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わかっているのか

東洋医学では、イライラしている状態のことを「肝鬱化火」といい、身体上に現れる所見として、胸脇苦満や梅核気などがあります。

胸脇苦満とは肋骨の下の張り感で、押圧すると痛いこともあります。梅核気は、喉に何かが詰まっているように感じるもので(実際には何も詰まっていない)、人によってはそれがピンポン玉くらいの大きさと表現します。

胸脇苦満は、西洋医学でいえばヒポコンドリーに、梅核気はヒステリー球に相当します。ヒポは「下」、コンドルは「肋骨」のことで、ヒポコンドリーは肋骨の下の辺りの違和感、つまり胸脇苦満で、これはヒポクラテスの時代からあったそうです。

ヒステリーは、脳内で分泌されるノルアドレナリンが過剰になったときに起きる精神状態で神経症の一種です。

ヒポゴンドリーにしても、ヒステリーにしても、こんな時は、自律神経は交感神経ばかりが働き、血管は収縮、体は冷えてしまっています。

自分のことは自分だからこそわかっていることもあれば、自分故にわからないこともあり、またわかっていたのに、わからなくなってしまうこともあります。

ストレスを自覚する、自分の精神状態を把握する、というのは病気を未然に防ぐことになり、身を守るために非常に重要です。しかし忙しさにかまけて知らん顔をしているうちに、それを感じなくなってしまうことがあります。しかしどんなに知らん顔をしても、体は諸々のサインによって、病気の前触れを教えようとします。

読んでくれてありがとうございます。

わかっているようで、実はわかっていない自分というもの。

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