金木犀の香りと記憶
においして!においして!
"香りを嗅いでみて"と
まだ言えない3歳の娘が
幼稚園から金木犀の小枝をお裾分けしてもらい
大事そうに持って帰ってくれた。
匂いを嗅ぎたい時や、嗅いでほしい時は、
"においしたい!"
"においして!"と言うのが
なんとも愛らしい。
何度でも聴いていたい。
慌ただしい渦中にいたとしても
こういった日々の思い出は忘れたくない。
ずっと大切に抱きしめていたいと思う。
香りと記憶の関係は繋がりがあると言われている。
おそらく私は
お婆さんになっても
秋になり金木犀の香りがすると
この日のことを思い出すだろう。
色んなことを忘れていってしまっても
私にとっては宝物のような
日々のカケラをかき集めて
大事に大事にしながら
歳を重ねていきたい。
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