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喫茶アトリエ【case12:藤田ひかり・らむ】

いらっしゃいませ。喫茶アトリエにようこそ。
急に寒くなりましたね。
温かい飲み物を準備しておりますので、少し温まっていきませんか?

今日の団員達は青春・友情について話しているようです。
2人の青春・友情エピソード、少し聞いていきませんか?

藤田ひかり:大学2年生。劇団コギト一橋祭公演『7×7のモラトリアム』では、役者を務める。
らむ:大学1年生。劇団コギト一橋祭公演『7×7のモラトリアム』では、演出助手と小道具を務める。

らむ:「友情・青春ですって」

藤田:「青春がどこまでか、だよね、まずは」

らむ:「大学生が青春なのかどうか」

藤田:「そう。大学生青春?ウバ茶葉美味しいわ」

らむ:「よかったですね。各学年で話します?」

藤田:「各学年?中2の青春エピソード?・・・・合唱コン?ベタベタすぎるかな」

らむ:「合唱コンで何やってたとかあります?ピアノ弾いてたとか」

藤田:「いや。私は普通に歌ってました。」

らむ:「なんか、合唱コンってクラスの仲悪くなりがちじゃないですか。なりました?」

藤田:「ならなくて。うちのクラスは先生がすごいやる気になって。『私は1位しか取りたくない。1位絶対取るぞ』って言ったら、みんながみんな『おー』って言って。みんながみんな一生懸命に頑張って」

らむ:「すごいですね。中2だと割と反抗しそうな子供とかもいそうだけど」

藤田:「ねっ。なんかいい子しかいなかったんだよね。男子がみんな優しかった。」

らむ:「なるほど。それがいいですよね。中2と高1の男子が優しくて」

藤田:「うん」

らむ:「中3高2,3は男子が非協力的だからってことはありそう。」

藤田:「男子非協力問題ね。あれね」

らむ:「どうしたらいいんでしょう」

藤田:「きっとこの瞬間も悩んでいる子がいるんだよね」

らむ:「そうですね。そろそろ」

藤田:「体育祭終わって」

らむ:「体育祭いつでした?」

藤田:「9月2週目」

らむ:「うち、6月なんです」

藤田:「6月か。今春の学校多いもんね」

らむ:「そうなんですよ。でも、青春じゃないけど、小学校の運動会が俺がいたとき秋から春になったのにこの前見てみたら秋にまた変わってて。校長の方針なのかなと」

藤田:「校長が春派か秋派か」

らむ:「そう」

藤田:「どっちがいいんだろうね。春か秋」

らむ:「体育の日を考えると秋かなと思ったりはするけど。高3が体育祭までが参加できる学校行事だったので、そう考えるとやっぱ春がいいのかなって」

藤田:「確かに。秋の時、体育祭と文化祭で3年生は散ってあとは残る行事は模試だけってなる。悲しい」

らむ:「3年生のときに文化祭ってやってました?」

藤田:「やったやったやった。文化祭、体育祭。体育祭が3年生メインで。文化祭は2年がメインって感じで」

らむ:「高3だとやる気の差とか出てこないですか?」

藤田:「なんか、3つの部署に分かれて。応援って言ってダンスとかする1番キラキラするやつは1番時間もかかるし大変。で、その衣装を作るもの割と大変。で、マスコットっていう木材と新聞紙で5mくらいのでっかい」

らむ:「入場門みたいな?」

藤田:「入場門じゃないんだけど、でっかいピカチュウを作る。」

らむ:「えっ」

藤田:「ピカチュウっていうか」

らむ:「ねぶたみたいな?」

藤田:「そう。私はラプンツェルのカメレオン作ったんだけど。うちのテーマがラプンツェルで」

らむ:「体育祭の組のモチーフがラプンツェル?」

藤田:「そうそうそう。自由に決めるんだけど。ある組はパイレーツオブカリビアンで船作ってたり。なんでもいいんだよ。カービー作ってたところが優勝したんだけど。なんでも良くて、作ってっていうのがマスコットなんだけど。ここ(応援)は受験ガチりたいならやめておきなさいって言われる。で、衣装と応援は仲が悪い。その衣装は応援に直結するものなのよ。着るものだから。で、方針とかが違ったりすると仲が悪くなるし、持ち帰り仕事が多いから割と大変。というわけでさらっと終わらせたい人はマスコットに行く。私はマスコットに行きましたね」

