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【ショートストーリー】もしも”逃げ恥”と”MIU404”がコラボしたら #前編

みくり「平匡さん、お話があるんです。」

平匡「お話し、と言うのは?」

みくり「引っ越ししませんか?」

平匡「引越しですか?今のおうちで不満でも...」

みくり「ほら、平匡さんも緊急事態宣言以来、家で仕事することが増えてきたじゃないですか。なので、仕事用のお部屋があった方がいいんじゃないかなって」

平匡「そうですね、会社でもテレワークの話は出ていますが、完全テレワーク移行にはまだまだ進まず...」

みくり「何か、問題でも?」

平匡「他の部署は既にテレワークに移行していたりしていますし、今の部署もサーバーなどの技術的な問題はないのですが、とにかくうちの部署が...」

みくり「上司とかが...?」

平匡「いえ、上は問題ないのですが...同僚です。風見さんはあの通りですので家で仕事をするなどは問題ないと思いますが、日野さんは家庭第一で、大事なお子さんに大好きな奥様が同じ空間の家で仕事なんて進むわけないですし、沼田さんも家では料理ばかり、仕事ができるはずありません。もちろん家族と一緒に入れると言うメリットもありますが、うちの部署ではデメリットの方が大きく、一時的にはテレワークをしましたが、完全移行にはなかなか一歩が踏み込めません。と言うか、日野さんも沼田さんも風見さんもただ会社が好きなだけなんですが」

みくり「言われてみれば、想像つきます。」

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平匡「では、引越し会議を始めましょうか」

みくり「はい」

平匡「引越し先も、同じ横浜市内で検討しております。僕は3LDKのお部屋が妥当だと思っております。僕の部屋、みくりさんの部屋、あと1部屋はみくりさんの家事スペース」

みくり「あ、その残りの1部屋は平匡さんの仕事部屋の方が...」

平匡「いや、僕は自分の部屋で仕事をしますので」

みくり「私も洗濯ものはリビングで畳めますし、裁縫などもリビングで十分できます。自分の部屋は、寝るだけで大丈夫です」

平匡「では、残りの1部屋は...」

みくり「では、そうしたら以前探した2LDKがよくないですか?2LDKの方が家賃も安いですし、今まで1LDKで一緒に生活してきたわけですし、広さ的には問題ないかと」

平匡「あ、確かにそうですね。そしたら2LDKで探しましょう」

みくり「そうしましょう」

平匡「みくりさんは他に、家の条件などはありますか。」

みくり「私は横浜線か東横線沿いで駅から10分以内で、キッチンはIH、絶対に独立洗面台、お風呂には浴室暖房機、キッチンとリビングと洗面所と寝室に収納があると便利です。あと洗濯機をドラム式洗濯機に変えたいのですが、どれも高くて...」

平匡「家電の買い替えは、後にしましょうか」

みくり「あ、そうですね。あとは最近物騒なので、オートロックだと嬉しいです。不動産、前お願いしたところにしますか?」

平匡「以前の場所だと希望のエリアから外れてしまいますので、別の不動産がいいかと思います。沼田さんが確か不動産営業の知り合いがいるようなことを言っていましたので、明日聞いてきます。その後、週末に見学の予約しましょう。」


---- 物件探し当日 ----


平匡「えっと、駅の西口の階段を降りて、目の前のセブンを右、か...」

みくり「あ、あっちですね」

?「あ、あれあれあれ、志摩〜〜〜〜!?!?!?!?!」

みくり「駅近とはいえ、思ったより道が複雑です。GPS使った方が早いですね」

平匡「そうでs」

?「ねえ志摩〜〜〜〜〜!!無視しないでよ!!俺だよ!!!イ♡ブ♡キ♡」

平匡「?!ど、どちら様でしょうか?」

伊吹「何トボケちゃってんの?ていうか何で志摩横浜にいんの?俺今日超〜〜うまいつけ麺があるってこないだ九ちゃんに教えてもらってさ、休みの日にわっざわざ横浜来たんだよ〜こんなところで会うなんてさすが俺の相棒!奇遇!!
で、志摩お前、彼女いたの!?!?!?キュルってしたこんな美人な!?!?!おい何で隠してたんだよ、俺相棒じゃん、言ってくれよ〜〜〜!!!!志摩が俺より先に隠れてキャッキャウフフしてたなんて...」

