見出し画像

こころ

思いやりのない人を「心ない人」といい、思慮の欠けた行動を「心ない行動」といったりします。心はあったほうがいい。心をなくしてはいけない。

忙しければ心を亡くします。忙しさに殺されてしまう「忙殺」なんて言葉もあります。忙しさに殺されたくはありません。心をなくしてはいけないと思い、心ある行動を忘れてはいけないと思う一方で、「無心」という言葉もあります。「無心になる」と言ったときの心は邪念や私心のこと。

「人間、ひまだとロクなことを考えない、忙しいくらいが丁度いい」と誰かが言っていましたが、確かにしなくてもいい、しない方がいい心配は、ひま故に生まれると考えられなくもない。たいがいの場合、取り越し苦労は、取り越しで終わります。事故を未然に防ぐために、心を配るのは大切ではありますが、それによって生きるエネルギーを消費してしまってはいけません。

乱れ、けがれ、押しつぶされる、居て欲しくない時に居座り、居て欲しい時にいなくなる。心とは愛おしくも厄介なもので。

読んでくれてありがとうございます。

ときに込め、ときに捨て去り、穏やかに、そして豊かに。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?