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トンネルは両側から掘る

同じ睡眠時間が少ないのでも、ベッドに入ったが寝つけないのと、睡眠時間が確保できないのとでは違います。

寝つけないことで次の日の昼間に強い眠気を催してしまうというのであれば、それは手を打たなければなりませんが、そうでないのなら、眠れない(寝つけない)のをそんなに気にする必要はない。

しかし、体は睡眠を欲しがっているのに、その欲求を無視してがんばり続けてはいけません。

がんばり続けた結果、腹部大動脈瘤が破裂し、一命は取りとめたものの、術後のリハビリも空しく、半身不随となってしまった方がいました。以前に訪問治療をしていたときの患者さんです。

多忙な毎日で、睡眠不足がずーっと続いていたそうです。

半身不随になったらなったで、半身不随のまま、その後の人生をいかに健康に生きていくかを考えねばなりません。しかし、なかなか、「命があっただけよかった」とは思えないでしょう。気持ちを新たにするには時間がかかると思います。

病気を治すためには、生活の環境を調え、その上で治療手段を講じるのが大原則です。

「生活環境を調え、そして治療もする」というのは、これはトンネルを掘るのに、片側からだけではなく両側から掘るようなもので、このほうが結果が早くでます。

忙しくて睡眠時間も取れない、だからせめて、日ごろ鍼灸やマッサージをして疲れを軽減しておく、これも現実的には致し方ありません。

病気になる前に、または病気になっても軽くて済むように、積極的に鍼灸やマッサージを活用してください。






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