ベース不在でもお構いなし！tricot配信ライブ「猿芝居」vol.3

tricotの配信ライブシリーズ「猿芝居」は今回で3回目。

ベース：ヒロミ・ヒロヒロが虫垂炎で緊急入院したため急遽ベース不在に。
そんなtricotのピンチを救うべく、ジラフポットから関とシナリオアートからやまぴーの2人をサポートに迎えてのスタジオ配信ライブとなった。

tricotは心の底から大好きで、ワンマン対バンフェスサーキットメンバーのソロ、ライブは数え切れないほど見ているし、配信ライブシリーズの「猿芝居」は初回から欠かさず見ている。そして今回急遽初めてのオリジナルメンバー不在のライブ。

tricotすごい！と特に思ったのは、ベース無しの「庭」。

やっぱりベースの抜けた穴は大きく、ドーナツの穴のようにスコーンと抜けた音で改めて小柄ながらも存在感のある音を出していたヒロミさんの凄さを知ったが、
１パート足りないはずなのに、物足りなさは一切感じなかった。

tricotの最重要部位だと思ったのが、キダ先輩のギター。
もはや先輩のギターがリードギターとベースの重さを両立していて、まさに二刀流だと思った。

tricotのライブは真ん中か上手で見ていることが多く、何かのライブでゲスト出演した時に初めてキダ先輩の目の前でギターを弾くところを見たのだが、ギターを弾き出した瞬間キラキラと輝き出して、まるでわんぱくなティンカーベルを見ているように眩しかったのを覚えている。

それに負けじとドラムが大樹の根っこのようにぶつかってくる。
ギターとドラムのリズム隊ってこんなにも気持ちよかったっけ？

よく考えれば、ドラムの吉田さんは目の前にいるヒロミさんよりもキダ先輩とアイコンタクトを取っているシーンが多い。吉田さんは全体を見つつ、ベースの音は耳で感じ取っているように見える。

さらにサーファーのように変拍子の波に難なく乗るのがボーカル・中嶋イッキュウ。ギターを弾きながら歌を歌う。tricotが変態バンドと呼ばれる意味がイッキュウさんを見ただけでもよくわかる。

やっぱりtricotは強いなと今回の配信ライブでも思った。

2020年、年明けすぐのライブではイッキュウさんが喉の不調を訴え急遽インストで披露、海外ツアーではアンプの調子が悪くてもなんとかやりきり、もっと過去を辿れば初期ドラムの脱退、サポートドラムの募集など困難を乗り越えている。
ピンチをチャンスに変える姿勢そのもの、そんなtricotにずっと惚れている。惚れてまうやろ！

これ、バンド好きな人全員見て欲しいな。レベチどころか次元が違いすぎて意味不明。何年も好きなのに、未だに意味不明。
ファンとしてはヒロミさん以外のベースの「E」も「99.974℃」もとても貴重です。

そしてせっきゃんもやまぴーもありがとうございました！プロのベーシストってすごい、いくら長年やっている曲とはいえこんなにも複雑な上に、１曲は新曲の３曲前後を１日で覚えてしまうなんて、とても器用ですね。本当にカッコよかった！今日と明日はジラフポットとシナリオアートも聴こう。

そして、ヒロミさんの手術が無事に成功したそうです。
早く良く治りますように。

そしていつもの合言葉、ライブハウスでお会いしましょう。

ちなみに真ん中のエセヒロミ・ヒロヒロの正体はシナリオアートのクミコさんです。