見出し画像

元毒親のパパママの気持ちを考える

どうもお久しぶりです。岩内町地域おこし協力隊の大なぎです。
前回の投稿からかなり時間が空いてしまいました。
すっかり北海道も暖かくなって越冬できたことに大満足です。

最近は車なんかも買っちゃって、春夏の北海道を楽しみたいなと
思っちゃってたり。ごきげんです。

今日は自分の親のことに関連したお話をしてみようと思います。

愛する親の反対意見

私は3人兄妹の末っ子に生まれ育ち、兄と姉の成功と失敗を見て、学び、
(親の望むような)高校、大学に進学、一般企業への就職をしました。

ただ、大学時代に夢に抱いてしまった「海外生活」が忘れられず、
入社した『いい会社』を辞めたいと思うようになりました。
自分の中でその会社が傾きかけていたことも感じていたので、
その想いとともに親に話してみたのです。

すると私の両親は、

せっかく安定した大企業に入ったのにもったいない。
まだ入ったばかりじゃないか、頑張りなさい。

初めはこの調子で真っ向から反対してきました。

そりゃ、やっと一人前になりかけた子どもが外国で遊びたいなんて
言おうもんなら、また心配事が増えるし、もしかしたらお金がかかる
親の気持ちは十分わかりました。

しかしその時に私が思ったのは、この人生は親のものでもないし、
親が決断をするものでもないということ。

私を産んでくれて、育ててくれた親には本当に感謝はしているけれど、
私は親の理想像になるロボットではないのです。

私はその夢を諦めきれず、親のちゃんとした了解を得る前に
留学エージェントへ行き、仮契約を結び、会社にも辞意表明をしました。

そして反対していた両親には、
退職金を留学資金に充てるので心配はかけないこと
や、
いくらかかって、いつ帰ってくる、どんな将来像を描いているかも伝えました。

すると、この行動力と説得力にさすがの親も驚いて、
「よっぽど行きたいんだね。正直わからないけれど覚悟があるなら、
行ってきたら?」と背中を押してくれるようになりました。(相互理解)

感謝と親孝行

今までの私は、

お金をかけてたくさん育ててもらった。
これからは有名企業に勤めて、安定した収入を得て、結婚、出産して、
親が「私に送って欲しい」と思い描いた人生を歩むのが正解。

と思っていました。
でも実際のところ、(私の親は)(多分どんな親も)

私がなりたい私になって、親への感謝を忘れずに、
やりたいことを達成するために努力して、社会に貢献して
幸せに暮らすことが正解というか、親の願いなんです。

親の時代では、戦後の高度経済成長によりお金やモノを持つものが上に立ち、
優雅な人生を送ることが当たり前、周りと同じか同等に並べば問題ない。
ということがテンプレートになっていました。

しかし、私が生まれた近年は、過剰にモノを持たない、本質にこだわる、
自分らしく生きる、場所や時間にとらわれない。
ということが挙げられるようになりました。

つまり、親の時代の考えは現代の考え方に合ったものではないので、
私のように考え方にズレが生じるのだと思います。

お互いの気持ちを理解する思いやり

私のように「留学・結婚や就職などを親が許してくれない」という話は
よく聞きますが、先ほどの話に立ち返ってみると
結局のところ「思いやり」が足りないんだと思います。

自分の思いだけを押し付けるあまり、相手の気持ちを考えた言い方ができない
⇨相手が嫌悪感を覚える⇨相手もこっちの言い分を聞く姿勢になれない⇨(本当は寄り添いたくても)反対意見を言いたくなる⇨毒親の誕生

つまり毒親の誕生は、
こちら(子ども)が生み出しているのではないでしょうか。

世代の異なる親が理解しづらいシチュエーションを、
いかにわかりやすく、親の気持ちに寄り添って考え、
安心させるように説得するかが大事なんだと思います。

経験していないことへの恐怖

親が反対するのには「得体のしれないものを子どもにさせて苦労させたくない」
という護ってあげたい気持ちの表れでもあります。

私の親の場合、両親とも海外に行ったことはほとんどなく、
娘の海外生活は未知の世界だったと思います。

海外生活の場合なら、ドラマや映画を観ればイメージは湧きますし、
インターネットで調べれば出てくるのですが、
親世代に関してはネットを駆使するのも一苦労です。

親にとって理解できないものは、
とりあえず「どうなの?」と言いたくなるようです。

親が経験していることであっても「時代が違うので」
結果に関しては「未知」であるということもお忘れなく。

親の気持ち

お話したことを少しまとめると、

前提として子どものやりたいことはさせてあげたいけど、
未経験のものは怖いし、勧めたくないし、
子どもの言い方(プレゼン)次第で反対もしたくなる。

裏を返せば、

自分たちは未経験でも、子どもにはいい経験はさせてあげたいし、
物事の内容がわかれば背中も押してあげたい。


だから、やりたいことがあるなら、親がわかるように、
親の気持ちや状況も考えながら、説明してほしい。

ということなんだと思います。

実際に私はこのポイントをおさえた上で、
オーストラリア渡航の許可(応援)をもらい、
結果的に親が遊びに来てくれたり、
仕送りの荷物を送ってもらったりしました。

反対する親は彼ら自身が毒親なのではなく、
子をもつ親の愛情が未知の暗闇で彷徨っているだけなのです。

そして親の暗闇を照らすのは子どもの役割だと私は思います。

この場を借りて、、、

いつも心配をかけても静かに優しく見守り、
時に助けてくれるパパとママ、ありがとう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?