人種差別やLGBT、薬物中毒やHIVなどの問題を抱えたマイノリティの若者達が、貧困や差別、病魔に苛まれる日々の中で同じ境遇の仲間・恋人との出会いと別れを経て、愛と友情そして生きることの喜びを見出して行く、クリスマスイブから始まる1年間の物語。

この「Seasons Of Love」は1年という季節の巡りを愛で感じようと訴える「愛と時間の大切さ」を題材としたこの作品を象徴する曲。

It's time now to sing out
(今こそ歌い明かそう)
Though the story never ends
(一人一人の物語は決して終わらないけれど)
Let's celebrate remember a year in the life of friends
(さあ祝おう 仲間と過ごしたこの一年を胸に刻もう)

力強いメッセージとメロディ、魂に響き渡るハーモニーに、どんな困難にも立ち向かえそうなパワーをもらえる素晴らしい曲です。

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「Count on Me」 ブルーノ・マーズ

コニー・タルボットがカバーして火が付き、最近ではTikTokのアゴ乗せの曲としてすっかりお馴染みになりましたね。
数を数える”count”と頼りにするという意味の”count on~”を掛けた歌詞もブルーノらしい遊び心があってオシャレなんです。

You can count on me like one, two, three I’ll be there
(僕に頼って、1、2、3って数えるみたいに すぐに駆けつけるから)
And I know when I need it I can count on you like four, three, two
(困った時は君を頼っていいだろ、4、3、2って数えるみたいに)
And you’ll be there
(そしたら君はすぐに来てくれる)
Cause that’s what friends are supposed to do, oh yeah
(それが友達だろ、支え合うってことさ)

思わず口ずさんでしまう可愛らしいメロディと、信頼し合う二人の友情が感じられる歌詞に心がほっこり温かくなる一曲。

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「君はともだち」 ランディ・ニューマン

ディズニー/ピクサーの映画『トイ・ストーリー』の主題歌。名曲の多いディズニーソングの中でもトップ3に入る大好きな曲です。
日本語版を歌うダイヤモンド☆ユカイさんもランディのファンだったらしいです。(日本語版もめっちゃ好き!)
前奏のクラリネットのフレーズや、ランドおじさんの味のある声もレトロなおもちゃの雰囲気を醸し出して、この映画にピッタリなんですよね。

歌詞はウッディの目線で少年アンディに向けられたもの。シリーズ4作を全て観た上でこの歌詞を見直すと、初めて聴いた時とはまた違う感動があります。

And as the years go by
(どんなに時が経とうとも)
Our friendship will never die
(僕らの友情は決して無くならない)
You're gonna see it's our destiny
(それが運命だって君にもわかるさ)
You've got a friend in me
(僕は君の友だち)

不安な時、心の支えになってくれる存在がいるということがどれほど心強いかを改めて感じられる素敵な曲です。

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「明日に架ける橋」 サイモン&ガーファンクル

数々の名曲を世に残したサイモンとガーファンクルの代表曲のひとつ。原題は「Bridge Over Troubled Water(激流に架かる橋)」なんですが、この邦題も素敵だなって思います。
応援ソングの中でも、この曲は夢に向かってもがく友を見守り、支える歌って気がします。熱い言葉でエールを送ったり、負けるな!って鼓舞するわけじゃなく、黙って見守る。そして助けを求めたらいつでも手を差し伸べる、そういう優しさに溢れた歌詞が印象的。

When you're down and out When you're on the street
(君がどん底まで落ちて 路頭に迷う時も)
When evening falls so hard I will comfort you
(辛い夕暮れを迎えた時にも 君を慰めてあげよう)
I'll take your part When darkness comes 
(君の身代わりにだってなる 暗闇に襲われて)
And pain is all around
(苦痛が押し寄せたとしても)

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パワーを貰いたい時は、クイーンオブソウル「アレサ・フランクリン」の弾き語りバージョンもオススメです。