らむ:「なるほど、マスコット・衣装・応援っていう。うちの高校は全部応援団の人が。」

藤田:「ああ!全員」

らむ:「だから、応援団をやるか一般人か」

藤田:「衣装とかなかったんだ」

らむ:「大体買ったり。自分たちで作ったりっていうのは稀でしたけど。人数分作るの面倒じゃないみたいな。実際面倒だったし。」

藤田:「衣装すごくてさ。どうなってたのかわかんないんだけど、普通の上下なんだけど、なんか、1秒くらいで衣装が変わるの。」

らむ:「早着替えみたいな?」

藤田:「そうそうそう。技巧みたいなのがされてて。あれすごかったね。青春の賜物みたいなんでしょうね」

らむ:「友情の方になりますけど、この前友達のライブに情けで行った。情けっていうと言い方悪いけど。アイドルグループの友達がいて。」

藤田:「すごい友達だな。サークルとかで?」

らむ:「まあ、そうなんですよ。で、それで行ったけど。その子達だけじゃなくて色んな団体があるじゃないですか。どの組も衣装すごいなって。情報によると全部手作りで、早着替えとか観客の見てる前でバッって。」

藤田:「あれなんなんだろうね。早着替え」

らむ:「なんなんでしょうね。」

藤田:「どうなされるんだろう」

らむ:「よく作れるなって」

藤田:「しかもさ、早着替え前はなんの違和感もないじゃん」

らむ:「そうなんですよ。曲と曲の間みたいな感じで」

藤田:「いやーすごいね。いつかコギトでもやるのかな」

らむ:「やるんじゃないですか?今回のワンピースの感じ」

藤田:「いや、コギトね。衣装作るのかな」

らむ:「衣装作るってなると予算が。」

藤田:「ね。今、安いのいっぱいあるしね」

らむ:「そうなんですよ。」

藤田:「で、青春だ」

らむ:「だいぶ飛んでしまいましたけど」

藤田:「1個ずつ話していくのは無理があるよな」

らむ:「中2で1番バカっぽい思い出がクラスのみんなで集まってアイスクリームを作るっていう」

藤田:「楽しそう。学校で?」

らむ:「学校ではないです。プライベートで。流石に全員集合とはならなかったけど。マジで中2だからできたなと」

藤田:「アイスクリームを作るっていうのが良いよね。中学生だよね」

らむ:「ことの発端は体育祭が春にあって、そこでクラス対抗の大縄対決見たいので優勝したら代表者がハーゲンダッツを奢ってくれるみたいなのがあって、結局奢れないからみんなで集まって作ろうみたいな」

藤田:「仲良いな。めっちゃ楽しそう。美味しかった?」

らむ:「いや、とても食えた味ではなかったです」

藤田:「まじか。青春の味だな」

らむ:「青春の味です。」

藤田:「いや、大縄大会さ、小学校6年間あったんだけど私。うちの小学校小さかったから、大体2クラスか3クラスしかなかったんだけど、1回も優勝したことないの。すごくない?逆に。中学校の合唱コンクールでも1回も入賞したことないの。なんかさ、私、賞に入れない人間なんだよね。」

らむ:「悲しい。でも、俺も優勝ってあんまないですね。なんか、団体での優勝はあるかもそれないけど、個人での優勝は惜しいとこで落ちちゃうみたいなのが多くて。」

藤田:「なんの大会?」

らむ:「体育祭とかもそうだし、演劇の都大会とかでも惜しいかもみたいなの。文化祭のクラス劇とかでも優勝取れなかったです。そこが1番悔しいかもしれない」

藤田:「なんなんだろうね」

らむ:「なんなんでしょうね。ジンクスがあるんです。大会続きになっちゃうんですけど、俺幼稚園の年少から高校2年生の運動会・体育祭において、赤組が1回も勝ってないんです」

藤田:「すご!」

らむ:「俺の所属していない組が勝っていないとかじゃなくて、赤組が勝ってない。」

藤田:「なるほど。じゃあ、赤組になったら『もうだめだ』って」

らむ:「今年負けだなって。でも、高3の最後の最後で赤が勝ってしまって。ふざけんなよって。どうせなら1回も勝ってないみたいに。1番すごいのが、青春じゃないけど、小学校6年生の赤対白だったのにそこで引き分けになるっていう」

藤田:「引き分け?」

らむ:「そう。ああいうのって先生達が運動神経の組み分けとかしてるじゃないですか」

藤田:「してるね」

らむ:「なんか、その年は露骨に赤が強かったんです。5年連続で負けてるわけだから、各学年の状況を見ても絶対赤が勝つだろうって思ってたのにそれでも勝てない赤っていう。」

