2021年度新入生インタビューブログ⑨
劇団コギトです。長かった夏休みも終わり、気候もすっかり秋らしくなってきましたね。秋といえば、一橋祭。今年はオンラインでの開催が決定しました…!!公演ブログをお楽しみに。
と、いうことは!!それまでに残りの新入生の紹介を終わらせなければならないということになります。頑張るぞ。
天高く馬肥ゆる秋、と言うように、秋は成長の季節。ワークショップの開催などを通じて少しでも新入生に成長してもらえればと思っております。
今回の新入生も強烈な個性の持ち主。人間や作品に対する視点が面白く、今までのコギトにいなかったタイプの予感がします。語りの熱がすごい…!何度も言うようですが、今年は豊作ですね。
インタビュアーは宮内(4年)。編集していて、相手の発言を纏める力がしっかりしてるな〜と勝手に思いました。頼りになる先輩です。
前置きが長くなりましたが、今回も最後までお読みいただければ幸いです。
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自己紹介
――ではまずは自己紹介をお願いします
濱本一歌(以下、濱本)「津田塾大学国際関係学科一年の濱本 一歌(はまもと かずか)です。よろしくお願いします」
↑高校時代の濱本さん(左の方)
――お願いします!まずは劇団コギトのことを知って入ろうとした経緯を教えてください。
濱本「もともと演劇系のサークルに入りたいなと思っていて調べたところいくつか候補があがったんですけど、その中で一番自分のやりたい趣旨に沿ったのが劇団コギトさんだったので入団を決めました」
――演劇してみたいと思ったきっかけは?
濱本「人間っていろんな行動をするじゃないですか。自分が人の言葉を考えすぎるタチなんでそれをただの行動として考えた方が楽なんじゃないかなって思っていろいろ見ていたら、例えばたまに嫌味言ってくる人とかいるじゃないですか。そういう人って絶対こっちの斜め下を見ながら(画面の右下を見て)ちょっと口を曲げながら嫌味言うんですよ。そういう細かい動作を見て自分もこれを使って表現してみたいなって思って。それを扱うのは演劇が一番近いんじゃないかなと思いまして」
――おもしろい入団理由ですね!コギトはそもそも演劇部に入っていたり観劇が好きだったりで入ってくる人が多いから新鮮な視点ですね〜
――高校の話に入るんだけど、科学部に入っていたとのことで具体的にどういうことをしていたの?
濱本「基本的に分野は生物になるんですけど、その学校内の池の性質が基準値よりもあまりにも悪い値なのでそこに住んでいる微生物の影響ってどうなのだろうみたいなそんな感じでやっていました」
――だとどちらかと言えば研究チックって感じかな?
濱本「そうですね、実験より研究が中心でした」
論文制作に悪戦苦闘しているインタビュアーの身としては高校の頃から研究をしているのはすごいな〜と思います
――実家暮らししているとのことだけど出身はどこかな?
濱本「岐阜です」
(編注:第2回で紹介した西岡も岐阜出身です。もともと地方勢が少ないコギトにおいて、岐阜出身が2人も揃うのは珍しい…!!)
――浅学すぎて岐阜の有名どころを知らないけれど何が有名かな?
濱本「岐阜ってあんまり印象強いものがないんですよ。なので『君の名は』で大体紹介します。岐阜県民もあまり岐阜に対して知識がないんですよね(笑)。あ、でもアピールしときたいのは方言ですね」
――どんな方言があるの?
濱本「多分岐阜だけだと思うんですけど机を運ぶ動作を岐阜だと『机をつる』って言うんです。小学校とかで掃除する時とかに『机つって〜みんな〜』っていう感じです。あと自転車のことを『ケッタ』とか、画鋲のことを『がばり』って言ったり。画のはりだから『がばり』というように古い言葉が多いのかもしれないですね」
調べたところどうやら『ケッタ』は岐阜・名古屋の方言らしいです。ケッタマシーンとも言うそうです。
――岐阜弁って面白い方言がいっぱいあるんだね。濱本さんは訛ったりする?
濱本「話している人によってで、標準語で話されている方だと標準語で話せて岐阜の方言だとそっちに寄りますね。最近だと津軽弁を話す子が同じ学科にいてだいたいその子につられやすいです」
――岐阜弁と津軽弁だと全然なんか毛色が違う感じだよね
濱本「似てないんですよね笑。津軽弁は癖があってつられやすい上に何故か親しみもなぜか感じてしまうんですよね〜」
趣味
――好きなことや趣味は?
濱本「趣味でいろんなことをやっているので特定の趣味にあたることがないんです。特定のことにこだわってたのは幼稚園くらいまでですね。幼稚園の時にハマっていたのが石集めで、綺麗な石とかじゃなくてその辺に転がっている石の中で好みの石を集めて箱に入れておくっていう」
――『おじゃる丸』のカズマくんみたいな?
濱本「そうです!あの子と一緒です」
――丸いやつとか?
濱本「結構評価高いですね笑」
カズマくん。可愛いですね。
――小学校に上がってからはいろんなことに挑戦したの?
