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読書感想文「おだんごさんの3冊の本」

待ちきれなくて、我慢できなくて、文フリから帰っている新幹線の中で、ガサゴソ本を出しました。

隣でお弁当を食べていた女性の視線は気にしないことにして、本をバックの上に並べてニヤニヤ。



この3冊が目の前にある幸せ。
直接おだんごさんから買えた幸せ。
隣の女性のお弁当の香りが、今はちょっと違うな、と思いながら、やりたかったことをまずやりました。

3冊並べて、着ぐるみさんの絵を一枚の絵にする!これこれ!まずやりたいことはこれ!
隅々まで絵をガン見して、小さくガッツポーズをしました。

可愛い!可愛い!可愛い!

只今、我が家のキッチンに飾り、毎日眺めております。



「つぶとこし」

まずは、おだんごさんからプレゼントしていただいた「つぶとこし」を透明な袋から大事に出して、そっと開きました。

扉の言葉、という友人挨拶にはinfocusさんからのメッセージが…。読み始めてすぐ、「待って、infocusさん、もう泣かされてるんですけど」ってなりました。

「ありのままでいいんだよ」「あんた頑張ってるよ」のおだんごさんからのメッセージ、私も感じてます、ってinfocusさんに心で言いました。すでにもう、私はおだんごさん中毒ですよ、って。

目次を見て、noteで読ませていただいたお話が浮かび、このお話たちを選んだおだんごさんの気持ちが伝わってきました。

一番最初の長男さんのお話から、私の長女と重なる痛みに目頭が熱くなり、次男さんのお茶目にクスッとなり、三男さんを「いい子だな」って、ちょっとだけ息子に重ねてニコッとなったり。  

三人の子どもの親として私がいつも思うことは、それぞれの子に全力でありたい、ということ。おだんごさんの、三人の息子さんたちとの物語には、うらやましいくらいにおだんごさんからの「あなたが好きだよ」に溢れていて、それが深い共感に繋がります。
おだんごさん家族のお話に、どんどん引き込まれていきました。

いろんなことがあるけれど、やっぱり家族っていいな、と、おだんごさんから紡ぎ出される物語を読むときにいつも思います。
きっとどこにでもあるような家族の日常、それをこんなにもキラッと切り取り、胸に響く文章にして届けてくれる。
やっぱりすごいな、と思いました。

あとがきは、この人しかいない、と思った人でした。
バクゼンさんからのメッセージ、「言い得て妙は、バクゼンさんもですよ」って思いました。おだんごさんを、ものすごく理解しているなぁって。

おだんごやで店番していたマル太郎くんにも会えて、嬉しかったです。




「あまから」

外が薄暗くなり、お腹がすいていることに気がつきました。
朝からサンドイッチ一個しか食べてない。

まだしばらく新幹線の中にいるので、駅で買っておいたお弁当を食べることはできました。でも、食べる気持ちになれず。

頭が文フリ文フリしてしまって、さっきまでの夢の世界が思い出されてきます。

文フリを、「文学を純粋に楽しむ」<「noteの人に会える」と思っていた私は、いろいろ勘違いして会場入りしました。
それが恥ずかしくなり、いったん忘れようと、また本の世界に戻りました。


「あまから」を手に取り、扉の言葉の、れおさんからのメッセージに唸りました。

ぎゅっと想いが凝縮されたれおさんの言葉は、なんて力強く、心強いメッセージなんだろう。
「クセになる人生味のおだんご節」、これ以上の表現はないなぁ、れおさん、すごい!って思いました。


ケアマネージャーをされているおだんごさんのお仕事に関するnoteは、重い障がいを持つ娘を育てている私に、いつも学びや気付きをくれます。

読んだはずのお話が、紙になるとまた違った丸みを帯びるなぁって、紙の本に馴染んでいるおだんごさんの文章に読み入りました。

おだんごさんは、助けを必要とされているご家族にいつも誠心誠意、自分の芯を持って、深く考えて寄り添う人だと、あらためて尊敬を感じました。

私も頑張っていこう。
私も変わらなきゃいけないな。
助けてくれる人への感謝を忘れないようにしたい。

ひとりになってしまった高齢の母や義母も、頭に浮かびました。

あとがきはコッシーさん。
お忙しいなかでも、私の初のひとり旅を、ずっと心配してくださるような優しさのかたまりみたいな人。

おだんごさんの「本気で生きる姿」への尊敬を込めたメッセージに、うんうんって共感しつつ、
「私はコッシーさんからも、たくさんの学びをもらっていますよ」って、コッシーさんにお伝えしたくなりました。



新幹線を降りるまであと少し。
残りの一冊を少しだけ読もうかな。



「お味見」

なんとも、素敵なタイトル。お味見かぁ!
私にはどれも、ごちそう!

扉の言葉は、くまさん。
透き通るようなまなざしを思い出し、勝手に照れました。

くまさんの、おだんごさんへのエールは、詩のようでした。
「いつでも同じ空を見ています」は、あったかいな、ってじーんとしました。「いつも」じゃなくて「いつでも」。そこが好きだなぁって思いました。


おだんごさんセレクト、「味噌汁4人分」が私は好きで、それが掲載されていて嬉しくなりました。

「おかあにはもう夢なんてないんだろう」
これも心に残っている作品。
微熱さんのお手紙にも感動しました。

そして、「障害と個性」
障害は個性ではない。泣きながらありがとうって思ったことを覚えています。


あとがきは、あやしもさん。

間違いない、っていう安心感を、お会いして感じました。
あとがきも間違いない。おだんごさんの気持ちを、よくわかっているから書ける文章だと思いました。



3つの作品と3人からのメッセージを読んで、残りは自宅で読みました。

全部読んだはずなのに、毎回読むたびに心に響くのは、おだんごさんの文章の力、伝えたい想いの力、だと思いました。




おだんごさんへ

1番に本を買いに来てくれた長男さん。
「完売、すごいな」って言ってくれた次男さん。
きっとヤキモキして、母のところへ行きたかったはずの三男さん。
安心して行けるように家から出してくれた旦那さま。

そして、親愛と情熱で一緒に走ってこられたチームおだんごさんの皆さま。
おだんごやへ駆けつけた、たくさんのお友達。

すべてが感動でした。

「おかあの夢」が叶って、よかったですね!
ちゃんと、大人も楽しいぞ!夢を見ていいんだぞ!って、その背中を息子さんたちに見せられて、すごいなって思います。その背中は、私たちにも勇気をくれます。

本を作るまでの想い、その過程や準備、仲間との繋がり、noteでも文フリ会場でもいっぱい見せてくれてありがとうございました。


読書感想文かラブレターか、なんだかよくわからなくなりましたが、本を手に取って、読めて嬉しい!そう思います。

おだんごさんの愛や、おだんごさんへの愛が詰まったあたたかい本、届けていただきありがとうございました。



そして、重版出来、おめでとうございます!
心のご近所さんに、大切な本がさらに届き渡りますように。





投稿した記事から、一部を修正しています。失礼いたしました。

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