藤田:「あれだよね。チームワークだよね。友情ですね。結局ね」

らむ:「友情ですね。無理に繋げようとしてる笑」

藤田:「体育祭、1番楽しかったのあれだな。ムカデ競争が1番楽しかったな」

らむ:「やったことないんですよ」

藤田:「ムカデ競争」

らむ:「一橋のスポ大で初めて練習で参加したくらい」

藤田:「ムカデ競争あったの??」

らむ:「ありましたよ。5人くらいだけど。代表者。やりずらいなと思った。」

藤田:「青春な」

らむ:「共学でした?ずっと。」

藤田:「共学です」

らむ:「なるほど」

藤田:「小中高大共学公立です。」

らむ:「親孝行な」

藤田:「1番悪い環境で生きています」

らむ:「別に悪い環境ではない笑」

藤田:「らむくんは?」

らむ:「俺もずっと共学」

藤田:「いや、青春な。なんかさ、よくさ、男女がさカップルでいると『うわー青春だ』ってなってたけどさ、実際さ、青春。『うわーなんなんだよ。あの男女。彼氏欲しすぎるんだけど』って言ってた方が青春だったりしない?」

らむ:「なんかわかります。あれを眺めているこっちもまた青春」

藤田:「そうそう。全て青春だんだよな。あの頃は気づかなかったけどね。」

らむ:「いま、マジで街中で高校生団体を見ていると胸が痛くなる。青春だなって思って」

藤田:「1年はまだしょ。1年のうちはまだだよ」

らむ:「いや、俺もう二十歳だから」

藤田:「そっかそっかそっか。いや、なんかこの前さ、自転車乗ってた時に目の前に明らかに高校生って感じの男子高校生がいて、『ああ、高校生だな』って思って。『待てよ。この子達が高1だとするとこの子達が大学生になった時、私は社会人なんだ』って思った瞬間にヤバって思って。」

らむ:「社会人になれるといいですね」

藤田:「なれるといいですね」

らむ:「なんか、フードコートにいる高校生が青春すぎるなと」

藤田:「フードコートって強いよね」

らむ:「強いですよね。なんか、大学生になったらなかなか行かないんです。行きます?」

藤田:「行かないね。」

らむ:「気軽に行けない。用がないと気軽に行けない」

藤田:「せっかくならレストランにってなっちゃうよね」

らむ:「あの頃の金銭感覚がしょぼい時代には戻れないなって」

藤田:「丸亀製麺。丸亀製麺が美味しいことは確かなの。今となっても丸亀製麺は美味しいんだけど。なんかね」

らむ:「マックとか銀だことかがあるフードコートにみんなで行きたいねっていう」

藤田:「フードコート行こうってならないよね」

らむ:「なんかいいなって。後輩達がこの前フードコートで勉強してて青春だなって」

藤田:「フードコートで勉強、絶対できない。」

らむ:「そう。絶対できないから、おしゃべりしちゃう。高校の部活の同期で。同期6人くらいいるんですけど。練習が1回学校で出来なくなった日に、今後のことを話し合うみたいな会があって、フードコートいって、実際に話し合ったのは10何分とかなのにその場には3時間くらいいた」

藤田:「あるあるね。1個脱線の糸口があったらもう最後。あれが1番青春だったかな。朝練。夏の大会がすぐそばに迫ってた頃に朝練をしようってなって。舞監の子が『朝練します!』って言って、次の日朝練があったの。けど、その子が先生に許可取るの忘れて体育館の鍵が開いてないってなって、『おい!』ってなるんだけど、『やるか!』って言って、体育館の前で大富豪してたのが」

らむ:「青春だ」

藤田:「あれが青春でしたね」

らむ:「大富豪、楽しいですよね」

藤田:「大富豪楽しいよ」

らむ:「俺あの、卒業式の後にやってました。卒業式やって、みんなで写真撮って、その後みんなでご飯行こうぜってなるじゃないですか、その隙間時間に大富豪。最後まで高校生満喫するっていう。あと高1のスキー教室のバスで2時間ずっと大富豪やってました」

藤田:「バスで大富豪できるの?」

らむ:「やってました。びっくりするでしょう。やれるんです」

藤田:「やれるんだ。えっ、どういうこと?後ろ5人??」

らむ:「覚えてないな。1番後ろの席のその前の席の4人。違う、席と席があって、通路のパタンってなる椅子があって、そこに置いてた。しかも4人でやってたから、ずっと革命状態。すぐ都落ちするから。」

藤田:「都落ちな。都落ち、なんかね。1番楽しいんだけどさ。なんか、ちょっとつまんないよね。しすぎると」

らむ:「俺、謎に大富豪強いんですよ。」

藤田:「どこまでルール入れてた??」

らむ:「革命、8切り・・・。入れられた時は全部入れた気がする。10捨てとか11バック、7渡し、6でしたっけ?スキップ」

藤田:「6スキップなんだ」

らむ:「5だったっけ?5か6がスキップだった気がする。」

藤田:「クイーンボンバー」

らむ:「クイーンボンバーありましたね。クイーンボンバー、難しくないですか?」

藤田:「クイーンボンバー、あれさ、だいぶ大きいよね」

らむ:「そうなんですよ」

藤田:「コギトでも去年ね、卒公の時期か。めっちゃ大富豪流行った時があって。3個上の先輩を煽りまくった記憶。いや、なんかさ、トランプとかって多少無礼講になるじゃん。勝手に私が思ってただけかもしれないけど。」

