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名を持たない 光だけが 差し込む 森の中で 悴む手を 私は震わせ 古い棺の 扉を開ける 朽ち果…
雨の日 静かな感情が 梢の雫を 眺めている 何も持たない人間など 誰一人として いないの…
赤い着物を 身に纏い 髪に飾るは 花のかんざし ただ一人 野辺の草踏み 舞う童 風が散らす…
「寺院」 巨大な寺院の門を 私は潜る 中には何もない 白い砂の地面を除いては この広大な空…
空っぽのプラットホームで 自動機械は塩水を放出し続ける だから私は海へ行ける 人々は皆 栄…
君の頬に触れる いつか君が僕だったことも いつか僕が君だったことも 夜はずっと知っていた …