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海外旅行で、Google Mapsは使わない。

年に二回、私は店のインテリアや食器などのアンティークものを買うために一週間ほど海外へ行っている。


というのも事実だけど、本音はシンプルに海外旅行を楽しんでいる。

当たり前のことなんだけど、建物の作りも、家の門の形も、看板の大きさも、
目に入ってくる”色”も違うところだらけ。

テクテク歩いてるだけで、テンションが上がって、最高の時間。

自分がキリキリしてないからでしょうか、
店のことでいいアイデアが思いついたり!


その上、自分好みのアンティークのものと出会えた時にはもう〜っ!
ディーラーに、ちゃんとこの気持ちを伝えたい、ってなって
日本語で喋りかけたりしてしまうぐらいテンションが上がってる。


もちろん日本語は全く通じないんですけど、
感情って、言葉じゃなくても通じるもんなんですよね〜。
英語と日本語で2,3回のラリーは行えます、笑


いろんな意味で、
やめられない!やめたくない海外旅行。


そんな海外旅行での私にとっての必需品は、
スマホではなく、ペーパーマップ


あまり馴染みのないワードかもしれませんが、つまりは紙の地図。

ジュンク堂に行くと、世界中の街の地図コーナーが用意されてるんです。
私は”RAND McNALLY”が一番使い勝手が良いなと感じてます。


ただ、売り切れだったり、日本に入ってきてないこともあったりするので、
そういう時は、現地の地図でいいのがないかネットで調べてブリントアウトしたり、
メモだけして現地で買い求めるか、で対応していました。

現地では、ガソリンスタンドに売られてることが多いと聞いて、
探したこともありますが、フラれることも多々。
後者の選択は賭けでしたね。


ペーパーマップを使い始めたのは、初めて一人で海外旅行に行った時。
当時の私はスマホを持っていなかったからなので、、必然的にそうなったといえばそうなんですけど、


スマホを持ってる今でもなお、ペーパーマップを使い続けているのは、


道の名前しか書かれていないペーパーマップに、旅行前にいろいろ記入して
自分だけの旅行ガイド本を作っていくからなんです。

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こんな感じ。
渡航する前には必ず、写真のように、地図に書き込みをしていきます。
渡航先の街の、自分が興味があるポイントをめがけてひたすら調べる。

flea market / vintage clothing shop / club schedule / antique market / record shop / thrift shop / art museum    とか。

そこから自分にとってキラキラして見える場所をメモしていくんです。
すると、自分だけの”この街の地図”が出来上がり!


この写真はパリのペーパーマップですが、フリーイベントにIbayがたまたま出演してて、
ポンピドゥ・センターでは池田亮司氏がインスタレーションをやってました。 最高!


誰かが作った”この街の地図”が載ってる海外旅行ガイド本は必要がなくて、
地図にメモ書きができないグーグルマップも違う。

私のワクワクポイントの情報だけを浮き立たせるのがペーパーマップなんです。


実際道に迷ったりもしますよ。

でも、時間に追われてる日本での自分とは、気持ちの余裕が雲泥の差。
時計を見ずにいれるその時間と未計画の道を楽しむのもまた醍醐味。
(実際いいモノ、人と出会ったりとかもたま〜にですがあるんですよね〜。)


渡航先でポケットに突っ込まれていたペーパーマップはボロボロなんですが、(それも味が出ていい!と思ったりしてます、はい。)
そんなペーパーマップを、店内で、誰でも手に取れるところに置いてます。

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※ヴィンテージのエプロンが好きで、ポケットを利用して入れ物として使っておりまする。


何気なく店内に置かれてるようにみえるペーパーマップですが、実はまだまだコヤツの役目は終わっていないんです!


お客さまと話しをするきっかけをくれるのもペーパーマップの役目。

「次の休みパリに行くんです!何か面白いところとかありましたか?」

ペーパーマップを片手に話しかけてもらえたり、
 (このあと、彼女のパリ旅行のお供として地図をお貸しすることになったんですよ!)

海外から日本へ旅行に来られた方がペーパーマップを持ちながら、
「ここに行ったことあるの? 私たちここから来たのよ」
また別の旅行者さんはペーパーマップの束を見ながら、
「ここには行ったことないの? 〇〇とか。いいとこいっぱいあるよ〜。ぜひおいでよ!」

と言ってくれる方もいる。


日本の中の、大阪の中の、小さな街の中にある自分の店を選んでくれた人とせっかく出会えたんだから、
そりゃもう、話したい! いろんなとこオススメしたい! 彼ら彼女らの国や街のことを聞きたい!って思う。


世界中の素敵なモノや人に繋いでくれるペーパーマップ。


スマホを持ったこれからも、私のポケットにはペーパーマップが入っていると思う。
いつ外国へ行き来できるようになるのかなー。

待ち遠しくてずっとウズウズしっぱなしである。

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