見出し画像

高橋さんインタビュー


今日はコーヒー共和国(以下共和国)の創立初期からメンバーでいらっしゃる、高橋さんにお話を伺おうと思います。高橋さん宜しくお願いします!
早速ですが、まずは自己紹介をお願いできますでしょうか。

はい、高橋 朋矢(たかはし ともや)です。今年30歳になります。父親の仕事の関係で生まれはアメリカなんですが、その後すぐに愛知県に引っ越しまして、そこで小学校4年生くらいまで過ごしました。その後再び家族でアメリカに行き、中学校2年生くらいまでそこで暮らして、帰国後は大学院卒業まで愛知県に住み、就職を機に東京に来た、という感じです。

コーヒーについては、家族がコーヒー好きでその影響で飲むようになりました。よく飲んでいたのは高校受験の時ですね。最初は眠気覚ましのために飲んでいて、質とかにはこだわらずに、家族が淹れるコーヒーを飲んでいました。

日本に来て気づいたんですけど、アメリカのコーヒーメーカーって日本のものと比べると大きいんですよね。一回淹れると何杯分もできるので、それでコーヒーをたくさん飲むようになりました。高校生になった後もずっとコーヒーを飲む習慣はありましたね。

高校生になった頃からですが、親がちょっとこだわりのあるコーヒー豆を買って来るようになったんです。名古屋に今でもあるんですけど、PEGGY COFFEEさんっていうコーヒー屋さんがあって、そこで初めてスペシャルティコーヒーに出会いました。その時はスペシャルティコーヒーに関する知識も何もなかったですが「こういう特別なお店のコーヒーはさぞ美味しいんだろうな」と思った記憶があります。

大学に入ってアルバイトで稼いだお金で、コーヒー器具やコーヒー豆を自分で買うようになりました。

大学時代からご自身でコーヒーを淹れられてたんですね。

そうですね、その頃のことで覚えてるのは、井崎さんが2014年のWorld Barista Championshipで優勝された時のことです。その後、雑誌で色々なバリスタさんのインタビューが載っていて、その中で井崎さんのインタビューを読んだんですよ。それでコーヒーってカッコいいな、ちょっとこだわりたいなって思ったんですよね。後々、共和国に入るきっかけにもなりました。

そうやって大学生からは自分でコーヒーを淹れるようになりましたが、逆にいうと今でもそれ以上ディープに踏み込んでるわけではないですね。自分でいつも焙煎するとかはしてないですし、ただ美味しいコーヒー屋さんでコーヒーを飲んで、豆を買って、お家でも淹れて飲む、くらいの気持ちです。仕事の途中で飲むコンビニコーヒーや、缶コーヒーも大好きです。

大学院まで行かれたということですが、どのような研究をされていたのでしょうか?

僕の行っていた学部は文理融合を謳っていて、元々は文系で大学に入ったんですが、学部生の途中で情報系に興味を持って、そちらの分野の研究室に入りました。具体的に何をやっていたかというと、ある区域で働かれている地域で活躍されている方々に、タブレット端末とシステムを導入して業務効率化を目指す、ということをやっていました。最先端技術の基礎研究というよりは、既存の技術を社会・地域にどう活用して貢献できるかを、フィールドワークをしながら研究していました。

大学院時代の話で思い出したんですが、僕の研究対象地域のすぐ近くにTRUNK COFFEEさんができて、早速行って、すごく美味しいなーと思ってました。
それまで飲んでたのは割と深煎りのコーヒーが多かったんですけど、TRUNK COFFEEさんに出会ってフルーティーで酸味のあるコーヒーを飲んで「あ、こんなコーヒーもあるのか」と驚きましたね。

研究の一環として、毎週のように研究対象地域にはお伺いしていましたが、TRUNK COFFEEさんにもよく行くようになりました。(その後、大学院を出て東京に来たんですが、東京でも有名だっていうのを知りました。)

「コーヒー」×「世界で活躍する日本人」

先ほど井崎さんのインタビュー記事をお読みになったことが共和国入国のきっかけにもなったと仰られましたが、高橋さんはかなり初期から共和国メンバーでいらっしゃいますよね?

確かに、割と最初からいたかもしれないですね。

井崎さんを知ることになった経緯からお話しすると、元々僕は海外に住んでいたこともあり、海外から見た日本の良さとか強みを幼いながらに感じていました。
その後日本で暮らすようになり、日本には確かに優れている部分はあるにせよ、一方で世界でのプレゼンスが落ちているということを感じて、もっと日本の良さを世界に伝えていけないかなと思っていました。なので、世界で活躍している日本人の方々はすごく目を引く存在でした。

当時、井崎さんのWBCでのプレゼンを100%理解できていたわけではないですが、何か日本の良さを伝えようとされているように見えて、しかもそれで優勝されて、すごくカッコいいなと思ったんです。

僕が元々好きな「コーヒー」と「世界で活躍する日本人」という二つの要素が掛け合わさったような存在である井崎さんに対してすごく興味がわいて、インタビュー記事が載っている雑誌も読むようになりましたし、テレビでも気にかけて見るようになりました。

