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【完全解説!】採譜・編曲を受注して楽譜を個人間で販売する方法

「楽譜販売サイトで編曲楽譜を売る方法」とセット購入で980円お得!

この記事は著作権のある曲の編曲や採譜の依頼を受けて行う場合の著作権関係の手続きについて解説した方法になります。

他人が著作権を有している曲の編曲楽譜を販売する場合、1番簡単な方法は「楽譜販売サイト」で販売することです。
この場合は以下のように楽譜販売サイトが著作権料の支払いを代行してくれるため、自分がやるべきことは大まかに言って以下の2つになります

  • 著作者に編曲の許可を取る(採譜のみなら不要)

  • 楽譜販売サイトにアップする

この楽譜販売サイトで編曲楽譜を販売する方法については以下のnoteで完全解説しています。このnoteとセットで購入するとお得なのでぜひご活用ください。

しかし、楽譜販売サイトは「こちら(アレンジャー)側が決めた曲を売る」ことは簡単にできるものの、購入希望者側が「この曲を採譜してほしい・こんなアレンジを作って欲しい」というニーズには対応できません。

ある程度の実績のあるアレンジャーなどであれば、売れるかどうかわからない編曲を楽譜販売サイトで売るよりも、顧客が求める採譜や編曲をピンポイントで作成した方が、確実に収入を得られるのではないでしょうか。

こういった採譜や編曲を受注する方法、簡単にできそうで実はなかなか難しいんです。

現在、楽譜販売サイトには「リクエスト機能」といったものはあります。購入者側が「こんな曲だれかアレンジしてくれませんか?この曲出してくれませんか?」とコメントする機能です。
この機能を使うことで採譜・編曲の受注販売のような形を取ることはできなくもありませんが、正式な受発注として成立しないため、コメントされた編曲楽譜を作成したとしてもそれを買ってくれる保証はありませんし、見積もりや修正など細かいやり取りもできません。

今現在、著作権のある曲の採譜・編曲を受注しお金をもらうといったビジネスを個人でやろうとする場合は以下のような方法を取ることになります。

①知り合いなど面識のある方からの受注
②SNSなどからの受注
③ココナラなどのクラウドソーシングサイトで集客して受注

①と②だけを行う場合は実際に受注をし、約束した金額をPiascore等の楽譜販売サイトで買ってもらうのが一番簡単な方法です(手数料はかかるものの、著作権使用料の手続きや支払いは販売サイトが代行してくれます)。

しかし実際の場合多くの人はネットを通じて広く編曲を必要としている人を募集する、という③の方法を取る人が多いのではないでしょうか。その場合、編曲を受注するにはココナラなどのクラウドソーシングサイトを使うことがマストになると思います。

Q:ココナラで受注して楽譜販売サイトで売れば簡単なのでは?
A:ココナラでの受発注サービス内から楽譜販売サイトなどの外部サービスに誘導することは禁止されているのでこの方法を取ることはできません。

ココナラでは実際に安い価格で編曲楽譜の販売しているものも見かけますが、著作権について触れられていないものもあります。著作権料を支払わずに採譜や編曲楽譜を販売するのは違法です。それが見つかってココナラのアカウント停止などの処分を受けてしまっては販売の方法が断たれてしまうので絶対やめておきましょう。

さてこういった状況で、著作権をクリアしながらココナラなどのクラウドソーシングサイトで採譜・編曲を受注して販売するための方法を解説するのがこの記事の本文になります。

この方法を見出すために、JASRACと15回もメッセージのやり取りをし(最終的にはメッセージでは埒があかなくなり電話までかかってきました…)ビジネスモデルの調整をしました。そのやり方を皆さんにシェアします。

この方法は「採譜・編曲の受注があった時にだけ最低限必要な著作権料を支払って販売する方法」です。手続きを間違ってしまうと受注がなくても毎月支払いが発生し、損をすることがあるので注意してください。

※楽曲を編曲する場合編曲の許諾を著作権者に取る必要がありますが、その方法についてはこの記事では解説していません。編曲の許諾申請の方法についてはこの記事とセットのマガジンになっているこちらの記事を参考にしてください。この記事とセットで購入すればお得に購入できます。
※この記事ではJASRACで管理している著作権のある楽曲を個人間で販売する方法について解説しています。
※ココナラなどの詳しい登録方法については解説していませんのでこちらをご覧いただき登録をしてください。

この記事は2980円になっています。
何ヶ月にもわたって10回以上JASRACとメッセージのラリーを続け、電話までしてようやく確認できた方法を図解などを含めながら原稿用紙25枚程度の分量で一つ一つ丁寧に解説しています(不必要な説明は極力省いて簡潔にまとめたつもりですがそのくらいになりました…)。

この記事の内容はやろうと思えば自力でも調べられますが、相当時間がかかることを覚悟しておかなければいけません。この記事でその期間と時間を編曲に当てられたほうがコスパはいいはずです(ちなみにJASRACの問い合わせをしたことがある方はお分かりかと思いますが、返信は結構塩対応で紋切り型だったのでなかなか議論が進みませんでした…)

また、編曲を受注販売するにはJASRACへ申請する書面を一から自作しなければいけませんが、私が作成した(審査も通過)書面のテンプレートがダウンロードできますので、書類作成の手間が確実に減らせます。

さらに、JASRACへの楽曲報告の段階ではデータでの報告が必要になるのですが、JASRACからはExcelでしか提供されていないデータテンプレートのスプレッドシート版もダウンロードできます。Excelをわざわざ用意するお金や手間も必要ありませんのでこちらも便利です。

また「そもそも編曲の許諾ってどうやって取ればいいの?」という方に向けて「編曲楽譜を楽譜販売サイトで売る方法」という記事も販売しています。
この記事とまとめて購入すれば、980円お得に買えます(どちらか単品購入後の割引はできません)

ぜひこの記事を読んでご自身の採譜・編曲のキャリアをスムーズに前進させてください。

それでは解説を始めていきます。


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