濱本「小学校の時は本当に趣味って言えるものがなくって。最近だと趣味なのかわからないんですけど、電車とかの長椅子に座っている対面の人の足を見ると、例えば友達同士で乗っている女の子たちが同じような服装をしているのに座り方が全然違くて足に性格出るよなーっていうのを見ています」
――結構観察しているね。普段足とか気にしてないだろうから一番人間の本心的な所が出てきそう。
↑ちなみに多趣味の濱本さんが射撃をしている様子。めちゃくちゃかっこいい・・・
――最近特にハマっていることがある?
濱本「ハマっている事っていうかあの好きなグループアイドルがいて、高三の4月くらいからずっとBTS(韓国出身の7人組アイドルグループ)が好きで。すごくはまっちゃって自分けっこう飽き性で半年ぐらいで(対象が)変わっちゃうんですけどBTSはずっと好きで最長記録を更新しているんです」
――確かに一年ぐらい経つもんね。ちなみにBTSのどの辺にひかれた?
濱本「最初は歌やダンスがすごくて調べていくうちに日本のアイドルと違ってコンテンツがYouTubeに溢れているのでいろいろ見てからハマってきて。BTSの事務所の方針としてその彼らの人間性、例えばちょっとダメなところを見せていってファンを増やしていくっていう感じなのでおもいっきり思惑にはまりました」
――結構ドキュメンタリー系なんだね
濱本「そうですね。メンバーが自分の過去を元にした作詞作曲した曲もあるんですよ」
――小並感だけどBTSって結構かっこいい系の人が集まっているからそういう人の泥臭い面を見るとギャップで惹きつけられそう
インタビュアーの偏見で韓流系アイドルはいわゆるアーティストとして売り出しているというイメージがあったので意外でした。
――そういえばYouTube上とかでもコンテンツがあるんだね。
濱本「結構韓国だと日本と違ってちょっと著作権が緩いところがあるのとその事務所自体が無償で提供してるっていうところもあって」
――事務所が寛大なんだね。
濱本「趣味というか、あとジブリも結構好きで。全部は短編の映画とかはまだ見れてないんですけど大体のメジャーなものは見ています。絵が一番好きなんですけど何回も見てるとちょっと隠れたところにストーリーの秘密が隠されてたりしてそういうのがすごい好きで。とても細かいですね、ジブリ。背景までも含めて人間の手で書かれているので。映画とかドラマだと演技って俳優さんだけで行うじゃないですか。俳優さんがちょっとうろたえているから実はこの人犯人じゃないの?みたいに見ていくと思うんですけど。でもアニメだと背景まで含めて全てが作画してくれた人たちの演技だからこそ背景から読み取れるものが多くて何度も見るのが好きですね」
――特にジブリの背景の書き込みようっていったらもう狂気を感じるレベルだよね。
濱本「あれをやれって言われると厳しいですよね」
――よっぽど好きじゃないと難しいよね。一番好きなタイトルってある?
濱本「『紅の豚』ですかね。『紅の豚』の場合は他の『ハウルの動く城』とかと比べてそこまで背景の細かさとかはそこまでではないんですけど、見ていると一見男性至上主義の空賊の世界に見えて一人の女の子がサポートしていくじゃないですか。あれって別に女性をサポート役として見てるステレオタイプじゃなくって、その女性を変に男勝りにするでもなく、あくまでも女性として認められている世界観がいいなと思います」
――確かにそのバランス感覚ってすごいよね
濱本「普通女性がただのサポートみたいな感じで映っちゃうのに、もちろんその整備士っていうサポートする職業なのにも関わらず、でもその人一人で認められているというか、そのバランスがいいなと思います」
――彼女はそのただ単に庇護されてる対象じゃない感じじゃないのがいいのかもね。ポルコ=ロッソを叱咤激励するシーンでも女性の強さがあるのがいいよね。
濱本「どっちがどっちっていうのじゃなくて両方いいんだよっていうのがいいですよね」
――ジブリって女性が女性として強い場面が多いよね。例えば『天空の城ラピュタ』のドーラや『千と千尋の神隠し』の湯婆婆とかも芯の強さだったり能力的な強さもあったりして共通するものが多いよね
――今後劇団コギトでやりたいことってある?
濱本「役者をやってみたいです。特に心理的な表現をしたいと思っています」
――ほうほう。どういう作品に出たい?
濱本「演劇自体をそんなに見たことがなくって、見たのは宝塚ぐらいなんですけど。映画だと、アクションとかじゃなくって、一見平凡な人でも実はその人も人生があるんだよっていう作品がいいですね。うまく言えないんですけど。日常のちょっとしたことを壮大なこととして描けるような作品とか。具体名で言うと『アメリー』っていうフランス映画なんですけど、一人の女性がその周りの幸せの為に動いてみるっていうストーリーで。そういった感情の動きが繊細に現れてくる作品をやりたいです」
――1人にスポットを当ててその人の心の機微を表現する作品に関わりたいとのことなんだね。
濱本「そうですね!」
アメリーのポスター。どこかで見たことがある気がします。
最後に
――最後に今後の意気込みについてお願いします。
濱本「演劇特有の舞台上の感情表現って映画と全然違うじゃないですか。なので出来る限りコロナで活動できない期間に舞台の作品を見て演劇での感情表現っていうのを身につけていきたいなと思っています」
――ありがとうございました!