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「詩」些細な光

淡い春の 陽射しがレース越しに
注ぐ窓の傍で あなたと昼食をとる
ルッコラのサラダ 鮭のソテー 硬いバケット
その光景を まだ私は消し去れない

あの頃は どんな些細なものたちも
私たちに微笑み 祝福してくれた

冷めた紅茶に 二月の陽が降り注ぐ
一人きりの窓辺は今 全てが虚しくて
それでもまた 季節は春に近づいていく

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