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自家焙煎への道 〜販売編その5

実は、私は飲食店勤務である。
接客業は得意では無いが、従事した年数はまぁまぁ長い。
違うお店で外食している時に、入店して来たお客さんについ癖で「いらっしゃいませーっ!」と元気良く言ってしまった事があるくらい体に染み付いてしまっている。

さて、青空市当日。
パッと会場を見渡しても地味すぎる私のエリア(長机)。
これはもう、声かけしかない‼︎
お岩さん顔だが気にせず、とにかく入場者に声をかけて試飲を勧める‼︎
接客業は得意では無いがとにかく体に染み付いているので、声をかけられた入場者はほとんど皆長机に近付いて試飲用のコーヒーを飲んでくれた。
試飲用のコーヒーを飲んでくれれば分かるはず‼︎

「あ、美味しい…。」

この一言‼️
嬉しい‼️もう私のコーヒーを飲んで美味しいと言ってもらっただけで大満足です‼️
私の身体中にこの一言が染み渡りました。
ありがとうございます…。

「一つ頂こうかしら」

ぅわぁあああ〜‼️‼️‼️
耳から何も音が入ってこなくなるくらい体の中で叫んじゃったよ。

感動にゆっくり浸る暇も無く、どんどん声を掛けてコーヒーを販売していきました。
「100gのを一つ下さい」
はーい!って机の上を見てみたら、なんと、売り切れてました。
終わりの時間の15分前に、用意した分全部売り切れ‼️
あ…あっと言う間だったな…。

公民館らしい掲示物と私の販売エリア

売り切って放心状態の私の所へ、けん玉を持って息子が帰って来た。
「お母さん、売れたの⁈」
はい…
あなたがけん玉している間にね。

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