らむ:「まあ、平等ですからね」

藤田:「そう、平等だから。あれがいいよね。」

らむ:「俺が高2で。俺が留年しているじゃないですか。留学=留年で学年が動いているんですけど、それと似たような経緯の先輩達が割と演劇部内に多くて。で、俺が高2の春。とうか、卒業式で、2世代上の先輩達とたまたま花見をするっていう。本当はもう2人くらい来るはずだった。そうするともっと世代ごとだったんですけど。俺と2世代上の先輩達みたいな」

藤田:「おもしろ」

らむ:「感じのメンツで、4人くらいで神経衰弱をやりながら人生相談をするっていう」

藤田:「お花見で?桜の下、神経衰弱、人生相談。誰も桜見ないじゃん。神経衰弱覚えられるの?」

らむ:「意外といけるんですよね」

藤田:「得意そう。神経衰弱ね」

らむ:「なんか、特別ルールを作ろうみたいになって。ペアめくれたら質問するみたいな。君の膵臓を食べたいに出てくるみたいな真実と挑戦みたいな感じでやってた」

藤田:「ああ!真実と挑戦。」

らむ:「あれ、いいですよね。あれを見て、あれをやりたいって言って、博多ラーメンを食べにいったことがある。」

藤田:「えっ!!」

らむ:「見たことあります?君の膵臓を食べたい」

藤田:「めっちゃ前。1回中2かなんかの時に読んだだけだから。朧げだけど」

らむ:「俺、実写じゃなくてアニメ映画の方が好きなんですけど。別に内容は変わらないか。2人で博多に行くじゃないですか」

藤田:「行った気がする」

らむ:「行ったんですよ。行って2人で巡ってるみたいなシーンがアニメだとワンカットずつ流れるみたいな。楽しそうでいいなと。実際に博多ラーメンを食べた時が君膵でやってたやつだと」

藤田:「博多ラーメンってあれ何だったっけ?」

らむ:「豚骨じゃないですか?」

藤田:「豚骨か。博多ラーメンね」

らむ:「ラーメン食べます?」

藤田:「大体誰か。いや、食べるかな」

らむ:「さっき食べてましたけど。アトリエで」

藤田:「無性に食べたくなる時あるじゃん。ラーメン。」

らむ:「はいはいはい」

藤田:「その時に通学路にあるラーメン屋さんにヒョイって入って」

らむ:「1人で行くんですか?」

藤田:「うん。かな?」

らむ:「俺は一昨日かな」

藤田:「どうしてもさ、体に悪いって顔をしてるからさ、彼らは。」

らむ:「スープ飲む派ですか?」

藤田:「飲まない派です」

らむ:「飲まない派ですよね。俺がいうのもあれですけど。男友達と行くと、男友達は大体スープを飲むからすごいなって思って」

藤田:「なんかさ、飲む人からすると残している人じゃん。完全に。なんかさ、悪いことしてるのかなって」

らむ:「最後の1滴まで飲む奴がいるせいで俺がちょっと」

藤田:「そう!でも、あれ、塩の塊じゃん。塩と油の。ダメじゃん。飲んだら。」

らむ:「いや、すごいなって思っちゃう。絶対腹壊しちゃう」

藤田:「なんか、前。ずっと前に見たTwitterの切り抜きみたいなので、『俺はカップラーメンの汁を全部飲み干すことで地球環境に貢献してる』」

らむ:「確かにそれは貢献しているかもしれないけど」

藤田:「自分の身を挺して地球環境を。ああ、なるほど。こいつは強い。」

らむ:「友達とかと行きます?ラーメン」

藤田:「いくね。行く行く。前も高校時代の友達のお家に泊まりに行って。千葉大のお友達なんだけど。」

らむ:「女子同士でラーメンって凄い偏見だけど。避けがちかなと」

藤田:「『何食べる?』って言われて、洋食と居酒屋となんかって。で、その後バーに行こうって話をしてて。」

らむ:「ラーメン食べた後にバーに」

藤田:「普通にラーメンって高くないじゃん。洋食屋だとちょっと高すぎるって言って、ラーメンだよね。」

らむ:「ラーメン、いけるところは、700、800とかでいけるし。そうでなくても1000円あれば食べられます」

藤田:「もりもりの凄いやつ頼まなければ」

らむ:「家系みたいな」

藤田:「家系行ったことないんだよね」

らむ:「俺、この前連れてかれたんですけど。連れてかれたっていうと友達に悪いか。連れてかれたんですけど。そこは家系だから、二郎みたいなのを想像してたら、これだったら食べたことあるなって感じの。拘っているなって感じのラーメン」