僕、SNSはあまりやらないので、InstagramとかTwitterで井崎さんの情報を目にする機会はほぼなかったんですけど、本当にたまたまコーヒーに関する何かをネットで検索してた時に「コーヒー共和国オンラインサロン開設」みたいなNewsを見つけて、しかも当時は会員の枠が8名だったかな?いずれにせよかなり少数で、「これはもう入るしかない!」と思って半分勢いで申し込みました。

オンラインサロンっていう言葉を目にする機会も出てきた頃で、少数だったら割と親しくお話しできるのかなと思って入りました。実際、入ってみたら思ってた通り、メンバー同士の距離は近いと感じています。

それに、皆さんのコーヒーに対する知識が豊富で、僕は勉強することばかりです。スレッドを読んでいても分からないことがたくさん出てきますけど、そうやって難しい、ディープなところにこだわるのもなんかカッコいいなと思ってたりします。奥深いですよね。

最初の方はどういう活動をされていたのでしょうか?井崎さんへのインタビュー企画にも参加されてましたよね?

初期の方では、井崎さんが『世界一美味しいコーヒーの淹れ方』を出された際のイベントには参加しました。イベントに参加したのはそこが初めてだった気がします。

井崎さんへのインタビュー企画は、井崎さんご自身の共和国に対する想いや、コーヒーに対する考え方を直接伺えるチャンスだと思って参加しました。
事前準備としては質問リストの作成やインタビューの日程調整、当日はインタビュアーの関口さんと一緒にインタビューに同席し、インタビューが終わった後は記事の作成をやりました。

井崎さんの想いをたくさん聞けましたし、アウトプットの場として良い経験になりました。僕はこの共和国の思想にはすごく共感していますし、自分の仕事にもつながってくる部分があるなと改めて感じました。

コーヒーレジェンドとの共演

高橋さんは先日(2022年2月13日)Leaves Coffee Roastersで開催された、畠山さん×石谷さん×石井さんのイベントでプロジェクトマネージャーを務められましたが、その時のお話をお聞かせ頂けますか?

最初、酒井さんが「畠山さんをお呼びしてイベントをやりたいので、誰かプロジェクトマネージャーやりませんか?」っていう呼びかけをして下さったのが発端でしたが、その時は手を挙げるかどうかちょっと迷っていたんです。
国内外で有名なコーヒーレジェンドのイベントですし、一般のお客様もお呼びするイベントになるかもしれないということで、僕で大丈夫かなという気持ちはありました。
一方で、世界第2位の方と一緒にお仕事をする機会なんて、滅多にないなと思いまして。その人の考え方や仕事の仕方を知れるチャンスですし、単純に美味しいコーヒーが飲みたいとも思って、これはやらない理由がないなということで決断しました。

高橋さんの役割というのは、出演者の方達と打ち合わせを重ねて、イベント全体の流れとかを決めていった感じなんでしょうか?

具体的に話すと、プロマネに立候補した後、井崎さん、広田さん、酒井さんと打ち合わせし、コンセプトとかやることのアイディアといったラフ案が出てきて、一旦プラン書に落とし込んだ段階で、石谷さん、石井さんもお呼びしようという話が出てきました。
それで井崎さんから出演者の皆さんにお声掛け頂き、その後皆さんでのキックオフミーティングをやって、叩き台的なプラン書をもとに皆さんでどういう豆使うか、などのより具体的な話をその場で決めて、後はプランに沿って準備していく、という感じでした。

どういう豆を使うかとか、どういうお水を使うかっていうのは全部出演者の皆さまに決めて頂いた感じでした。

テクニカルな部分は一流のプロフェッショナルである出演者の皆さまに決めて頂き、高橋さんはイベント全体のハンドリング、まさに事務局的な役割をされたといういうことですね。

そうですね。素人目線での意見は言いましたけど、、、笑

イベント当日は雨にも関わらず、お店の外に行列ができるほどの大盛況で、高橋さんとコーヒーレジェンドの方々が発揮するValueが良い形で掛け合わさった成果だと思います。

集客という点については、共和国メンバーのまなみさんにも多大なお力添えを頂きました。まなみさんにSNSを通じて広報頂いて、そのおかげもあってたくさんの人にお越し頂けたと思っています。

高橋さんは完全に共和国内でのイベントマネージャーとしての地位を確立されたんじゃないかなと思いました。

出演者の方々とお客さん達が楽しそうにしている様子を見たら、やっぱやって良かったなーと思いましたね。
元々は「畠山さんお疲れ様、石谷さん・石井さん頑張ってください」という会でしたが、せっかくなら皆さんに美味しいコーヒーを飲んでもらって、関わる人みんながそれぞれ楽しめるようにしようっていうコンセプトで開いたイベントだったので、それが実現できたという点ですごく良かったです。

久々にみんなで集まってコーヒー飲むっていうのは、イベントの前からワクワクしましたし、実際行ってみてすごく楽しくて、且つ勉強になったので、運営してくださった高橋さんには本当に感謝です。