平匡「シ、シマ...!?え、、あの、、私は津崎ですが、人違いでは...」

伊吹「ツザキ?誰だよ、むじいこというなって!じゃ、俺開店から並ぶから!じゃあね〜♪お幸せに〜♪」

平匡「......................................」

みくり「...平匡さん、あんなチャラチャラした知り合い...いたんですか?」

平匡「いえ、おそらく人違いしているようです...みくりさんこそ、イブキさんって知り合い、いましたか?」

みくり「いえ、あの今のオシャレなサングラスをかけていた人が、人生で初めて知ったイブキさんです」

平匡「僕のこと、シマ...って言ってましたよね?”島”のしま?いや、しまという人間も知り合いは過去にいませんし、会社にもいません。誰と勘違いしているんだ...?」

みくり「平匡さんに似ている人がいるんですね。あ、そんなことより、早くお店探しましょう。予約していた時間に遅れちゃいます」

平匡「そ、そうですね。(イブキと名乗る男、嵐のようだったな...)」


---- 後日、4機動捜査隊では ----


志摩「おはようございます」

伊吹「しーま♡」

志摩「何だその、キャッキャウフフの顔は」

伊吹「とぼけんなって♡...なあなあ、こないだの美人、誰?カノジョ?オクサン?」

志摩「...は?なんの話だ?」

伊吹「な〜〜〜〜に〜〜〜〜!!!!新○結衣の美女と一緒にいただろ!?!志摩が、あんな美女と一緒に歩いてたジャン♡」

九重「え、志摩さんに彼女ですか!?」

陣馬「なんだなんだ志摩、彼女いるなら言ってくれよ〜!」

志摩「ちょ、陣馬さんまで、やめてください!これは伊吹の勘違いで、彼女はいまs...」

伊吹「彼女...”は”?」

九重「志摩さん...?いつの間に結婚してたんですか!?!え、、!?!お祝いぐらいさせてくださいよおおお」

陣馬「おしみんな!今日は志摩の結婚祝いだ、飲みに行くぞ、いつのもところで、俺の奢りで!」

伊吹「陣馬さん、ゴチでーす!」

志摩「九重も急になんだ!伊吹の味方になって!陣馬さんもただの飲みなら付き合いますが、結婚祝いって俺は結婚してないし相手もいない!俺には彼女も奥さんもいない!全員勘違い!伊吹のデタラメ!」

伊吹「おい相棒だろ!デタラメじゃない!」

桔梗「相変わらず朝から賑やかねえ」

志摩「しょ、署長!?どうしてここに!?」

桔梗「まめじに4機動捜査隊の新しい隊長が決まったから、その紹介と引き継ぎをしてこいって言われた。だから今日は武蔵野署勤務じゃなくて、ここで仕事。あと、みんなの様子見も兼ねて」

陣馬「元気そうでよかったよ〜!新しい職場はどうだ?で、ゆたかもどうだ?」

桔梗「陣馬さんもすっかり元気になって安心しました。ゆたかも学校は楽しそうだし、ハムちゃんも社会復帰して今までより生き生きしてます。新しい職場は」

志摩「伊吹みたいな奴がいなくて?」

桔梗「ちょっと寂しいかな〜」

伊吹「隊長〜♡やっぱり俺、隊長のこと好き〜♡」

志摩「署長。」

伊吹「で、署長聞いてくださいよ〜志摩が〜...」

志摩「あ、おい、伊吹!」

””” 緊急通報、港区付近でひき逃げ事件発生 犯人は神奈川方面へ逃走中”””

桔梗「先に現場行ってきて、その後打ち合わせしよう」

志摩伊吹陣馬九重「了解」

志摩「おい伊吹いくぞ、運転は俺がする」

伊吹「ちょっと話逸らさn」

志摩「仕事だ行くぞ」


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