藤田:「私、男子高校生がラーメン食べてるの見るの凄い好きなんだよね」

らむ:「たまにいますよね。そういうおばさんみたいなの」

藤田:「青春を体現してるじゃん。彼ら。」

らむ:「食べっぷりのいい男子高校生。なんか、小栗旬のCMとかもそうだけど。食べっぷりのいい人、いいですよね」

藤田:「あと、あれ。電車の中でなんか食べてる女子高生。あれ、めっちゃ好き」

らむ:「います?そんなの」

藤田:「グミとかひたすら食べてる女子高生たまにいるじゃん」

らむ:「それはいますね」

藤田:「なんかさ、なんで高校生ってあんなにグミとか好きなんだろうね」

らむ:「安いから?」

藤田:「なんか、みんなグミ食べてたじゃん。」

らむ:「そうかな?」

藤田:「うちの学校だけだったのかな?」

らむ:「休み時間とかにものを食べてた人ですか?」

藤田:「食べてた食べてた。1時間目のお菓子・2時間目のお菓子・3時間目のお菓子、みたいな。」

らむ:「よく食べるな。よく食べるね」

藤田:「なんかね、お菓子ないと生きていけなかった人間だから」

らむ:「遅刻とかしてました?してそうだな」

藤田:「遅刻は卒業式だけ。卒業式だけ遅刻した」

らむ:「1番ダメなやつ」

藤田:「まじで。卒業式、全ての気が抜けて。学校行ったらもうみんなが廊下に整列してた。やばいやばいやばいって」

らむ:「遅すぎる。俺の母親の友達が遅刻しがち。遅刻魔みたいな感じで。卒業式に遅刻して。それも卒業式が終わってみんなの写真が終わった後に来て」

藤田:「やば」

らむ:「すごいですよね」

藤田:「結構やばいね」

らむ:「行く気になれないと思う。そこまでいったら」

藤田:「それな。いや、でも2回くらい本気でもう辛すぎて。睡眠時間が3時間くらいの日が3、4回続いて。『もう、起きたくない』って。」

らむ:「何をやってたんですか??」

藤田:「勉強勉強勉強」

らむ:「まじ?」

藤田:「ちゃんと勉強してた」

らむ:「意外。想像できない」

藤田:「そう。ちゃんと勉強してたんですよ」

らむ:「もう勉強とかできないですよね。勉強も青春だなと思うんですけど」

藤田:「そう!なんかさ、『勉強まじしたくないんだけど。全然してないって言いながらちゃんとやってんじゃん。あの子達。』

らむ:「受験期学校に行ってた人ですか?」

藤田:「行ってた行ってた」

らむ:「なんか、学校でみんなで勉強してるのいいなって思います」

藤田:「確かに」

らむ:「俺はやったことないけど、高1とか高2とかの定期テストの勉強の時に机をベランダに出して、校庭で中学生達がサッカーやっているのを見ながら、勉強するみたいなことをやってる奴がいて。」

藤田:「もうそれ、青春。絵に描いた青春やりたいだけじゃん。なんか、絵に描いた青春を達成することが青春じゃないと思うんよ。プリクラでさ、体育祭終わりにさ、はちまき巻いたプリクラを撮ってイエイってすることが世の中では青春とされているけどさ。それもいいと思うし。まあ、楽しければ全部青春か。楽しくなくても青春か」

らむ:「楽しい瞬間があったら青春なのかなと」

藤田:「青春という言葉を口にせずに『青春楽しい』と思えた瞬間が青春なのかな」

らむ:「でもさ、言いません?高校生とかの時とかに『これ青春?』」

藤田:「あの、1番青春だなって思っていることが人生の中で。まず、『お腹すいた』って言って。お腹すいたの時点でだいぶなんだけど。うちの高校隣がスーパーで。『なんか食べよ』って言って、学校のスリッパのままペタペタ歩いて行き」

らむ:「家出したのかと思われるよ笑」

藤田:「で、うろうろしてて。『ピザ食べたい』って言って。冷凍ピザが売ってるの」

らむ:「なるほど」

藤田:「『これさ、職員室の電子レンジ使わせてもらえてばいけるんじゃない?』って言って、『食べよ食べよ』って言って、買って、ワクワクで学校に帰って、職員室。いや、流石に最初職員室は無理だったの。進路指導室に仲良い先生がいたから」