いやいや、本当に皆さんのお力によるものですよ。

勉強という点でいうと、イベント開催までに何回か打ち合わせしたんですが、イベントに出演頂いた皆さんの会話が本当に雲の上の会話で、必死でメモ取ってましたね。すごく貴重な経験でしたし、僕も本当に勉強になりました。
その時に話題にあがったコーヒー豆や農園の名前に自分の中でアンテナが立って、イベントの後にもちょっと気にかけるようになったりして、趣味としても学びの多いイベントでした。

ちなみに現在のお仕事は組織人事コンサルの会社にお勤めということなんですよね。

はい、グローバル人財育成というフィールドで(例えば海外に駐在される方や、日本国内で海外の方と一緒にお仕事をされる方を対象とした人材育成)コンサルティングの仕事をしています。

本業のスキルが今回のイベント運営にも活かされたのでしょうか?

そうですね、その点に関して僕は共和国にすごく感謝しています。どういうことかというと、確かに仕事柄、プロマネやコーディネーションのような仕事をやっているわけなんですが、それってあくまでも会社の中でしか使えないスキルだと思っていたんですね。

「多様な人々がそれぞれのフィールドで活躍できる社会」ってよく耳にするような言葉だと思いますけど、自分が社会で発揮できる価値って何だろうってよく考えていました。
今回こうやって共和国のイベントを通じて、普段の業務で身につけたプロマネのスキルやコーディネーション力を会社の外でも活かせるということに気づけたのは、本当に大きな収穫でした。
今の会社から外の世界に出たら何もできないんじゃないか、と思ってた自分がちょっと自信を持つきっかけになったというか。すごいありがたいなと思いますね。

改めて思ったのは、僕はアイディアをポンポン出すのは苦手なんですが、皆さんの意見をまとめて整理して、具体策に落とし込むっていうのは割と得意かもと感じました。

多様性を活かす

それはすごく共感できます。0→1は難しいんですが、1から2,3,4と進めるのは割とできるって感じですかね。

そうですね、ただ0→1も憧れる部分ではありますよね。
色んなアイディアを出せる人って本当にすごいと思います。そういう意味でも共和国の活動中でも「こういう考え方するのか」という刺激を受ける部分は多いですね。自分がそうなれるかは別ですけどね。

こういったイベントの運営に参加されている点や、その他の共和国内でのやりとりを見ていても、高橋さんは色んなことに積極的に参加されているという印象です。

せっかくオンラインサロンに入っているので、極力色んな企画に参加しようとは思っています。
オンラインサロンのすごく素敵なところって、結果や成果だけじゃなくてプロセスも含めて自分の経験になるし、色んなバックグラウンドを持つ方々とお話しできる点だと思うんですよ。

普段絶対会わないような人とも接する機会があるので、せっかくのチャンスを大切にしたいなとは思いますね。

今度共和国メンバーでPop-upカフェを出そうって話もしてるじゃないですか。その企画にも高橋さんは参加されてますよね?

はい、参加の意思表明をしました!Pop-up企画楽しみですよね、色んなアイディアが出てきそうで。

みんなの強みが合わさればすごく良いですよね。Pop-upカフェの場合、普段コーヒーのお仕事をされている方は商品開発的な知識もあるでしょうし、普段コーヒーとは関係ない会社員をされている人も経理やプロマネのスキルをお持ちだったりするので、多様性を活かすっていうのは正にこういうことだよなって思います。ある意味、理想の協働の仕方だと思っています。

この共和国インタビュー企画『極珈琲道(命名・井崎さん)』の中では、「多様性」という言葉は意識しなくても毎回出てきている気がします。ある意味それが普通にある場所だなと思っています。
「コーヒー」って色んな人が普通に飲むものなので、「コーヒー好き」っていう共通点があればそれだけ色んな人が集まると思うんですよ。それをきっかけにして話をしたり、一緒にPop-upやったりするってのはすごく面白いですよね。

コーヒーが好きっていう軸が猛烈に強いし、サロンの規模がすごく大きいわけじゃないので繋がりが強くなりますよね。
あと、本当に正直に言うと、月5,000円の会費は決して安くないと思いますが、それを超える価値があると思います。
やっぱコーヒーが好きっていう軸があるからですかね。

実際、月5,000円は安くないですよって話は以前のインタビューで井崎さんも仰られていましたよね。じゃあ、それをどう活かすかってことだと私は思っていて、色んな知識・情報を吸収したり、人との繋がりを作ったり、色んな経験を積む場所にしても良いと思うんですよ。楽しみ方は人それぞれって感じで。

共和国メンバーがどういうバックグラウンドをお持ちなのかっていうのがわかって来れば、じゃあこれはあの人にお願いしよう、一緒にやろうってのが出てくるんじゃないかなと思いますよね。

その意味でも『極珈琲道』を通じて、共和国メンバーの皆さまの人となりやバックグラウンドを深掘りしていきたいと思っております!本日は貴重なお話を頂きありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?