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りゅうちぇるとぺこ夫婦の在り方に思うこと

まず初めに、私は身体も性自認も女性のアロマンティック・アセクシャルだ。簡単に言うと恋愛感情が無い人のことである。

20数年これなので、今更人を好きになることが難しいとは自分でも思うが、単純にみんながしている恋愛を羨ましいしく思うことは多い。

今回、りゅうちぇるが夫という括りにされるのが辛い、そしてずっとゲイであることを隠していたが、もう我慢の限界だったことを気に、この形に至ったのだろうと推測する。

当事者として言いたいのは「性的嗜好は変わる」。

例えば男性が女性を好きだったが突然男性を好きになる、2次元しか興味なかったが突然3次元に、または私のようなアセクシャルが突然恋愛対象として人を好きになる可能性はある。

なのでこちらの身からすればりゅうちぇるの「初めて女性を好きなった」と言う気持ちは少なからず理解出来る。

だが、問題は2人には子どもがいることだ。

りゅうちぇるは男性女性関わらず親であるのだ。

もしりゅうちぇるが生まれてこの方ゲイで、ぺこちゃんにゲイであることを隠して結婚したのなら、隠して結婚した方が問題だと思う。

自分の気持ちに蓋をして生きていれば何れ爆発するし、事実を隠しても何れバレる。

そうならば事前に「ゲイだけど初めて女性を好きになったのがぺこちゃんだった。ぺこちゃんと結婚して家庭も持ちたい、こんな自分でも受け入れてくれるか?」と確認すべきだったのだ。

子育ては99%女性の負担だと常々思う。つわりや出産、陣痛、産んでからもボロボロの身体で育児、元はと言えば生理が毎月ある。女を辞めたいと生理が来る度に思う。

でも時既に遅し、今後りゅうちぇるは態度で示すしかない。

今回結婚契約を解消する声明文なら、たらたら書かずに「女性と結婚しましたが、実はゲイでもあります。でも嫁も子どもも大好きだから、夫婦という表現ではなくパートナーと言う新しい夫婦の在り方を証明したい」と言えば良かったのでは?と思う。

そもそも、彼の軌跡から察するに、りゅうちぇるはゲイよりのバイ・セクシャル(通称バイ、男性も女性も恋愛対象として好きになる)という事になる。

彼自身が自分のことをよく分かっていないように思うのだ。

壁をぶち破りたいと思っている人ほど、カテゴライズされることを嫌う人ほど、カテゴライズされていると私は思う。

たらたらと話したが、私はただのLGBTQの1部の人間で、専門家でも無ければ、手術をしたり、そう言った類の活動だったりは一切していない。ただアセクシャルである自分を受け入れて、日々折々、淡々と生きているだけの人間である。

夫婦の様々な在り方には賛成だ。同性婚はもちろん、事実婚、別居婚、他国の一夫多妻制にも賛成派だ。お互いが納得出来る形であればの話だが。

そもそも人様のプライベートに首を突っ込むのは宜しくないが、りゅうちぇるは今までの活動や言動から育児に奮闘してきたと思うし、ただ告白する順番を間違えただけだと思いたい。

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