らむ:「変わらないじゃん」

藤田:「進路指導室は5・6人しか先生いないから。進路指導室で『あの、電子レンジかしていただけないでしょうか。』って。でも『いない』って言って戻って。で、『世界史教室にもあった』って言って、世界史教室にいく。誰もいない。『これ、勝手に使っていいかな』10秒くらいやって、『怖い怖い怖い、やっぱやめよやめよ』って言って、職員室行って。まずピザを持って近づいた時点で先生に『まって待って待って関わりたくない関わりたくない近づかないで』って逃げられる。」

らむ:「中学ですか?高校ですか?」

藤田:「高校高校高校。」

らむ:「高校?なんか、許してくれそうだけど」

藤田:「流石にこれ中学でやってたらやばい。お金持っていっちゃだめだからね」

らむ:「そうなんですか」

藤田:「だいぶ厳しかった。」

らむ:「でもこっそり持っていったり」

藤田:「しなかったね」

らむ:「偉い」

藤田:「偉いかな。3人目の先生行ったら『ダメだから』って言われて。『終わったわ』って。教室に持って帰って、みんなで凍ったままのピザを」

らむ:「食べたんですか?!」

藤田:「食べた。1回火は通っているから大丈夫かなって。」

らむ:「体に害とか?」

藤田:「マジで不味かった。不味くてちょっと気持ち悪かった。なんかもうね」

らむ:「その理論でいったら冷凍食品なんて解凍する必要ないんですよ」

藤田:「そうなんだよね」

らむ:「いや、だから。」

藤田:「チーズの不味さは忘れられないよね」

らむ:「元々チーズ苦手だから同意しかねるけど」

藤田:「そっか。全てが不味かった。一応保険のために買っておいた枝豆がね、人生で食べた枝豆の中で1番美味しかった。が、1番青春だったなって今思い出して思うこと」

らむ:「マックスがそれか」

藤田:「だね」

らむ:「俺、学校でものを食べた系でいくと、文化祭が高1の時にあった。っていうか、毎年あるんだけど。高1の時の文化祭で2日間あったの。で、俺、社会科研究部っていうよくわかんない部活に入ってたんですけど。そこで、まずその部活がほぼ廃部になろうとしてて。それを俺たち高1の仲良いメンツで乗っ取って溜まり場にしよう」

藤田:「めちゃくちゃ青春じゃん」

らむ:「そんな感じで入った部活だったんですけど、文化祭でなんかやりたいって言って。社会科研究部だから、スペインのお菓子」

藤田:「スペインのお菓子?」

らむ:「スペインのお菓子のポルボロンっていうのがあるんですよ」

藤田:「ポルボロン?」

らむ:「はい。それを売ろうっていう」

藤田:「ポルボロン気になるんだけど、まず」

らむ:「なんか、すごい、ものすごくサクサクしたクッキー。」

藤田:「クッキーってさ、サクサクの限りを尽くしたものなんじゃないの?」

らむ:「なんか、ポルボロンって響きからしてボロボロいきそうじゃないですか。そのままです。瓦解します。口の中で瓦解します」

藤田:「へー美味しそう」

らむ:「で、それの試食会。試食会っていうか、支度会をまずして。その時点で青春だったんですけど。さらにやばかったのが、予想外に売れすぎて」

藤田:「ポルボロン?」

らむ:「そうなんですよ。何を求めてみんなこれを買っているんだっていう感じなんですけど。販売即完売みたいな」

藤田:「えっすご」

らむ:「そう。感じになって、事前に作ってた分じゃ2日目に営業ができないと。だから、1日目の文化祭が終わった後にみんなで作ったんですよ。でも、料理できる奴が数人しかいないから、俺とか戦力じゃなかった。ひたすら袋詰めをするっていう感じだったんですけど。それが終わったのが9時。」

藤田:「9時」

らむ:「高校生ですよ」

藤田:「そうか。高校生か」

らむ:「高校生が9時に終わって、顧問の先生がいたんですけど、俺らにカップラーメンを奢ってくれて」

藤田:「おー!いいね」

らむ:「いいですよね。」

藤田:「そこがいいね」

らむ:「いいですよね。深夜の学校の社会科職員室で生徒5人でカップラーメンを食べるって。いい青春をしましたねあれは」

藤田:「ポルボロンが食べたいです。作ってきてもらうことは?」

らむ:「無理です」

藤田:「えー。作り方は?」

らむ:「作り方はもうわかんない。ネットにあるのを料理がとっても得意なお友達がいて、そいつが作ってくれた」

藤田:「食べたいなポルボロン」

らむ:「スペインの焼き菓子の1つ。一時期、検索したらそれを売ってた時の写真が出てきてしまった」

藤田:「どっから?なんでそこをチョイスしたんだろうね」

らむ:「社会科研究部だから、そういうノリにした方が良くない?郷土料理みたいなのにした方がいい」

藤田:「タコスとかさ、わかりやすいところにいきそうじゃん」

らむ:「作りにくいじゃないですか」

藤田:「そっか」

らむ:「しかも模擬店やるみたいな感じじゃないんです。うちの文化祭は。ある場所に店構えて、袋を売るみたいな。大体お客さんは友達だったんで、ふざけて10個買い占めるとか。そういう奴がいるから、早くに店仕舞だった」

