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晩夏

夕暮れ時に虫の声が聞こえるようになってきた。
晩夏である。

日中、どんなに陽が照っていても、
季節は確実に変わっていくのだと実感させられる。

不思議なことに、夏、特に晩夏の夕暮れは、
夏祭りを思い起こさせる。

振り返ってみれば、夏祭りは、
夕暮れ時の提灯にあかりが灯されたあたりが、
一番の佳境だったかもしれない。

そして、おそらく、夕暮れ時は、
まだ変わり切ってはいないが確実に変化の途上で、
しばらく後には確実に終焉が訪れることを
知らせてくれるのだろうとも思う。

それにしても、この雰囲気に包まれていたら、
寂しくもあるのだけど、変に浮ついた、うきうきした気分にもなる。
これは、夏祭りを頭に思い描いているからに違いない。

さて、少し浮き立つ心を平常に戻すために、
ちょっとコーヒーでも飲もうか。
(もうちょっと仕事を続けねばならないからね)

コーヒーのある風景。

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