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クリームシチューにはご飯かパンか(CSGP論争)

クリームシチューを
ご飯と一緒に食べる行為について。

これは長らく議論されてきた。
パンが合うのかご飯が合うのかいまだに決着がついていない問題、
いわゆる「クリームシチューごはんパン論争(CSGP論争)」だ。

現在クリームシチューは
パンと食べる派とご飯と食べる派で
意見が分かれ、両者一歩も引かない。
さながら関ヶ原の合戦の様相を呈している。

まずはパン派の意見だ。
そもそもシチューというのは
舶来のパン食文化の食品である。
だからご飯と食べるのはおかしいということだ。
「なんでもご飯と一緒に食べてしまう奴らの気がしれない。野蛮だ。」
「ショートケーキと一緒に日本茶が出てくるようなものである。けしからん」
「パスタにたくあんが添えてあったらどう思う?変でしょ?」
ということである。
パン派の人間は
左脳で物を考えるひとたちである。
彼等は情報を食べる人たちなので、
やや面倒くさい人種ともいえる。

次にごはん派の意見だ。
「えー、カレーライスみたいなもんやん?何か問題あるん?」
「ていうか、おいしいならええやん?(ハナホジホジ)」
「そーね、あんかけスパとかも美味しいよねー」
と、若干アホ感も漂うが、
右脳で行動する人たちだ。
究極的には己の快楽に正直な人間とも言える。
彼等は学のあるなしに関わらず存在し、
既成概念にあまり囚われることはない。
焼きそばパンを発明したのも、彼等だ。

しかしここに大きな問題がある。
右脳派の人たちの中には少なからず
「クリームシチューにパンも美味しいよねー」
という人が存在するのだ。
彼等に損得勘定は無く、
素直にパンが美味しいと思っている。
心に素直だから生じる事案だ。
(実は私もこの類だ)

しかし生粋の左脳パン派(極左武闘パン原理主義勢力、パンニ派)からしたら、
ご飯派から寝返った小早川秀秋だ!
東軍に勝利が傾いた!やった!と喜ぶのも束の間、
当の右脳さんは、
「あー、でもごはんもまあまあ美味しいよねー」
と言い始めてしまうので、
パンニ派は情報処理が追いつかず、ジハードを行い、
Command+shift+P+Rで再起動が必要となってしまうのだ。
そもそもどちらか決着を付ける必要があるのかもよくわからないが
毎年白熱の議論が交わされている。
このような問題はクリームシチューに限らず、
「宅配ピザなのにおかんが味噌汁を作り始める問題(POM問題)」や
「ケンタッキーはご馳走なのか日常食なのか議論(KGN Discussion)」など、
さまざまな次元やコンテクストで議論がくり広げられている。
日本はボチボチ平和なのかもしれない。

さて、オチがついたのかよくわからないが、
今日は僕の誕生日だ。おめでとう自分。

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