藤田:「いいな。」

らむ:「今話してて思ったのは、みんなで何か食べてる瞬間がすごい青春だった気がする。」

藤田:「食べるってなんかいいよね」

らむ:「食べるっていいですよね」

藤田:「なんかさ、高校入って、初めて学校終わりにみんなでご飯に行くっていうのを体験した時にすごい嬉しかった」

らむ:「気持ちわかります。うち中高一貫だったので、部活が午前午後で跨っている時に1回外で買い出しに行って帰ってくるっていう。あれをやった時に中学生からの羨望の眼差しが。」

藤田:「1番最初に行ったのは2人でモスバーガーだ。」

らむ:「1番最初なんだろうな。思い出せない」

藤田:「休みの日、午前部活で午後塾に行くって言って、同じ塾の子とモスバーガーに行ったのが1番最初。めっちゃ嬉しかったな。」

らむ:「初めてじゃないですけど、一時期カレーにすごくハマってる友達がいて、インドカレー屋に。」

藤田:「インドカレー屋って変わらなくない?」

らむ:「そうですか?結構『これがインドカレーか』って感じがします」

藤田:「いや、なんかさ、インドカレー屋っていっぱいあるじゃん。全部同じ味しない?」

らむ:「そういう問題?」

藤田:「インドカレー屋、一時期さ、私、全部チェーンで同じものが出ている説を提唱してたんだけどさ」

らむ:「流石に違うと思う」

藤田:「もう、味の違いがわからなさすぎて」

らむ:「インド人の人だったら違いがわかるんじゃないですか?日本人が」

藤田:「寿司??」

らむ:「寿司か?寿司はだいぶわかりません?」

藤田:「寿司はわかる」

らむ:「高校生の時にみんなで回転寿司に行ったのも良い思い出」

藤田:「ああああ。回転寿司近くになかったな」

らむ:「近くにある回転寿司はなかったけど。中学生の頃は組み込まれないじゃないですか。候補の1つに。」

藤田:「うんうんうん」

らむ:「高校生になったらそれもできる」

藤田:「カレー屋でも大富豪してた。マジで迷惑だよね」

らむ:「何をしてるんですか」

藤田:「インドカレー屋、出てくるのが遅くて、待ってる間みんなで大富豪をして。スープ飲みながら。サラダだべて、大富豪して。」

らむ:「食べ終わった後ではなく、食べながら大富豪?」

藤田:「そう」

らむ:「ギリギリ迷惑じゃないのかもしれない」

藤田:「そう、ギリギリ迷惑じゃない。一応ね、進学校の生徒だから、そこは一応わきまえてるんですよね」

らむ:「日本食に味の違いないだろうみたいなのはない。ラーメンとかはわかるじゃないですか」

藤田:「うん。なんか、全部同じ作り方で作っても違うもの?天ぷらとかサクサク度合いとか。なんか、素材の味じゃん。あれって。」

らむ:「天ぷら食べたくなってきた」

藤田:「天ぷらいいよね。」

らむ:「天ぷらいいですよね。不味いところの天ぷらは嫌だけど。衣ばっかりあるやつ。」

藤田:「あれね。スーパーのお惣菜のさ。蕎麦とかに入れないとちょっときつい。丸亀行きたい」

らむ:「うどん食いたい」

藤田:「フードコートの丸亀に行きたいな」

らむ:「やっぱフードコート欲しいな。一橋にフードコートが欲しい。青春ごっこしたい。さっきの怒られた話で思い出したんですけど。ピザを注意されたっていう話から。俺、高校時代校則違反のパーカーをずっと着てて。」

藤田:「つよ」

らむ:「でも、先生達によって校則の厳しさって違うじゃないですか。中でも国語科は厳しいっていうのがあったんですよ。なぜかは知らないけど。」

藤田:「どこが厳しかったかな」

らむ:「うちの担任とかは結構許してくれてて。許してくれてって言い方もあれだけど。次の年の担任は『僕は知らないからね』みたいなスタンスでいてくれたんですけど、国語科の先生に見つかるたびに『だからダメって言ってるじゃん』って。ある日、ガチギレされて。」

