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香椎かてぃ「新あいどる聖書」を読んで(ちょいネタバレあり)

「クッソ生きてやる」

私の唯一のアイドルの推しであるZOCの香椎かてぃ

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 元ヤン、DV彼氏との恋愛、タバコ、そしてアイドル顔とは真逆の濃いめのメイクとつり目が特徴的なルックス、アイドルらしからぬのにアイドルの新ジャンルを確立する香椎かてぃの全てを詰めた1stBookを購入。

 今までフェスでもアイドルは何度か見たのにアイドル沼にハマったことなかったけど、香椎かてぃだけは好きになった。
過去のアイドル遍歴はBiS(初代)、Passcode、BiSH、sora tob sakanaあたりのロックキッズ御用達ばかりでアイドルの楽曲はPVでのルックスではなく変わらず「音楽」を聴いていた。

 私の好きなアーティストの1人である大森靖子がアイドルグループ「ZOC」を結成したと発表し、真っ先に好きになったのが「香椎かてぃ」だった。

 かてぃ推しポイントは顔面。ドストライク。小松菜奈、DAOKOなどの顔を好む私にとっては香椎かてぃは紛れもなくストライクゾーンだった。それに素行の悪さ。バカ正直に言ってるので全く嫌な感じはしなく、むしろアイドルの概念を破ってて好感度爆上がりだった。そして自撮りをUPする度に美しくなっていくかてぃに釘付けになり、いつしか本格的に「推し」になっていた。

 そして堕ちたのはこれ、ZOCのライブ超かっこいいから見て。この本気度がアイドルというより「パフォーマー」。しかも共犯者である大森靖子入りのスペシャルバージョン。ファンサしたり、可愛いを見せ付けるのではない「魅せる」ライブで虜になった。ライブ行ったことないけど超かっこいい、本当にかっこいい。


Chapter1 「プロローグ」


「書評」というと烏滸がましい以前に本を全く読まないので書評するほど博識ではないということから「感想」としております。

 Chapter1は、いわゆる撮り下ろし写真集
ほぼ真顔のショットだが、同じホワイトの衣装を身に纏っていて同じような真っ直ぐ訴えかけるような眼差しでも、その写真の持つ色が違うように見えるのだ。同じ衣装を着て、同じ景色の場所で撮影しても、統一感があるようでない。一枚一枚、違うかてぃなのだ。不思議な魅力である。

 他にもビビットの水色、ブルー×ホワイト、レッド、ブラックなどのバキっとした色合いのかてぃが見れる。眼福。推しの顔面が尊い。


Chapter2-3「わたしの戦闘服」「わたしの人体解説」

 

 この章では私服、メイク、ヘアスタイル、私物、ネイル、ピアス、ダイエット法などかてぃのライフスタイルが載っている。

 私服は全部で何着持っているんだろうっというぐらいコーデは多く、しかもコーデの幅が広い。それに全部似合う。個人的には腹チラコーデがどタイプ。スタイル良すぎるし、へそピが似合いすぎる。

 かてぃの顔面が大好きなので、以前油性ペンをアイライン代わりにしていたかてぃのメイクとても気になっていたし知りたかったが、もともとかてぃの顔が整っているので正直参考にはならない。
 でも使用コスメや愛用の香水、ネイルなど公開してくれているので真似しようと思う。女子って好きな女子のメイク知りたいよね!?

 髪型やカラーもネイルを変える感覚で変えちゃうところも推しポイント。もともと「人の第一印象は髪型が7割」という心理的結果があるように髪型は簡単に変えるようなものでは無いと思っていたから、ヘアスタイルを日によって変えるということに対して概念思いっきり変えられた。


Chapter4 「心にいつもホラーを」


かてぃのセンスに欠かせないホラー映画を紹介があるが、私がホラー苦手なので割愛。。。ごめんねかてぃ、根っからホラーはダメなんだ。。。

Chapter5「ついでにこれも持ち歩く」


 タイトルそのままかてぃのバッグの中身の紹介。ネタバレだがしょっぱなからタバコ(メビウス)を紹介していたところが特にいい。


Chapter6-7「伝道したいかてぃの歴史」「わたしとZOCはシンクロする」


 かてぃの歴史、他人から見たかてぃ、かてぃのエピソードなど。かてぃ一家(ママや気になる存在である兄の写真も有り)、かてぃ幼少期の写真、ジモティ(地元の仲間)とのトークなど満載である。
 もし仮にかてぃと同クラスだったら最初は距離を置いていたけど、なんかの拍子で仲良くなりそうな感じがした。でも、絶対に自分からは話しかけられない危険な香りしかしない。

 この章を読んでかてぃの全てがZOCであると公言しているように既に「ZOC=香椎かてぃ」「香椎かてぃ=ZOC」という方程式は成り立っていると思う。というのも共犯者である大森靖子のかてぃへのメッセージを読んでほしい。愛しかない。


Chapter8「問いかけと導き」


100の質問にかてぃが答える章。
マジで全ての質問にバカ正直に答えてて心配になる。


Chapter9「私の肉声をきけ


 Chapter6-7では「他人から見たかてぃ」だが、この章では「自分が語るかてぃ」。よく小さいことの記憶や感情が鮮明に覚えているなっと思うぐらい事細かい。アイドルを目指すきっかけからミスiDに応募したこと、そして気になるDV彼氏の詳細など綴っている。かてぃの恋愛観は超面白かったし、共感した。

 個人的に好きなエピソードは「高校時代、好きな人の目に留まりたくて学校の廊下で友達とアイドルの曲を歌って踊ったり、文化祭の時はポスカで鼻血を書いて学校を回ったら近隣から苦情が来て先生に怒られて鼻血を取った」というエピソード。「鼻血を取る」というパワーワードの爆誕。中二病以上のものを持っている。

Chapter10「あいどるみ、ある


Chapter1での写真集に、少量のかてぃの言葉が載っている。テーマをつけるならば「酔っ払いかてぃ」。お酒の席で見られる女の子らしいかてぃが詰まっている。
写真もテーマに沿っていてとても可愛らしい衣装を着ている。推しの顔面が尊い。


Chapter666「エピローグ おしまいの時間


急にチャプターの数字がフリーメイソンみたいな数字になる。

ラストは「信仰セヨ」という言葉で終わる。

「終わり」は何事も呆気ないが、強いメッセージ性を感じた。


感想

読み終わるとそこには香椎かてぃの名台詞「クッソ生きてやる」が隣にいた。

「推し」はいわば宗教的で、極端な話推しという存在は神である。「香椎かてぃ教」、神は香椎かてぃ。

 彼女を信仰すれば必ず幸せになるという保証はどこにもないけれども、香椎かてぃのパーソナルな部分を知ってから見える世界が華やかになったり、生きる活力が湧く気がするのだ。アイドルの存在は、凡人にとって生きるための存在なのだと痛感した。

全てを曝け出すことでファンに安心感を与えた香椎かてぃはこれからも飛躍すると思う。キャラ被りしないほどに強い香椎かてぃのキャラは根強いと思った。

とても読みやすく凝っていて、濃密な一冊だった。
安心して現場に行ける日はまだ遠いかもしれないがこれからも推していきたい。


いつか、かてぃちゃんと2ショチェキ撮りたい卍
(現場オタクなのに沼が違うと凄く行きづらい人間である)


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予約の時点で重版したにも関わらず現在書籍はAmazon、楽天共に売り切れみたいです。電子書籍は購入可能ですので、ステイホームのお供の仲間におすすめです。

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