ここからは簡単な楽曲紹介と旅立ちソングに相応しい歌詞の一節をサラッと…。

「Try to Fly」 Leyona

シアターブルックの佐藤タイジによるグルーヴ感たっぷりの曲に、ドライでソウルフルなLeyonaの魅力的な声が掛け合わさって、最高にパワーをもらえる。
新しい環境へ飛び込む不安を吹き飛ばしてくれる曲。

さあ 今飛び立ってゆくの 終わらない旅へと
どこへでもどこまでも 裸になって
ああ 約束はなくても きっとたどりつけるわ
目指す場所があるから

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「証」flumpool

NHK合唱コンクールの課題曲として描き下ろされた楽曲で、友達や仲間との別れの辛さ、そして強い絆を感じられる旅立ちにぴったりの曲。
力強いメロディーとダイレクトな歌詞に勇気をもらえます。

溢れ出す涙 拭う頃 君はもう見えない
想う言葉は”ありがとう”
傷つけ合っては 何度も笑い合えたこと
絆を胸に秘め 僕も歩き出す

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「星になれたら」Mr.Children

ミスチルの2ndアルバム『Kind of Love』収録の上京ソング。私自身、大学入学で故郷を離れる時、電車の中で繰り返し聴いていた思い出の曲でもあります。
夢を追いかけて新しい世界へ飛び込もうとする人たちの応援歌とも言うべき曲。

この街を出て行く事に決めたのは 
いつか君と話した 夢の続きが今も 捨てきれないから
何度も耳をふさいでは ごまかしてばかりいたよ
だけど 今度はちょっと違うんだ 昨日の僕とは

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「引っ越し」斉藤和義

斉藤和義の名盤『wonderful fish』のラストを飾る別れと旅立ちの名曲。
せっちゃんの飾らない言葉は本当にリアリティがあって、余計に心に刺さるんですよね。
是非聴いて感傷に浸ってください。

住み慣れた この部屋も この街も さよならだ
積み上げたダンボールは あの時よりずっと増えた
真っ白だった壁紙も いつの間にか汚れたな
最初君が来た夜 何にもないこの部屋は
君が笑うだけで 穏やかな海にもなった

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「The Rose」 ベット・ミドラー

女の友情を描いた大好きな映画『フォーエバーフレンズ』の主題歌。
是非映画を観ながら聴いて欲しいです。
女同士ならではの衝突を繰り返しながらも、熱い友情で結ばれた2人の姿にきっと涙が溢れます。

And you think that love is only For the lucky and the strong
(あなたは思うだろう 愛とは幸運や力を持った者の為にあるのだと)
Just remember in the winter Far beneath the bitter snows
(だけど思い出して 凍えるような冬の雪の下でも)
Lies the seed that with the sun's love
(種は太陽の愛を浴び)
In the spring becomes the rose
(やがて来る春に 薔薇の花を咲かせるのだと)

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「You've Got a Friend」 キャロル・キング

世界中でカヴァーされ歌い継がれる友情ソングの金字塔。この曲が収録された『つづれおり』も必聴アルバムです。
彼女の太くハスキーな声は決して優しく温かいとは言い難いのですが、すごく説得力と安心感に満ちていて、不思議と勇気をもらえます。

You just call out my name
(ただ私の名前を呼べばいいのよ)
And you know wherever I am
(どこにいたって)
I’ll come running to see you again
(すぐに駆けつけるって知ってるでしょ)
Winter, spring, summer or fall
(冬も、春も、夏も、秋だって)
All you have to do is call
(ただ呼ぶだけでいいの)
And I’ll be there You’ve got a friend
(私がついてるわ だって友達でしょ)

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かなりノスタルジー漂うラインナップになってしまいましたね💧
世代問わず聴いてもらえる素敵な曲ばかりなので、是非楽しんでもらえたら嬉しいです😊


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