藤田:「でもやめないの?」

らむ:「でもやめなかった」

藤田:「それは強すぎるな」

らむ:「『うるせーな』って思ったから、別のやつにしました。カーディガンにしました。」

藤田:「カーディガン」

らむ:「制服パーカーってすごい憧れだったから」

藤田:「学ラン??」

らむ:「学ランです」

藤田:「学ランの中にパーカーっていいよね」

らむ:「そうなんですよ」

藤田:「いいよね!!」

らむ:「学ランが嫌いすぎて、せめて、パーカーだったらいいじゃんって。」

藤田:「そう。私は学ランとセーラーを推してる人間だからな」

らむ:「セーラーでした?」

藤田:「セーラーでした。セーラーで6年間過ごせて良かったなって思ってる。」

らむ:「うちはブレザーでしたけど」

藤田:「ブレザーと学ランなの?」

らむ:「ブレザーと学ランでした」

藤田:「意味不明じゃない?せめて逆じゃない?」

らむ:「えっ?そうなの?逆とは??」

藤田:「女子がブレザー?うん?」

らむ:「女子がブレザーで男子が学ラン?」

藤田:「なんか、不思議だね。ブレザーはさ、男女共通デザインじゃん。」

らむ:「そういうこと?なるほど」

藤田:「なんか、同じ色の」

らむ:「男子がブレザーだったら、女子もブレザーであるべきだと」

藤田:「思わん?」

らむ:「まあまあまあ」

藤田:「単純に作るのが大変そう。ブレザーって決めるところたくさんあるじゃん。チェックの柄とか色々。」

らむ:「うん」

藤田:「ねっ。でも、今セーラー減ってきてるじゃん。寂しいなって。」

らむ:「セーラーの女子ってあんまり見かけない気がする。街中でも。」

藤田:「私、受験の時にいつもと違う格好で行くの嫌でさ、セーラー服で愛知から東京まで来て、受験もセーラー服でいいやって」

らむ:「時期が時期だったら家出じゃないですか」

藤田:「で、行くじゃん。みんな私服で。たまにいる制服もみんなブレザーで。大教室でセーラー私1人しかいない。“明日ちゃんのセーラー服”みた??」

らむ:「知ってます」

藤田:「あれ状態。『私、今、明日ちゃんだ』って思いながら」

らむ:「テンション上がりそう」

藤田:「ちょっとテンション上がってた。」

らむ:「明日ちゃん面白いですよね」

藤田:「明日ちゃんいいよね」

らむ:「あれ、普通に感動して泣いた」

藤田:「受験期」

らむ:「あれこそ青春友情じゃないですか」

藤田:「あれだよ!青春友情は」

らむ:「結論が出てしまった」

藤田:「結論“明日ちゃんのセーラー服”」

2人が喫茶アトリエで飲んでいた飲み物

公演情報

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劇団コギト2023年度一橋祭公演
『7×7のモラトリアム』
脚本・演出 高尾友季
「喫茶店は、道の途中で立ち寄る所。そんな場所に彼らは住んでいた。」
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◆出演
伊藤朝輝 杉本周平
羽尻結衣 藤田ひかり 古浜奨真

◆日程
11/24(金) 11:00~ / 14:30~
11/25(土) 11:00~ / 14:30~
11/26(日) 10:30~ / 14:00~
※開場は開演の30分前です。
※上演時間は約80分を予定しております。

◆料金
無料(カンパ制)
*本公演は無料ですが、ご予約も受け付けております。お席はご予約の方を優先いたします。
下記 URL よりお手続きください。

◆会場
一橋大学⻄キャンパス学生会館 1F アトリエ
アクセス
JR中央線 国立駅南口より 徒歩15分
JR南武線 谷保駅北口より 徒歩25分
*会場がわかりにくくなっておりますので、お時間に余裕を持ってお越しください。

◆スタッフ
舞台監督   佐藤愛佳
舞台監督補佐 陽美雄月
演出助手   小田悠生 中村紘夢 らむ
舞台美術   佐藤あい 富田皐央 濱野あすか
       陽美雄月 山田彩絵 リーナ
制作     岩田大煕 齋藤よしみ 298
衣装     近江天音 菅野咲名 土屋陽菜 山葵
小道具    久保聡琉 長月小雨 らむ
宣伝美術   久保田広輝 錆田 ひらお
広報     川井直太郎 川口芽萌子 宮野浩真 山浦弥桜
照明     黒崎陽人 山本翔
音響     中嶋悠太 成田明由
音響補佐   千足海都
作曲     高尾友季
編曲     中嶋悠太
応援     天野友花梨

◆お問い合わせ
一橋大学 劇団コギト

連絡先
cogito.pr@gmail.com (制作 岩田)

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